風雲電影院

プリデスティネーション(Predestination)

2015年3月5日
ユナイテッドシネマ豊洲

 上映館少ないなぁ。[ユナイテッドシネマ豊洲]まで行って観る。まあここは座席もいいし、ララ・ポート内をブラブラするのにもいいのだけどね。

 この映画に関しては核心部分を書くと、もろネタバレになってしまうし、そこが肝心要だから書けないのだけれど、さすがは原作がロバート・A・ハインラインの短編SFだけあって面白いこと考えたなぁと思わせる仕掛けになっている。タイムパラドックスものなのだけど、ただボーと観ているだけだと、何事が起きたのかわからない人も出てくるかもしれない。でも、映画として面白く作ってあるので「なにこれ〜、わかんなかった〜」という人でも、それなりに楽しめたのではないだろうか。

 1970年のニューヨークのある酒場。雑文を書いて生活をしている青年がバーテンダーと会話を始める。ふたりは初めて会ったはずなのだが、どうもバーテンダーの方は、青年が何者なのか知っているような態度が見られる。やがて青年は自分の身の上話を始めるのだが、それがもう実に数奇な運命の不思議な話。この青年の生い立ちから現在までが映像として語られていくわけだが、その部分だけでもかなり面白い。どうやら原作ではこの部分は簡単にしか描かれていないらしいのだが、この膨らませ方が映画としてよく出来ている。しかしこれはSF映画。青年の話が終るとバーテンダーは、突然奇妙な提案をし、自分が何者であるかを明らかにする。そして青年を地下に案する。

 もうこれ以上は書けない。頭をスッキリさせて、とにかく観てくださいとしかいいようがない。タイムパラドックスものでこの手があったのかという作りになっています。

3月6日記

静かなお喋り 3月5日

静かなお喋り

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