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『ソウル・マン』(Soul Men)

 やっぱりとは思うけど、日本では劇場公開にならなかった映画。それでもDVDで観られるなら、よしってところだろうか。

 三人組のソウル・コーラス・グループがデビューする。その名をマーカス・フックス&リアル・ディール。トリオといってもマーカス・フックスがリーダーで、リードヴォーカルだったらしい。

 やがて、マーカス・フックスは独立。ソロ・シンガーになって大成功してしまう。さあ残されたふたりは仕方なく、リアル・ディールの名前で、デュオとしてデビュー。しかし売れない。やがてリアル・ディールは解散してしまう。

 ふたりのうちのひとりフロイド(バーニー・マック)は洗車チェーンの事業に成功するが、片割れのルイス(サミュエル・L・ジャクソン)は強盗をしようとして刑務所行き。

 このへん、歌謡コーラス・グループを描いた日本の芝居『星屑の街』シリーズをちょっと思い浮かべてしまったり。

 30年の年月が流れる。フロイドは引退。生きる気力を失ってしまっている。一方のルイスは刑務所から出所したものの、冴えない生活を送っている。

 そこへ、かつてのリーダー、マーカス・フックスの訃報が流れる。音楽業界はマーカス・フックスの死を悼み、追悼コンサートをニューヨークのアポロ・シアターで行うことにする。

 さあ、それを聞いて黙っていられないのがフロイドとルイス。ふたりはリアル・ディールを再結成して、この追悼コンサートに参加することにする。

 さてニューヨークまで、途中の街でライブをしながら車を走らせようという、まあいわばロードムービーってところ。

 とにかく30年のブランクがあるふたり。途中では稽古不足もあって散々な出来だったりするのだが、ソウル・ミュージク好きにはたまらなく楽しい。サミュエル・L・ジャクソンが、なかなか歌がうまかったりする発見もあって、ちょっとした拾い物。

 ぶっつけ本番で初対面の地元のバンドをバックに歌うなんて、「ありえないんじゃない?」なんてツッコミたくなるところもあるが、まあそういうところに目をつむれば、まあ、いいんじゃない、これ。

2010年7月16日記

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