逃走車(Vehicle 19) 2014年3月11日 DVD 去年亡くなったポール・ウォーカーが、製作総指揮まで担当した主演作。ポール・ウォーカーの映画ってほとんど観てない。この人って『ワイルド・スピード』の人。基本的にカー・アクションにそれほど興味を感じない私は『ワイルド・スピード』シリーズも一本も観てないし。それでもこれを観てみたいと思ったのは、ポール・ウォーカーって人を一度観ておこうと思ったから。ポール・ウォーカーさんは交通事故で40歳の若さで死んだのだけれど、知人が運転する自動車の助手席に座っていたのだとか。ポール・ウォーカーが運転していたら、その抜群のドライビング・テクニックで交通事故は免れたんじゃないかと思うと、ついてない人だと思う。 この映画のポール・ウォーカーも、とことんついてない人物。妻とよりを戻そうと南アフリカのヨハネスブルグに着いたものの、妻にケータイで連絡を入れると、険悪なムード。早く来ないと、もう知らないからと言われてしまう。レンタカーの駐車場に来ると、配車ミスで自分が予約したものとは違った車種。早く妻のところへ行かなくちゃと、これでもいいやと走り出す。すると車に置いてあったケータイが鳴る。わけわからない電話にギョッとするもつかの間、車内から拳銃が出てくる。さらにはうしろのシートにはさるぐつわをかまされ、縛られた女性が。 もう、言いだすとツッコミどころ満載な設定なのだけれど、ようするに車で、見知らぬ治安の悪い都市を、パトカーに追われて逃げるという設定が欲しくて無理矢理にでっちあげたストーリー。でも、いいんじゃない? もうこうなったら何やったって。 面白いのは、車載カメラからの映像だけで撮ってしまおうというアイテア。だからますます無理がある。なにしろ狭い車内だからねぇ。どうしても無理なんてシーンは省略法。すげー、そこまで車載カメラにこだわるのかって感じ。 ヨハネスブルグって、世界一治安が悪いそうだが、ここまでかい!って感じで、ヨハネスブルグさん、ごめんなさいと思ってしまう。これを観た南アフリカの人ってどう思うんだろうねぇ。アメリカ映画ってガサツだよなぁ。面白い映画を作るためなら、どの国でも行って変な設定で映画を撮ってきてしまう。治安最悪ヨハネスブルグじゃあ観光映画にもならないだろうし(笑)。 まっ、いろいろツッコミながら楽しむには面白い映画。90分弱だから気軽に観られるし。でも、ヨハネスブルグには行きたくないなぁ。 3月12日記 静かなお喋り 3月11日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |