Ｊａｎｕａｒｙ．８，２００２ ウイルス感染
「おい、カバ公、おめえ何やってんだ。おめえからウイルスが送られてきたぞ！」
「ええっ！ あっしの風邪、大家さんにも移ったんですかい？ しばらく会わなかったのにどうやって移ったんだろう。今年の風邪はひどいですからねえ。まず咽喉に来て、あっしなんか一週間も下痢が止まらないで」
「バカ！ 風邪の話をしているんじゃねえや。コンピューター・ウイルスだよ！」
「こんぴゅーたー・ういるす？」
「そうよ、おめえから来たメールにウイルスが付いてたんだ」
「へんですねえ、大家さんにメールを送った覚えはない」
「Ｂａｄｔｒａｎｓ．Ｂといってな、最近流行のウイルスで、これに感染するとメールソフトのアドレス帖にある相手に自動的にウイルスをばらまく性質（たち）の悪いやつだ」
「ええっ！そうなんですか！！ ということは大家さん以外にもたくさんの人にウイルスをバラまいてしまったというわけか」
「そうよ、今ごろ迷惑しているがたくさんいるはずだぞ。メールの件名に［Ｒｅ：］とだけ書いてあって中には何も書いてなく添付ファイルが付いているんだ。それを開けると感染しちまうんだ」
「ああ、そういえばそんなものが来ていましたね。でも、危ないと思ったから、すぐに削除しましたよ」
「プレビューしただけでも感染する危険があるんだ」
「そうなんですか。みなさんに迷惑かけちゃったなあ」
「そうよ、おめえ、ウイルス対策ソフト、入れてなかったのか？」
「もちろん入れてましたよ」
「おかしいなあ、それなら感染するわけがないのだけれど・・・。最新のファイルに更新したのはいつなんだ？」
「更新？ あっしは自分のホームページ、ほとんど毎日更新してますぜ」
「バカ！ おまえのへなちょこホームページの話をしているんじゃねえや。ウイルスはな、毎日のように新しいのが発生しているんだ。インターネットで新しいファイルを年中ダウンロードしてないといけないんだぞ！！」
「そうだったのか。まいったなあ、悪いことしちゃったなあ。この場を借りて皆様にお詫び申し上げます」
「おや、おまえにしては今回はしおらしいじゃないか」
「なんだか、『ダイ・ハード』みたいな心境です」
「『ダイ・ハード』？ 何を言ってるんだ、このバカ！ いったいなにが『ダイ・ハード』なんだよ」
「ウイルスに感染して、心はブルース。ブルース・ウイルス」