October.27,2007 どうよ、誰も考えなかっただろう二人会

10月13日 翁庵寄席 第10回記念 志ん五・白鳥二人会

        ついに10回目。この区切りになる会に誰に出ていただくか考えた。今までは主に若手真打か二ツ目さんに出てもらっていた。ここはひとつ、香盤の上の方の師匠に出てもらえないだろうか。いろいろと頭の中で考えるうちに、ふと浮かんできたのが古今亭志ん五師匠。志ん朝師匠の一番弟子。以前、志ん朝師匠が明治座にご出演なさっていたとき、何回か一緒に店にいらしたことがある。6年前の平成13年11月杉良太郎公演のときも志ん五師匠は明治座にご出演なさっていたときも店でお姿を拝見している。いわば当店にゆかりのある師匠。しかもいまや落語協会常任理事のおひとりだ。志ん五師匠にでてもらえれば、こんなにうれしいことはない。それに加えて第一回に出ていただいた三遊亭白鳥師匠もお呼びしよう。もし実現できたら、なんとも贅沢な記念の会になる。思い返してみれば平成13年といえば、10月に志ん朝師匠が亡くなっているのだった。その翌月に、志ん五師匠は明治座の舞台に立っていたことになる。そして、今年は志ん朝師匠の七回忌。私がこの『客席放浪記』を書き始めたのも平成13年。何か因縁を感じるではないか。

        志ん五師匠が浅草演芸ホールの出番を終えて外に出ていらっしゃるところを待つことにした。ちょうど志ん五師匠が中トリの日だった。志ん五師匠の出番のあとに席をスッと立って外へ。志ん五師匠は案外に早く外に出てこられた。早足でスタスタと歩いている。慌てて追いかけてお呼び止めする。「人形町翁庵と申しますが」 「ええ、存じております。ウチの師匠と一緒によく行きました」 よかった憶えていてくださった。現在落語会をやっていること。次回是非ご出演していただきたい旨をお伝えすると、快く承知してくださった。「家に帰らないと、スケジュールはわからないんだけど、その日はたぶん空いているはずだから、確かめて電話しますよ」 その場は別れて帰宅すると間もなく電話がかかってきた。「その日、必ず行きますんで」 よかった。その後白鳥師匠にも連絡。快くご出演を受けてくださった。

        落語会も10回目ともなると、スタッフも慣れたものだ。開演2時間前に集合してもテキパキと会場の設営は終了。時間を持て余してしまうほど。浅草の仕事を終えて白鳥師匠が現れる。続いて志ん五師匠もいらっしゃった。楽屋で簡単な打ち合わせ。白鳥師匠とこの日かけるネタを何にするかリクエストを出したりして決める。

        開演。開口一番はお馴染み立命亭八戒『一目上り』。このところ八戒さん、あまり噺をいじったりしないで本寸法。それでも相田みつおが出てきたりするあたりが八戒さんらしい。

        三遊亭白鳥一席目は『トキそば』。思えば第一回翁庵寄席で白鳥師匠に是非にと頼んで演ってもらった思い出の噺だ。当時、師匠はこの噺を長いこと封印していたのだった。それを復活してもらった。そうしたら最近はまたよく高座にかけていらっしゃるようで、これはうれしいことである。今回もまたリクエストに答えてくださった。後ろ幕の後で聴いていると、この噺やはり少しずつ変化しているようだ。相変わらずそばを茹でないのだけど、どうも白鳥師匠としてはこれでいいらしい。極太麺に喉を詰まらせ「メコン河の大うなぎ?」と言うところには、密かに笑い転げてしまっていた。

        古今亭志ん五一席目。25年前に初めて明治座に出演したときに、志ん朝師匠に連れられてウチの店に来て以来、明治座で仕事があると寄ったり、楽屋に出前をとったりしたという思い出話をマクラに『幇間腹』。テンポのよさ、幇間の調子のよさは師匠志ん朝ゆずりとしか言いようがない。それに志ん五テイストが加わり、こりまた後幕の後で声だけ聴いているのに、高座の様子が目に浮かんできて、笑い転げてしまった。

        仲入り後、三遊亭白鳥二席目は『恋するヘビ女』。ヘビ柄の服に身を包んだ叔母に恋の手ほどきを受ける少年。これがなんと仕込み部分の伏線になっていて、後半で爆発する。落語の基本の笑いを構造として持っている新作だというのに驚かされる。それにふんだんに白鳥師匠らしいギャグが満載されているのだ。サゲはビデオの巻き戻しによる、もうひとつのサゲまで用意されているというサービスぶり。

        古今亭志ん五二席目が『井戸の茶碗』だということを確かめてから、終演後すぐにお帰りになるという白鳥師匠と話がしたくて楽屋へ上がる。白鳥師匠にどうしても確認しておきたかったことがあったので、ふたりだけで話す。白鳥師匠との話はたいへん面白く時間の経つのを忘れてしまうほど。そこそこ長い『井戸の茶碗』が終わってしまったようなので、慌てて戻る。

        あとはいつものように、ねぎせいろを作ってお客様にお出しして、お開き。店を片付けてウチアゲ会場に行は、志ん五師匠にいろいろとお話を伺う。特に25年前に初めて明治座に出て、三木のり平、古今亭志ん朝師匠と芝居の稽古をしたエピソードは興味深く、面白かった。いつまでもお話していたかったのだが、店の閉店時間。また会の節目には志ん五師匠にお願いすることを約束して別れる。

        実は今回の落語会、裏話がある。でもー、書けないんだなあ、これが。あとになってみれば本当に笑える話なんだけど、インターネットにはさすがに書けない。まっ、新たなる白鳥伝説。ウソのようなホントの話なんだけど(笑)。これだから席亭はやめられない。


October.20,2007 未来の名人たちの予感がする三人

10月8日 第四回 瀧川鯉橋独演会〜鯉のつなわたり〜 (お江戸日本橋亭)

        開口一番の前座さんは春風亭昇吉。昇太の弟子だそうだ。入門半年とは思えないくらいしっかりしている『たらちね』だった。しかも「酔ってくだんの如し」のサゲまでキッチリと。期待しますねえ、この人。頑張ってね。

        瀧川鯉橋一席目。「直江津のラーメン屋の倅として生まれまして、何が残念だったかというとカップラーメンがウチで喰えない。ラーメン屋の子供がスーパーでカップ麺を買うわけにはいかないんです」 そうそう、私もいまだに赤いきつねと緑のたぬきを食べたことがない。「そうしたら、『お正月の三が日だけだぞ』って親に言われまして買いに行きました。そうしたらすぐさまスーパーの店員にバレてしまいまして・・・、その三年後にはウチは潰れてしまいました。父に言わせると、延命よりも尊厳死を選んだそうなんですが」 ネタは『豆屋』

        ゲストは三遊亭好楽の弟子の三遊亭好二郎。マクラで、吉原というところは今で言うテーマパークだったんじゃないかという持論を展開する。「町内会で、『きょうはひとつみんなで吉原へワーっと繰り出そうじゃないか』というものだったようで、今、『きょうはひとつみんなでソープへワーっと繰り出そうじゃないか』ってわけにはいかないじゃないですか」 落語で描かれる江戸の吉原というところは陰湿なイメージばかりではないようで、きっとそんなテーマパークみたいな楽しさにも満ちていたんじゃないかと想像して、「ああ、タイムマシンがあったら江戸の吉原に行ってみたい」と妄想してしまう私なのです。ネタは『錦の袈裟』。粋に遊ぶ江戸っ子の様子が表現されて、ますます私の妄想が広がる。ああ、江戸時代の吉原に行きたい。それにしても好二郎はいい。しっかりした口調で乱れのない高座。ときおり咳をしていたのは風邪をひいたのかな。

        瀧川鯉橋二席目は『寝床』。ネタ下ろしなのかな? それにしてはデキがいい。とくに後半、戻ってきた町内の人達が実に生き生きしている。並んでいる食べ物を食いながら、旦那の義太夫を言いたい放題に肴にしているところが、いろいろと膨らみを持たせていて楽しい一席になっていた。

        鯉橋さん、このところ一皮剥けたなという二席だった。落ち着きも出てきたし、笑わせどころのツボもわかってきたようだし、着々と真打の準備が整いつつあるようだ。うれしいなあ。


October.14,2007 矢口真里ファンで埋まった劇場で

10月7日 『きっと長い手紙〜かもめ郵便局物語〜』 (本多劇場)

        千秋楽の公演を鑑賞。予想していたとおりのことだが、本多劇場とは思えないくらい若い男性の姿が目立つ。おそらく矢口真里(元モーニング娘。)のファンでいっぱいだ。開演前から本多劇場とは思えない異様な雰囲気の漂う客席だった。

        幕前での小学生のエピソードから始まる。暗転したところから拍手が沸く。こんなこと普通の芝居ではまずありえない。郵便局に備えられた冷水機の水がおいしいと噂しあう小学生。代わる代わる冷水機の水を飲もうとするが背が低くて飲むのに苦労している。そこにこの郵便局長が小さい子供でも水が飲めるように踏み台を設置してくれる。

        幕が上がると、そこは海沿いの小さな郵便局。昔、踏み台を設置してくれた思いやりのある郵便局長坂崎(小宮孝泰)が退職しようとしている。そこへ、幕前で小学生だった由香(矢口真里)が年頃の娘さんになって登場する。恋人に送った手紙の返事が返ってこないと泣きそうな表情。坂崎は本当に相手に手紙が届いているのかどうか調べてあげることにする。そんなとき、坂崎に代わる新しい局長山崎(春風亭昇太)がやってくる。山崎は効率最優先の男で、今までのやり方を変えようとする。

        ハートウォーミングな喜劇。悪い人間はひとりも出てこない。当初悪い奴と思われた春風亭昇太の新局長も終わってみればいい人という展開。局員もみんな個性的で印象に残る。特に元カクスコの井之上隆志を持ってきたのはよかった。もうカクスコ以来そのままという感じなのだが、ギターを弾いて歌うところなどは、あれ? これはカクスコの芝居? と思えてしまうくらい懐かしい気分になった。

        圧巻は前の局長の最後の挨拶。公演中に書き加えられた台詞らしいのだが、淡々と挨拶する小宮さんの台詞は胸に沁みた。カーテンコールで矢口真里がここのところで、「もうこれでこの芝居が終わってしまうのかと思うと号泣してしまった」と語ったくらい、いいシーンだった。ラストは小宮さん、もう儲け役としか言えないくらいのハッピーエンド。そして、岸壁に座り込んで海を見つめ続ける小宮さんの後姿のエンディング。いつまでも心に残る見事なシーンになった。

        カーテンコールは演出のラサール石井も出てきて、感動的。何回も呼び戻されて最後は客席総立ちのスタンディング・オベーション。本多劇場でこんなことが起こるのは極めて珍しい。石井さんから「こんな仲の良いキャストは珍しい。是非続編か、違った形でまた一緒に芝居がしたい」と語られる。

        演劇ファンではない矢口ファンで埋まった劇場だったが、最後まで礼儀正しい鑑賞で、いい気持ちになった。矢口さん、カワイイなあと・・・うふふ、なんだかファンになってしまいそう。


October.8,2007 私が『心眼』を苦手な理由(わけ)

9月30日 第340回花形演芸会 (国立演芸場)

        「半蔵門駅前の弁当屋で落語フェアをやっていまして、10ポイント溜まると国立演芸御招待。昨日、10ポイント溜まりまして、今こうやって高座に座ってます」 開口一番の前座さんは昔昔亭A太郎『元犬』。頑張ってね。

        春風亭一之輔『鈴ヶ森』。鈴ヶ森の追いはぎ強盗の脅しの文句を親分が子分に教えるのだが見事に失敗してしまうお噺。「口移しで教えてやる」 「えっ(とモジモジ)」 「・・・真似しろってんだよ!」 「チュッ」 「何がチュッだ!」 お馴染みの笑いどころだがキッチリ笑いが取れる。「・・・知って通れば命はねえ、知らずに通れば命は助けてやる。そのかわり身ぐるみ脱いで置いていけ」 「パードン?」

        去年やはりこの花形で観て気に入り、単独ライブまで行ってしまったThe Geeseはコント2本。1本目の『ヒーロー・インタビュー』は以前に観た事がある。喫茶店のラジオから流れてくる野球放送の勝利者インタビュー(今回は札幌ドームでのガルビッシュ)が前振りであって、客が喫茶店を出ようとしたところでお客へのインタビューに変わるというネタ。The Geeseってシュールなネタが売物だが、この程度のシュールさが一般客向け。これは十分に通用する。もう1本は『多重人格者面接』とでもいうもの。会社の面接に現れた人物が多重人格者。こういう発想がどうしたら出てくるのだろうと感心してしまう。いや、それほど面白い。前日のらさある亭でコントとは狂うことだと認識したが、この狂い方はどうだ! それでいて彼らはあくまでクールなのである。最後には多重人格の中に朝青龍まで混じっていた(笑)。

        神田山吹『柳沢昇進緑 お歌合わせ』。弥太郎の妻が和歌を詠むのに長けていて、夫の出世を助けたといったエピソード。こういうの女流講談には多いなあ。講談界もこう女流ばかりが増えてくると、本質的に男よりも女の方が賢くて強いという読み物が増えてくるのかもね。

        「私の名前は入門二日目に決まりました。別に由緒もない、屁みたいな名前です。師匠の扇橋が朝飯のあと焼き芋喰いながら『本名は何ていうんだ?』 『はい、辰朗です』 『そんじゃ扇辰でいいんじゃない』って決まった。入船亭扇辰の名前の由来ってそんなものだったのかあ。ネタは『心眼』。三遊亭円朝が全盲の音曲師円丸に聞いた悔しいという体験談を基にして作った噺。按摩の梅喜が「目が見えるようになりますように」と願をかけるのは茅場町の薬師様。この噺を聴くたびに身が縮む思いがするのは、実は私は少年時代を過ごしたのが茅場町。茅場町の薬師は、智泉院といところ。この薬師様、私の家のすぐ近所。ここは私達悪ガキが遊び場にしていた。いつも缶蹴りや隠れんぼをして遊んでいたところなのだ。そんな薬師様なんて意識はなかったから、もうやりたい放題だったのだ。どうもこの噺を聴いていると落ち着かない気分になるのは、そういうわけ。扇辰もダイナミックな直球勝負で、いい出来だったと思うのだが、そんなわけで、苦手なのだこの噺は。

        仲入り後の喰いつきは三笑亭夢花・・・って誰だっけ。高座に上がった人物を見て思い出した。そうそう、恋生だ。真打昇進して名前が変わったんだった。ネタは『ちりとてちん』。「うなぎの蒲焼ですかあ。山椒をかけて食べるとおいしいそうで・・・落語家でさんしょ亭夢花っていうの、知らなかった?」 知ってた、知ってた。

        ロケット団の漫才。四文字熟語、都市伝説、面接、病名告知と、いつもの安定したネタが続く。ところどころタイムリーなギャグが入るのも楽しい。

        トリが三遊亭遊雀の『明烏』。遊雀が演ると全ての人物が生き生きとしてくる。世間知らずの若旦那、源兵衛と太助、みんなしっかりと演じるのだが、私はなんといっても女郎屋の女将が好きだ。源兵衛と太助が入っていくと、「あ〜、あ〜、いらっしゃ〜い」という挨拶がいかにも嫌な客が来たという気持ちがこもっているのだ。「そんなヤな客じゃないだろ」と返すふたりもいい。若旦那が女郎屋と気づき「恥ずかしくないのですか、いい歳して!」と叫ぶところも可笑しいし、名場面「若旦那、三人で来たのが一人で帰ってみなさい、大門で止められちゃうだろ」と源兵衛と太助が演るところがいい。気がつかない相手が「そう?」と返すと「耳で聞くな! 目で聞け!」という顔の演技は、この人ならではのもの。

        半蔵門の駅のホームで、出番を終えたロケット団の倉本の姿を見かける。同じ車両に乗り合わせたら三越前で降りていった。どうやら、このあと銀座線に乗り換えて浅草へ出て浅草演芸ホールの出番がひかえているようだった。


October.7,2007 コントとは狂うことだとみつけたり

9月29日 『らさある亭 劇団対抗コント大会』 (本多劇場)

        ラサール石井演出の『きっと長い手紙』公演中の本多劇場で、出演者のひとり春風亭昇太が『笑点』の収録のために、土曜だというのにマチネができないことから生まれたこの企画。昇太はあとから駆けつけてコントに加わるという形をとるという。今回の参加コント・ユニットは四つ。パンタロン同盟、あほんだらすけ、表現さわやか、タイツマンズ。前の二組が昭和コント、あとの二組が平成コントとくくられていた。平成コントチームの二組がやや長いコント。それに昭和コントチームが何本か短めのものを入れていくという構成。

        まずはラサール石井の解説者と清水宏のアナウンサーがスポーツ実況をやるというコント。なんのスポーツだかさっぱりわからないシュールさが清水宏らしい。ラサール石井の解説者はほとんど何も話せず(笑)。ひたすら清水宏が暴走する。

        次が表現さわやかの『ヤマザキ春のパン祭』というコント。ポイントが溜まった男がヤマザキのお店に行って、ポイントの賞品お皿を貰おうとするのだが、なぜか大勢でお祭が始まってしまう。男が皿の件を持ち出すたびに祭はエスカレートしていき、ポイントとお皿を交換できなくなってしまう。

        あほんだらすけは、山口良一とまいど豊のふたりだけの参戦。タクシーコント三本。このコントは以前にも観たことがあるが、いわゆるコントらしいコント。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のオチがついたところで、気がついたのだが、コントとはいかに狂えるかなんだと思えてくる。そう、狂気の世界なんだ。

        ラサール石井の八百屋と、買物に来た小宮孝泰の主婦のコント。夕食にカレーライスを作るので野菜を買いにきた主婦が無理矢理に大根まで買わされてしまう。これも以前に観たのを思い出した。

        まいど豊のウェットティッシュの街頭キャンペーン員と、通りがかりの山口良一のコント。山口は二役なので一度引っ込み着替えの間、まいどが客いじり。客席に関係者が多いらしく、素人を選ぶのにたいへんそう。

        春風亭昇太が現れて客席から大きな拍手が起こる。『笑点』の収録を終えてやってきたのだ。ラサール石井は単身赴任してきた男。そこへ、赴任先の同僚たち(春風亭昇太、小宮孝泰、清水宏)がやってきて引越しの荷物整理の手伝い。間違って送られてきてしまった妻のドレスや娘のセーラー服が出てきて、それを同僚たちが着てみたことからドタバタが始まる。石井が卓袱台ならぬ段ボールをひっくり返すたびに笑いが起こり、狂気の世界になる。

        ラストがタイツマンズで『窓際企業戦士サラリーマン』というコント。戦隊ヒーローものを撮影している最中、中に年長者がひとり(野添義弘)混じっていたために、話がヘンな方向に改変されていってしまうというコント。これもどんどん狂って、狂っていくのが爽快。

        新旧ふたつのタイプのコントを堪能した。なるほどそういえばタイプは違うものの、コントとはいかに狂えるかということなのだということがわかった気がする。


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