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2009年9月27日新宿末廣亭夜の部

 午後6時40分入場。三遊亭笑遊『蛙茶番』を演っている。下ネタ落語なのだけど、女性客もケラケラ笑っている。「出しやがったね。SMAPじゃないんだから」 草gくんネタもそろそろ古くなったかなあ。

 昔々亭桃太郎『金満家族』。『宿屋の富』を思わせるホラ話。「ポール・マッカートニーでも呼びましょうか? 出演料は50億円程度ですむそうだから」 「桃太郎なら2万円」 桃太郎師匠、本当に2万円で出てくれるんだろうか?

 お次の桂右団治が桃太郎を受けてか、ネタが『桃太郎』。アニメや映画の吹き替えで男の子の役を女性が演る場合があるけれど、右団治の子供役はぴったりはまった感がある。それにしても、この噺、聴くたびに疑問が湧くのは、猿は智を表し、犬は仁を表すというところまではわかるのだけど、雉が勇を表すというあたり。雉ってそんなに勇気のある動物なのかねえ。

 春風亭美由紀の俗曲が始まったのに最前列正面でグッスリと眠ってしまっているお客さんがいる。かなり賑やかなのに子守唄になってしまったのかな。

 そのあと出てきた古今亭寿輔は、いつにも増して声が低い。「前の人を起こさない落語を演ります。あっ、笑わないでくださいね」と小さな声で『親子酒』。寿輔に言わせると『親子酒 居眠り編』

 「さわやかな陽気になってきました。私の好きなフランスのコートダジュールのような・・・行ったことありませんが」 三遊亭円馬『粗忽長屋』に入る。あっ、最前列のお客さん、起きちゃった。

 北見マキのマジック。コインを次々と空中から取り出す様はあざやか。でも、寄席のマジックだから、もっと喋りを入れてくれるとうれしいんだけど。

 トリは桂伸治『宿屋の仇討』。宿屋に泊った三人の江戸っ子が、かっぽれを踊りだす。中腰になって本当にかっぽれを踊るんだもん、客席は大喝采。「もう少々お静かに願えませんか」と言う番頭に、「しょうしょう? 噺家みたいな名前だな」 昇々さん、まだ前座さんだよー。将来有望だけどね。

10月10日記

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