2010年9月11日表現・さわやか『アラン!ドロン!』(駅前劇場) 今、一口にコントと言っても、いろいろなものがあるが、小劇場系コントというものも存在している。笑いを芝居の中に取り入れている劇団が笑いの部分だけを独立させてコント公演をやる。何しろ芝居で培っている演技力が伴ったコントだから、若手お笑い芸人のやるものより演技力が格段に高い。猫のホテルのコント・ユニット、表現・さわやかも、そんな確かな手ごたえを持ったコントが並ぶ。 今回はタイトルやチラシからイケメン(と思い込んでいる人)のコントが並ぶのかと思ったが、それは冒頭の駅でのコントと、それに続く飛行機のコント(副操縦士が操縦士を刺殺してしまいパニックになる)あたりまでがイケメンコントだが、あとは例によって一見繋がりがありそうで繋がりのない、それでもどこか繋がっているようなコントが続く。 今回の客演のひとり出口結美子が出色。避難訓練のコントはかなり演技力を必要とする。まさに彼女のひとり舞台なのだが。 割とたわいない笑いなのだが、F1のコックピットのコントがお気に入り。子供の遊びみたいな感じなのだが、こういうのが一番面白かったりする。レースクイーンに扮した池田鉄洋がいちいち登場するのが可笑しさを倍増させる。 うーん、こういうコント集のことを書くのって難しい。もう、観てもらうしかないんだから。 9月18日記 このコーナーの表紙に戻る |