2010年8月18日浅草演芸ホール夜の部 15日に味をしめ、どうやら18日も正蔵の代演が喬太郎らしいという情報を得て、18日の朝に落語協会のホームページをチェックしてみれば、ビンゴ! というわけで、またもや20時に1000円で入場。 ほう、きょうはロケット団の代演がホンキイトンクだ。「ホンキイトンクって安酒場って意味なんです」 「日本でいえば、つぼ八」 「喜んで!」 入船亭扇遊、今夜は『ちりとてちん』だ。鼻もちならない男はなぜか御馳走を食べようともしない。こういう型もあるのか、短縮したのか。 三増屋紋之助も今夜は、末広を外して進行している。そんなに押しているかなあ。もちろん今夜も風車は伊藤咲子の『ひまわり娘』をBGMに。 柳家喬太郎登場。大きな拍手だ。今夜も喬太郎目当てが多そうだ。「私ね、すっかり『ひまわり娘』が頭に付いちゃってね、池袋のカラオケ屋で歌っちゃいました。歌えるもんですねえ。 マクラも3日前とほぼ同じで、はたして今日は何かと思ったら、『孫、帰る』だった。そうか、この噺もお盆の噺だったんだ。ラストでおじいちゃんがタバコを吸おうとして箱から一本取り出し、思い直してそのタバコを二つに折り箱を胸ポケットにしまう。これを仕種だけでおじいちゃんの心情を表現してしまうあたりは絶妙。そしてそれに続く脱力系のサゲ。満腹の一席だ。 フラッと寄席に行き、空いている客席で喬太郎をゆっくり味わう。これが贅沢といって、これ以上のものは今や無いだろう。 8月25日記 このコーナーの表紙に戻る |