2010年5月23日奮闘馬石の会(池袋演芸場) 開口一番の前座さんは柳家小んぶで『堀之内』頑張ってね。 「馬石奮闘落語会でもよかったんですが、縮めるとバフンの会になってしまうので」と、今回から始まった年三回程度を目標にする落語会。「今年は仕込みの年にしたい」とおっしゃっていた馬石師匠。いよいよ始まりましたな。 というわけで隅田川馬石の奮闘公演第一回は『髪結新三』。去年から「演りたい」とおっしゃっていたから、いよいよ満を持してってところ。中入り休憩を挟んで正味90分ほど。見せ場はやはり大家と新三とのやり取り。老獪な大家に悪者の新三がからめとられていくところは圧巻。笑いのない噺だが、さすがにここのところは客席から笑いが起こる。逆に笑いが引くのはこのあと。閻魔堂の場。三味線が鳴って突然に歌舞伎調に。源七と新三の立ち回りは座布団を外して無言の殺陣に。思わず歌舞伎調に「隅田川!」と掛け声をかけたくなるくらい。 帰りはもちろんカツオの刺身を買って、家で一杯。隅田川馬石師匠、次は『双蝶々』の通しとか。楽しみ楽しみ。 5月29日記 このコーナーの表紙に戻る |