2009年11月14日 落語大将軍'09秋の乱(なかの芸能小劇場) 古今亭今輔のひとり会。 開口一番は、桂宮治『たらちね』。頑張ってね。 古今亭今輔は新作ネタ下ろし二席と古典一席。一席目は『或る芸人伝』。功なり名を遂げた落語家の自叙伝を発行しようということになるのだが、この噺家さん、まったく苦労なしに成功してしまった。そこで無理矢理に苦労話をでっち上げようとするという噺。いかにもの今輔ギャグがふんだんに散りばめられていて面白い。 二席目の古典は『時そば』。古典をいじるのは好きではないという今輔。変えずにそのまま演るとのことだが、やはりところどころ今輔風味が入っている。大きく変えるということはないのだが、古典派の落語家さんにない可笑しさがある。今輔の古典はいいよ。 三席目『血屍村の祭典』。聴いていて映画『エクスクロス 魔境伝説』を思い出した。今輔の落語の方は生贄にされるのがアラサーの男性というところがミソ。そろそろ結婚を考えている男があっさりと、罠にかかってしまうってありそう。そう、この秋に結婚詐欺の女の手で何人もの男が練炭自殺に見せかけて殺された事件。ありえるんだなあ。ラストはアクションたっぷり。 11月29日記 このコーナーの表紙に戻る |