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2010年2月13日 行徳名人会(行徳文化I&Iホール)

 開口一番の前座さんは柳家小んぶ『子ほめ』。頑張ってね。

 柳亭市江『権助魚』。二ツ目になって半年。なかなか味が出てきました。

 柳家喬太郎は、この会の客層を手探りしているよう。珍しく「きょんきょん」ネタを振ってみせ、自分を知らない客がどの程度なのか探り、お得意のコロッケそばの話を軽く披露し、『うどんや』へ。この日も寒い日だったので、こういう噺はうってつけ。登場人物のひとりがつぶやく「うわっ、寒い。寒いけどおいしい」の気持ち、よくわかるなあ。

 アサダ二世のマジック。トランプを一枚引いてもらい、そのカードを風船の中から出すマジック。喋りの上手さで、まさに観客をケムに巻く。

 トリが柳亭市馬。相撲のマクラを振り、呼び出しのいいい声を聴かせる。本物の呼び出しさんよりいい声なんだものなあ。「名人は上手の坂をひと登り」と、『竹の水仙』に入る。この人の落語は、あの声が聴き心地いいんだよなあ。

3月3日記

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