直線上に配置
2010年1月9日 シベリア少女鉄道『キミ☆コレ ワン・サイド・ラバーズ・トリビュート』(タイニイアリス)

 シベリア少女鉄道が公演をしているというのを、今年になって知った。ホームページをときどきチェックしていたのだが、見落としていたらしい。最近は劇場で渡されるチラシも見るのが億劫で、そのままゴミ箱ということも多かったから、きっとチラシさえまめに見ていればこの公演のことも直前まで知らなかったなんていうことにはならなかっただろうに。

 当日券を手に入れて入場。この劇団、サザンシアターでも演ったことのある劇団なのだが、今回なんでタイニイアリスなんて小さな劇場で演っているのか。まあそんなに大仕掛けな道具は必要のない内容なのかな。

 連載をかかえている漫画家の部屋。漫画家と、4人のアシスタント、それに雑誌社の担当社員がいる。どうやら〆切り間際らしいという風景が展開していく。やがてその風景がリピートされ始める。と、『美味しんぼ』 『北斗の拳』 『機動戦士ガンダム』 『金八先生』 『古畑任三郎』 『ドラえもん』になり、果ては『天空の城ラピュタ』になるという。

 何言っているのかわからないだろうけど、そういうこと。そういう劇団だとしか言いようがない。役者の芝居が下手だという批判はこの劇団には当てはまらない。だっておそらく演出はそんなことを要求していないから。むしろ、もっと無機質な演技を要求されているに違いない。

 上演時間約一時間。この手のネタはそのくらいがちょうどいい。タイニイアリスの小さな座り心地の悪い椅子もそのくらいが限界。

 こういうことで笑える人だけが観に行けばいいの。バカらしいと思う人は行かなければいい。私は行くけどね。

1月10日記

このコーナーの表紙に戻る

トップ アイコンふりだしに戻る
直線上に配置