2012年1月22日 小松政夫VSコロッケ 爆笑 昭和のヒーローズ!(シアター1010) 11月中旬から一ヶ月間の入院予定が、二ヶ月以上の入院になってしまい、最初の一ヶ月分に行く予定だった購入済みのチケットを、全部、人に譲ってしまったのは仕方ないとして、12月中旬からの購入済みチケットが、一枚、また一枚と自分の手から他人の手に渡り、あるいはただの紙くずになっていくのを見ているのは、断腸の思いだった。一月分で手に残っていたのは、このチケット一枚だけ。つくづく一枚だけでも行かれて良かった。 『小松政夫VSコロッケ』はこれでシリーズ第三弾になる人気シリーズ。一週間九回公演の千秋楽。入口には完売御礼の文字が。 開演前の注意事項のアナウンスが「開演中の、イビキ、歯ぎしり、物真似などはおやめください。またガムを噛んでいる方はすぐに飲み込んでください」などと笑いをとった途端に、定刻14時に開演。 舞台はどこかの居酒屋。売れない演歌歌手という設定のコロッケがカラオケをやっている。ひとしきり受けを取ったところで、店の常連客という設定の小松政夫が登場。そこからはもう、ほとんど設定がどこか飛んでしまって、ふたりのお喋りと物真似が延々と続く。一応、昭和のテレビドラマをネタにしたコントが用意されているのだが、ふたりのどこまで台本にあるのか、どこからが楽屋オチやアドリブだったりするのかわからないトークがいつまでも続いて行く。テレビドラマ編が一段落すると、昭和のヒットパレード編へ。客層はやはり年齢が高い人が多くて、70歳くらいの小松と、50歳くらいのコロッケのネタに付いていける年齢層ではあるが、若い人も多くてどこまでネタがわかるのか。隣のオバサマ(オバアサマ?)がマヒナスターズの話題に喰いついて、しばし、いつ見に行ったとかの私語がやかましかったが、そんな客層なのかも知れない。団体動員のバスも多く来ていたみたいだし。 一幕が14時開演で、15時10分までの70分の予定が、一幕が下りたのは15時40分で100分。なんと30分オーバーだ。それでもたったふたりの出演者が喋りっぱなしだったんだから、いかに予定外のアドリブが多かったか。とくに小松が昔話を始めると長い。「フランク永井に初めて会ったときに、『短いから、もう少し長い方がいいなと思って永井にしました』って・・・。(股間を指差しているコロッケに)ちょっとちょっと、なんてとこ押さえているの! 長いって背が高くってことだよ」 「でも、フランクって、そういう事じゃないんですか?」 しょーもない下ネタじゃん! でもこういうのがまた受けるんだ。 二幕は予定通り50分で収めた。ここは、いわば宴会芸コーナー。なぜか今若手芸人がやっている一発芸じゃないよ。あれは芸じゃない。正統的な(?)宴会芸、密室芸の世界。これも放っておくとふたりでいつまでもやっていそうだなあ。 終演、16時45分。正味150分を、特別な仕掛けも無く、ふたりだけで持たせちゃうのは凄いことだ。なんだかそれこそ居酒屋でふたりがいれば、朝までやっているんだろうなあ。 1月23日記 静かなお喋り2012年1月22日 このコーナーの表紙に戻る |