2010年7月11日せめ達磨激闘編vol.27(なかの芸能小劇場) 開口一番は、去年二ツ目になった三遊亭粋歌。どうやら初めて新作落語に挑戦するらしい。粋歌さんはアラサー女性。等身大の女性を主人公に持ってきた。しょうもないニート男と別れたアラサー女性が、合コンに誘われる。ところが現れた男性たちはみんなおじいさんばっかりという噺『おじいせん』。川柳つくしさんと発想が似ている。あと10年したら、つくしさんみたいにアラフォー落語を演るようになるのかなあ。 「真面目な人っていますでしょ。その反対は不良。で、どちらがもてるかっていうと不良の方。不良が出てくる映画ってヒットしたりしますでしょ。真面目な男の話なんて映画化されない」 立川らく里はタイトルそのまま『真面目な男』。真面目すぎる男が本屋でアルバイトをするが、その真面目さがあだで首になってしまう。いいかげんな男になろうと心理カウンラーを訪ねるがっていう噺。 秋に真打昇進する林家きく麿は『死にますよ。』 健康診断を受けて注意を受けた男がなぜか間違ってボディビルの本を読んでしまうという噺。 ゲストが冷蔵庫マン。ワハハ本舗の芸人さん。本当に冷蔵庫の格好をして出てくる。冷蔵庫を開けて中に入っている食品でダジャレを言って、お客を凍りつかせるという芸風。こういう人が出ると落語の方が霞んでしまうなあ。 古今亭駒次は学校の三者面談の噺『あけみ』。なんか異様な感じで面白かった。 古今亭今輔は、この人にしては珍しや地噺、『真説フランス大革命』。中世ヨーロッパを題材にしたというと聞こえはいいが、ようするにウンコの噺。よく調べてあって面白いが、これに地噺らしい脱線がところどころに入ると、もっと楽しい噺になりそうだな。 このコーナーの表紙に戻る |