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2010年9月17日せめ達磨激闘編vol.28(なかの芸能小劇場)

 開口一番は笑福亭羽光『経済根問』。円高ドル安というタイムリーな話題を解説する御隠居。ブラット・ピットを輸入して、武田鉄矢10人を輸出するって、ますますわからんじゃないの(笑)

 古今亭駒次『星のお父さん』。新婚旅行にブルートレインでの北海道旅行を計画した鉄っちゃん。しかも個室ではなくB寝台。そこにこの花嫁の父が見張り役として乗り込んでくるという噺。

 春風亭百栄『桃太郎その後』。鬼退治をして帰ってきた桃太郎と家来の犬、猿、雉。犬、猿、雉はそのまま桃太郎の家に居続けて、もっと酒を持ってこいとクダを巻いている。「お願いですから帰ってください」と頼む桃太郎に、きびだんごひとつでこき使いやがってと居直る三匹。おとぎ話のその後ってよくあるけれど、これは面白くよく出来ている。百栄、乗っているねえ。

 ストレート松浦のジャグリング。もう鮮やかの一言! ショウとしてもよく出来ている。

 三遊亭ぬう生『教師のあだ名』。新しく赴任してきた先生が、変なあだ名を付けられるのが嫌で、自分からこう呼んでくれと生徒に頼むがという噺。

 三遊亭天どん『気分屋』。相手をいろいろな気分にさせるスプレーを売っている男から、許してやろうという気分になるスプレーを買い、妻に試してみるという噺。

 みんなそれぞれ面白かったが、この日の一等賞はやはり百栄かなあ。彼はもうひとつ『桃太郎DV』という噺も持っていて、この二席を続けて聴きたい気になった。

9月23日記

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