2010年4月3日 カラフル企画『そのときがきたら〜映画監督山中貞雄の青春〜』(座・高円寺) チラシを見たときに、これは山中貞雄の映画の上映会なのかなと思った。現存する3本の映画の特集上映なのかと思ったのだ。しかしよく読んでいくと、どうやら山中貞雄の人生を芝居にしたものらしいと気がつくことになる。 舞台は大きく取ってあって、上手と下手に舞台衣装を吊るしたハンガーがむき出し。一応、舞台袖で着替えることもあるが、役者はこの上手と下手の空間で着替えることもある。役者は計8人。その役者さんたちが何役もこなして、ほとんど舞台に出ずっぱりという役者にとってはハードな芝居だった。 戦前の映画界を題材に、山中貞雄が映画界に潜り込んで、さまざまな経験を積みながら映画監督として成功していく様を描いている。ところどころで歌や踊りも入っていて2時間を飽きさせない。 観終わって、山中貞雄の映画が観たくなってきた。それにしも現存する作品が3本だけとは寂しい。 4月25日記 このコーナーの表紙に戻る |