8月15日ヨーロッパ企画『サーフィンUSB』(本多劇場) いきなりネタばらししちゃうと、USAではなくなぜUSBなのかというと、乗った人のサーフィンが記録されるサーフボードなるものをI.T業者がサーファーに持ち込むという展開になっていく。このサーフィンで得たデーターをインターネットの有料疑似体験サイトにアップロードすると、ダウンロードがあるたびに、データーを提供したサーファーに使用料が支払われるというシステム。 現代社会に背を向け、自然に対してフィジカルにサーフィンを個人体験として楽しんでいたサーファーたちは、そのうちにダウンロード獲得競争に夢中になっていってしまう。 で、話を戻すと、このマシンが組み込まれたサーフボードにはUSB端子が付いているというわけ。サーフボードの先っちょを外すとUSB端子が現れたときに、客席からは爆笑が起こり、「これがタイトルの意味ね」と理解することになる。 1時間20分ほどのコンパクトな芝居で、笑いも多く、そしてテーマもある。結構、私には満足度の高い芝居だった。 USBサーフボードが登場する直前に、ファースト・フード(ハンバーガー、フライド・ポテト、コーラ)をスロー・フードとして食べるというシーンがあり、これが延々と10分くらい続く。ストーリーにはあまり関係ないシーンだが、これが私のツボにハマった。きっと、ワイワイと役者たちがいろいろな意見を出しながら作ったんだろうなあ。 8月20日記 このコーナーの表紙に戻る |