2010年1月2日エンタメヒットパレード2010Vol.1(東洋館) 初笑いをどこで過ごそうか。ここしばらくご無沙汰だった東洋館に行ってみたくなった。知らない芸人さんの名前もたくさん並んでいる。劇場前で出演者のひとりでもあるプッチャリンが呼び込みをやっている。この人も観たことが無いんだよなあ。 チラシでは三人の写真が載っていたのでトリオだと思っていたら、結局最後までふたりだけで通したコント、お笑い超世代軍。竹ノ塚駅の改札での駅員と、痴漢に間違われた客のコント。駅員が張り扇で客をバシバシ叩く。ありえないけどね。まっ、コントだからいいのか。 ロッキーひだお。全身銀色のタイツで登場して宇宙人一人コント。宇宙人一発ギャグと、リサイクル星人ギャグ。 ヤングパニックも一人コント。駅の自動販売機で定期券を買う男のコント。「お手数ですが、もう一度最初からやり直しいてください」ばかりアナウンスが返ってくる。あるんだよなあ。こういうこと。 大本営八俵。戦後生まれの傷痍軍人というキャラクター。「私は日中戦争も経験した。日本ハム、中日戦だがな」 「日露戦争も経験した。おわかりのように、日本ハム、ロッテ戦」 しかし元気な傷痍軍人だ。客席まで乱入しちゃうんだもの。 ここでジャグリングのピーロ。シガーボックスはなんとティシュの箱。「みなさんも練習すればできますから、是非やってみてください」 なるほど特別なものを買わなくてもできるんだよな。最後はお客さんを舞台に上げて皿回し。 ここでようやく落語。立川談奈で『短命』。ここは持ち時間が短いらしくて、やや駆け足の『短命』。『短命』の理由がわからない八っつあん。「絵に描いて説明してください」「描けるわけないだろ!」 キングジョーはメタボなトリオ。「今年は寅年なので、いろいろなことにトライします」と縄跳びをやったり馬跳びをやったり、雑誌を引きちぎったり。重量級の三人が舞台を暴れまくって去って行った。 ナッツ淳の奇術。どこでもやっているマジックだが、持ち時間の中で合計三羽の鳩を出した。 モロ師岡の一人コントは、よくかけている『スーパー定年マン』。久しぶりに観たが、少し変化していて楽しめた。自虐的なギャグあり。 世界のうめざわ。『エンタの神様』に最近まで出ていた人だ。コロンビア・トップの最後の弟子だと初めて知った。「うちの師匠は国会議員でしたからね。よく選挙の手伝いをさせられました。当時、洗濯洗剤のCMをやっていまして、『トップはよく落ちる』。あれで落選しました」 「師匠は83歳で亡くなったんですが亡くなる前の日、携帯電話を買ってこいと言われまして買ってきましたら、頭のいい人ですから使い方の機能、すぐにマスターしてしまいました。その翌日に亡くなったんですが、火葬場で焼かれている最中ですよ。私の携帯に電話がかかってきまして、それが師匠から。電話に出ると『あのよー(あの世)』 猫ひろしは『走れメロス』をモチーフにした一人コントっていうかパフォーマンス。客席に乱入してお客さんの頭にパンツを被せて回る。なんなんだろうねえ、これ。 牧田博のキーボード漫談。ラジオの演芸番組ではよく耳にしている人だが観るのはおそらく初めて。♪くっくっくく、くだらなーいー ってフレーズで有名(?)な人。「私はお金がなくてお酒が飲めません。これを英語でなんて言うか。ノーマネー」 「私は毎日酒を飲んでいます。ニッカ」 「♪上を向いて アルコール この歌を歌っていた歌手は誰か。酒もってキュ」 呼び込みをやっていたプッチャリン。チャップリンの格好をしてのパフォーマンス。まあ客いじり。でも受けている。 春風亭百栄は漫談と、よくやっているスピード違反の夫婦と警官の小噺。小噺っていうよりアメリカン・ジョークに近いんだけどね。 ミスター梅介の法律トーク。「みんな万引きやってますか? 13歳以下なら罪にならないから、どんどんやるんだよ」 小学生が数人来ているんですれどー。「14歳以上でも商品を持ってレジを出てしまっていいの。そのときニコッと店員さんに笑うこと。これを代物返済というんです」 無理だあー。 トリは、もう一度モロ師岡が出てきてサラリーマン落語『寝床』。ベンチャーズに夢中の社長さんが、取引先や自分の会社の社員にテケテケテケを無理矢理に聴かせる噺。 正月の浅草は人出が多い。終演が22時近かったが、それでも街は人、人、人。初笑いも無事にできた。それに初で観られた芸人さんも大勢。今年もいろいろな芸人さんを観ていきたいなあ。 2010年1月3日記 このコーナーの表紙に戻る |