2010年7月30日から8月1日 30日 15時に店を閉め、母をリハビリに連れていく。このところ母の食欲がないのが心配。夏バテなのか。来週からデイサービスに行くことになるから、それで少し生活にリズムが出来てくれたらいいのだが。 ポツドールの女シリーズの脚本・演出をした溝口真希子ことペヤングマキが立ち上げたブス会*の第一回公演『女の罪』のことは、先月から頭の隅にあったのだが、すっかり忘れていた。たしかそろそろ公演開始だと気が付いたのがきのうの朝。検索を入れてみたら一般発売ではなくホームページで予約するシステム。予約フォームに入ったら、もう残りは30日4枚、8月8日ソワレ1枚を残すのみ。あとは追加公演の平日マチネ。平日マチネはさすがに行けない。というわけで急いで、きょう30日の分を予約する。 で、今朝また予約状況を見てみたら、追加公演以外は完売になっていた。19時30分開演で、開場が19時10分。受付開始が18時50分。結局例によって家を出るのが遅れてしまい、外で食事をしている暇もなく会場のリトルモアに着いたのが18時55分。チケットと引き換えると、開場まで15分。食事をしている時間はない。こうなるとまたコンビニだ。チラシに載っていた地図を見ると、目標物件としてampmがある。そこまで歩く。行ってみると地図の感じより遠い。サンドイッチをひとつ買って走って戻る。 芝居一本分くらい我慢できるだろうと思われるだろうが、実は明日はバリウム検査があるのだ。21時以降は何も食べちゃいけないとのこと。19時30分開演の芝居で2時間あったとしたら終演が21時30分。夕食は摂れないということになってしまう。客席で虚しくサンドイッチをほおばる。開演に先立つ前説で「上演時間は70分です」と言われ愕然となる。ということは、20時40分には終わって、そのあと夕食を食べるのは可能だったということではないか。ついてない。 そのブス会*(なぜか*が入る)の『女の罪』。あのー、上のチラシを観てドン引きにならないでください。その手の芝居ではありません。ある小さなスナックバーでの5人の女のドラマ。男の役者は出てこない。ポツドールのときのように、本当にしょーもないという女ばかりが出てくる。その5人が、それぞれ[女]全開で自分を主張する。もちろん裸は無し。もう、取ったの取られたのが70分間炸裂する。男の私としては、部外者として「面白いなあ」と傍観者気分。もっとも、自分がこの場に関わっている男だったらどんな気分になるか。まあ私には一生縁の無い世界ですが。 短い芝居だと、余裕で『うぬぼれ刑事』に間に合う。4回目のマドンナは戸田恵梨香。サンドウィッチマンの伊達が出ている。サンドウィッチマンのコントそのまま。今回は思わせぶりなラストシーンで終わる。どんどん面白くなっている。 31日 胃のバリウム検査の日。予約が取れたのが10時30分という遅い時間。もっと早い時間のが取りたかったのだが他に空いていなかったのだ。それまでの間、食事も水も禁止。 気を紛らわせるためにレンタルしておいたDVDで映画を一本観る。『スカイ・ハイ』。といっても、オーストラリア、香港合作の1975年作ではない。あれはジミー・ウォング主演で、悪役が『女王陛下の007』の二代目ボンド、ジョージ・レーゼンビー。また日本の釈由美子の『スカイハイ』でもない。2005年のディズニーのファミリー向け映画。 両親が超能力を持つスーパー・ヒーローの息子が、スーパー・ヒーロー養成のための高校に入るという、「なんだそりゃ」という映画。それでもそれなりによく出来ていて、ヒーローには届かないしょぼい能力者たちが協力して敵に立ち向かうというアイデアは面白い。主人公の父親役のスーパー・ヒーローをカート・ラッセルがなんだか楽しそうに演じている。 10時30分の予約が前が押していたらしく10時45分になってようやく検査となる。検査台の上であっちを向いたり、こっちを向いたり、アームにしがみ着いたり、グルグル回ったり。毎年のことだがちょっとした遊園地のアトラクション気分。 終わって、自転車でかっぱ橋まで。途中、蔵前で天ぷらの[いせや]に入って朝食兼昼食。一番安い、天丼950円を注文する。キス、イカのかき揚げ、小さいエビの抱き(2本のエビをくっつけて一緒に揚げる)。こういうのって昔ながらの下町の天丼。懐かしいなあ。 かっぱ橋で目的の調理道具を買い、一旦帰宅して昼寝。夏は無理してはいけない。 気分がすっきりしてから、また自転車で秋葉原。電話機とコーヒー・メイカーを新しいものに買い替える。 夜はFOXチャンネルで録ってもらった『ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る』の第3話から第6話までを一気に観る。ティム・ロスの心理学者が、相手の顔の表情や身体の動きから、相手の心の動きを分析するドラマ・シリーズ。ああ、自分も嘘をつくときに確かにそういうことをやるよなあと思い至る。ところどころで政治家など有名人の表情の写真が入る。このときこの人はこういう感情だったんだなとわかるのも面白い。嘘はつけないね。きょう観た4話は全て面白かったが、特に第4話、在米韓国人社会の結婚式で殺人が起こる話がミステリとしてよく出来ていた。 1日 翌日の仕込みを終え、映画を観に行こうと銀座へ出る。目指すは丸の内ピカデリーの『ソルト』。チケット・ショップで安いチケットを手に入れようと地下鉄の改札を出たところのチケット・ショップで、「『ソルト』をください」と言うと、「きょう、ご覧になりますか?」と言われる。「ええ」と答えると、「きょうは映画の日です」と言われてしまう。そうか毎月1日は映画の日で1000円で観られるのだ。これならチケット・ショップで買うより安い。 映画館の前に来てみるとかなりの列が出来ていた。時刻は16時45分。17時30分の回のチケットを買おうと思ったのだが、係員がラウド・スピーカーで「17時30分のチケットは残りわずかです。前の方の席しかありません」と告げている。ええっ!開映までまだ45分もあるのに。どうしようかと思った。次の19時40分の回のチケットを買って一旦帰宅しようか。まてまて19時40分の回だと終映時間が21時30分ごろになってしまう。明日は仕事だからあまり遅くなりたくない。 列を離れて携帯電話でインターネットに接続して他の映画館のタイムスケジュールを調べる。すると錦糸町のTOHOシネマズ錦糸町で18時55分に『ソルト』の回がある。これなら、20時45分に終映。今から行けば17時30分には錦糸町に着ける。チケットを買ってからも開映まで1時間30分近くあるから、ゆっくりと食事もできる。よし、これにしよう。 JRで錦糸町へ移動。駅のホームから東京スカイツリーの姿が見える。TOHOシネマズ錦糸町の入っているオリナスモールの前で東京スカイツリーの写真を撮り、シッョピング・モールの中へ。食事処もいろいろと揃っているから、映画の前に何を食べようか物色しながら、窓口へ。時刻も計算どおりまだ17時30分。「18時55分の『ソルト』をください」 「売り切れです」 えええーっ、何だって! 1000円で観られるから、みーんな映画を観に来るらしい。さてどうしよう。もう帰ろうか。しかし悔しい。ショッピングモールの中の店をひやかしながら、しばし考える。しょーがない寄席に行くか。ここからとなると、やっぱり上野鈴本演芸場だろうなあ。きょうは誰が出ているかわからないが、まあ誰でもいいや。 またJRで仲御徒町へ移動。ゆっくり食事のプランは諦め、上野松坂屋地下に行き、米八の弁当を買ってから行くことにする。全品200円引きだというので、夏野菜と鶏のピリ辛唐揚げ弁当。830円を630円で買う。コンビニでペットボトルの冷たいお茶を買い鈴本へ。テケツで木戸銭を払いモギリで番組表を受け取って奥へ向かうと、エレベーターの中の人が「どうぞどうぞ」と手を振っている。近くに来てびっくり。桃月庵白酒師匠ではないか。「師匠、久しぶりですね」 「御無沙汰してます」なんて会話を交わすうちに、あっという間に客席階。「どうぞ楽しんで行ってください」と言われ客席へ。高座では大瀬ゆめじうたじの漫才が始まるところ。 漫才 大瀬ゆめじ・うたじ 『高砂や』 柳家三三 『お化け長屋』 桃月庵白酒 ー仲入りー 奇術 ダーク広和 『あくび指南』 古今亭菊志ん 漫才 大空遊平・かほり 『青菜』林家彦いち 寄席はすいていた。寄席も1000円の日を作ると、もっとお客さんが来るようになるかなあ。 8月2日記 このコーナーの表紙に戻る |