2011年8月26日から28日 26日(金) 店を閉めると同時に雨が降りだす。かなり激しい雨。店の後片付け、排水溝の掃除を済ますと16時30分。シャワーをするとドッと疲れを感じてソファに横になった途端に眠りこんでしまう。 気が付いたら17時30分を回っていた。重い身体を起こす。しばし迷ったが、やっぱり出かけることにした。今夜の浅草演芸ホールは、仲入り後が恒例の禁演落語会で、喰い付きが読売新聞文化部の長井好弘の解説のあと、三遊亭遊雀、瀧川鯉朝と続く。これは行かなくちゃ。 雨の中を浅草へ。18時30分ごろ到着したら、割引料金2000円で入場できた。 仲入りになったので、楽屋へ。長井さんの姿が見えたので、手土産を渡す。遊雀師匠を呼んでもらって、遊雀師匠にも手土産を渡す。「師匠が禁演落語会に出演されるの、今日が初めてですよね」 「・・・禁演落語はトリの師匠がお演りになるものだとばっかり思ってました」 すると長井さん「仲入り後はみんな禁演落語を演るんですよ」 「参ったなあ。それに今日は時間押してるでしょ。長い噺はできないし。まあ、『湯屋番』2分で出来ないこともないし」 なあーんて、バカなことをパアパア喋っていると、鯉朝師匠も楽屋入り。 鯉朝師匠にも手土産を渡したところで、開演のベルが鳴ったので、客席に戻ろうとしたら、前座さんに声をかけられる。二ヶ月ほど前、瀧川鯉橋さんと飲んだことがあって、そのときに一緒だったのが瀧川鯉和さん。「あー、鯉和さんね」 すると長井さん、「じゃあ、あなたが北國新聞の記者やってたって人? 北國新聞って大きいとこだよね」 へー、新聞記者を経て落語家かあ。長井さんも、こんなことやってないで落語家になればいいのに。 曲独楽 やなぎ南玉 『宿屋の仇討』 三遊亭笑遊 〜仲入り〜 解説 長井好弘 艶笑小噺 三遊亭遊雀 『にせ金』 瀧川鯉朝 漫才 Wモアモア 『紙入れ』 三笑亭夢太朗 マジック 北見マキ 『品川心中』 三遊亭遊三 外に出ると雨は止んでいた。回転寿司で5皿食べて帰宅。 27日(土) 9時近くまで寝ている。コーヒーを淹れてトーストを齧りながら、昨夜WOWOWで放送していた立川志の輔の『牡丹灯籠』を観始めた。この本多劇場での模様は私も観に行ったのだが、三遊亭圓朝が20時間くらいかけて口演した長大な噺を、まず半分ほどの部分までパネルを使ってストーリーの説明がある。そこから先を落語で演ってみせるという構成。ところが、最初の説明部分は無しで、いきなり後半の落語が始まった。それでは意味がないので、途中で最初の部分を挿入する斬新な構成にしたに違いないと観ていると、50分たったところで突然に前半部分の映像が流れてきた。それも途中から。「あれ?」と思って観ていると、そのまま前半部分が終わり、また落語部分が始めから入っている。なんだこりゃと思ったらテロップが入り、不手際があったとのこと。WOWOWのホームページを見てみたら、お詫びの文句があり、翌週に、改めて放送するとのこと。どうなってるの? きょうは落語会をふたつハシゴ。まずは都営浅草線で三田へ出る。開演まで時間があるので、駅から地上に上がったところにある港区立港勤労福祉会館の食堂でランチ。チーズハンバーグ、いとよりフライ、かぼちゃフライのプレート、880円。 仏教伝道センタービルでの三田落語会、昼席。13時30分開演。 『元犬』 柳亭市也 『短命』 柳家喜多八 『五人廻し』 春風亭一之輔 〜仲入り〜 『青菜』 春風亭一之輔 『船徳』 柳家喜多八 終演16時。次の立川談春独演会は亀有で17時から。ギリギリかなあ、遅れても前座がひとり上がるだろうから大丈夫だろうと、JR田町駅へ。誤算だったのは電車に乗り込んだはいいものの、線路内に人が侵入したとかで電車がストップしてしまったこと。ようやく動き出して日暮里で常磐線に乗り替えたら、これが快速電車で、亀有を通り越して松戸へ行ってしまった。松戸から引き返して亀有にたどり着いたのが17時30分。我ながら何やってるんだか。それでも談春一席目のマクラの途中で入れた。 立川談春独演会。亀有りりおホール。 『紙入れ』 立川談春 〜仲入り〜 『大工調べ』 立川談春 終わって、同じビルの中の7Fにあるラーメン屋でラーメンを食べる。隣がファミレスの[ファミール]で、中に入ると厨房で繋がっていたので、ファミールがやっているラーメン屋らしい。醤油ラーメン580円。普通のラーメンという感じで、チェーン店なんだろうけれど好感が持てる。おいしいし、量も十分。こういうラーメンって最近なかなか食べられなくなったんだよねえ。どこも、とんこつ、とんこつだもんねえ。 28日(日) 6時起床。今朝もトーストとコーヒーだけの朝食で済まし、掃除と洗濯。 明日の仕込みとコーナンへの買い物を午前中に済ます。 渋谷へ出て。PARCO劇場で『クレイジーハニー』マチネを観る。もちろん長澤まさみ目当て。すらりとした美脚にうっとり。しかしこの芝居、私は苦痛だったなあ。長澤まさみを至近距離で観られるといううれしさはあったが、この長澤まさみ演じる落ち目の携帯小説作家というのが、もう実に嫌な奴で、観ているうちに、「もう勝手にすれば」という気になってくる。また、一緒につるんでいるリリー・フランキー演じるオカマも実に嫌な奴。毒舌ばかり吐いて、どこかマツコデラックスを思わせる役どころ。それに、この作家のファンだという一団がからんで話が進んでいくのだが、「もうみんなまとめて勝手にすれば」という気になってしまう。長澤まさみはいつまでも観ていたいけれど、この私にとってどうでもいい内容は、早く終わって欲しいという2時間15分だった。 タワーレコードでCD買う。JRで阿佐ヶ谷へ。駅周辺をブラブラ散歩して暇を潰してから、18時30分にライブハウス、[オイルシティ]へ。今夜は『阿佐ヶ谷Blues Show』で、4組出る。 ジョニー(Vo.G)&テキーラ監物(B)デュオ。 きょう初めて顔合わせして、打ち合わせ無しでステージに上がったという豪の者デュオ。それにしては息が合っている。これがブルースの面白いところ。 ISHI ソロ。アコースティック・ギターとドブロ・ギターで、渋いブルースを聴かせてくれた。 ブロウハープ永田Blues Band ボーカル&ハーモニカのリーダーに、ギター2、ベース、カホンという五人構成。小さな舞台からひとりはみ出してしまった。 小出斉 いわずと知れた、ローラー・コースターのギタリスト。今夜はソロで登場。 22時終演。このあとセッションがあるようだったが、明日も早いので、切り上げて帰宅。 8月29日記 このコーナーの表紙に戻る |