November.26,2002 ありがとうございます

        本日明治座千秋楽。今月は若尾文子座長公演『妻たちの鹿鳴館』(原作・山田風太郎『エドの舞踏会』)でした。竹脇無我様、江原真二郎様、音無美紀子様、松村雄基様、花井紫様、上村香子様、青山哲也様、吉村涼様、石原舞子様、市丸和代様他の皆様から出前の注文をいただき、楽屋までお届けいたしました。ありがとうございました。

        松村雄基様には、本当にご贔屓いただきありがとうございます。ほとんど連日昼夜2回御注文いただけました。重ねて御礼申し上げます。


November.15,2002 スパウザ小田原

        小田原に凄い宿泊施設があるというウワサは聞いていた。一度泊まってみようとは思っていたのだが、小田原というとかえって近すぎて旅行に出るという感じではないこともあって、ついつい敬遠してしまっていた。今月初めの連休にどこかへ一泊してこようと思いたったときに、ふと思い出したのがこの小田原。ガイドブックを当ってみるとすぐにわかった。その宿泊設備は[スパウザ小田原]という。

        小田原だというから、新幹線で小田原まで行けばいいと思ったら、実際は小田原から二駅先の根府川だった。なにも急ぐ旅でもあるまいと、東京駅から普通列車に乗った。所用時間1時間40分。駅を降りると駅前にはこれといったものは何も無く、駅前にスパウザ小田原の送迎バスが停まっていた。5分ほどでスパウザ小田原到着。といってもスパウザ小田原の敷地内に入るまでは2分とかからなかったろう。敷地に入ってから延々と広ーい敷地内を走り、入口に着く。

        到着したのは午後1時前。チェックインできるのは午後2時からなので、1階のレストランでランチを食べることにした。洋食のコースをのんびり食べながら、これからの予定を見当する。ここはいろいろな施設があって、部屋でゴロゴロしているという雰囲気ではないのだ。スポーツ施設としてアスレチックジム、フィットネススタジオ、ゴルフ練習場、テニスコートなどがあり、カルチャー施設としては陶芸教室、料理教室、社交ダンス教室などが常に何か行われている。さらにはボウリング場はあるは、図書室はあるは、好きなビデオを見られる部屋や、インターネットができる施設まである。圧巻はバーデといわれる温泉水を使ったプール設備である。

        2時にチェックインを済ませると、とりあえずパターゴルフ場へ向かった。よく考えて設計された、ちゃんと18ホールあるパターゴルフ場である。けっこう人気があって、家族連れで小さな子供も楽しんでいるし、おじさんの団体がコンペのようにして使っていたりした。1時間ほどで18ホール廻ると、快い疲労感が漂ってきた。

        自室に戻って、昼寝。元気が出てきたところで、今度はバーデに行ってみた。入口でタオルのセットを受け取り、更衣室で水着に着替える。まずは25mプールで汗を流す。水泳は好きで週に一度プールへ通っているのだが、ここは空いていて自由に泳げたのがありがたかった。というのも、ここでシャカリキに泳ぐよりも、バーデという施設は25mプールよりも楽しい場所があるからなのだ。様々な浴槽があって、何時間いても飽きない感じなのだ。特に楽しかったのが流水浴といわれる丸い場所。水流がグルグルと勢いよく廻っている。洗濯機に入ったような感覚とでもいうのだろうか。この流れに時にさからい、時に流されていると子供に返ったような楽しさだ。疲れたら寝湯で一休み。

        夕食の時間までまだ時間があったのでインターネット室へ行ってみた。ズラリとパソコンが並んでいて、モニターにはYahooのトップページが表示されていた。さっそく自分のホームページ名を検索に入れてみたら、すぐに見つかった。恥ずかしいなあと思いながら、それから次々と知り合いのホームページ名を入れて、アチコチを見まくる。

        食事は和食、洋食、バーベキューなどから選べる。和食にしてみたのだが、そのレベルはかなり高かったといえる。この料金でこれだけのものが出るなら何も文句はない。

        いい気持ちで眠りにつき、翌朝目覚めると、ちょうど窓から朝日が昇るところだった。



        スパウザ小田原の客室は総てオーシャンビュー。太平洋が一望のもと。大島、真鶴半島、伊豆半島が見える。邪魔な建物は一切ないから、こんなに開放感のある眺望はちょっと無い。

        朝食後は散策路というのを歩いてみた。全長2Kmという広大な空間で、日本中から集められた樹木が植えられている。中には果実の成る木という表示があるものもあって、私が行ったときには柿が成っていた。

        この施設、どうやら労働福祉事業団という特殊法人が5年前に455億円かけて作ったものらしい。その財源は労災保険、雇用保険の保険料から出された。つまり公的資金から作られたものなのである。しかも赤字経営らしく毎年労災保険の資金で補填しているらしい。ざっと見た感じでも、これだけのものの維持費はバカにならない。民間レペルだったら、とっくに破産しているだろう。行かなきゃ損だし、行かないと国民負担が増すだけということ。私はすっかり気に入ってしまったので、リピーターになる決心をした。一泊ではとても総ての施設を利用しきれない。


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