March.23,2003 ありがとうございます
本日、明治座千秋楽。今月は高野志穂座長公演『さくら』でした。高野志穂様、小澤征悦様、中村メイコ様、荒木優騎様、麻丘めぐみ様、笹野高史様、奥村公延様、大塚道子様他の皆様から出前の注文を頂き、楽屋までお届いたしました。ありがとうございます。
March.7,2003 携帯メール中毒
パソコンを買ったのが、1999年の2月末日だった。ちょうど4年間が過ぎたことになる。インターネットに接続したのは、そのさらに半年後。このへんの事情は、『ホームページ開設までの涙の記録』に書いた。その後さらに半年後の2000年3月に携帯電話を買った。この時のことは『蕎麦湯ぶれいく』2000年3月6日に書いた。販売店の人にインターネット契約すれば、携帯電話からメールを送れたり、インターネットを見ることも出来ると言われたが、インターネットはパソコンでやっているからと断った。以来、私の携帯電話は通話目的だけで使用している。
私の仕事はデスクワークではないから、机の前に座っていることはほとんどない。パソコンも、掲示物の作成などで仕事に使わないこともないが、まあほとんど趣味で使っているだけ。何回も書いているように、毎朝1時間だけ、メールのチェックをして、自分のホームページの文章を書くことだけがパソコンに向かい合う総て。インターネットを始めたばかりのころは、日に何回かメールのチェックをしていたが、キッパリと止めてしまった。気になりだすとキリが無いのがメールのチェックなのだ。
パソコンを買う前は、あれほどワープロだのメールだのを毛嫌いして拒否していたのに、パソコンを買った途端に今度はガラッと宗旨変えしてしまった。まだパソコンを持っていない人を見つけると、片っ端から「パソコンを買え」 「パソコンは絶対に便利だ」 「今やパソコンをやらないと時代に取り残されるぞ」 「パソコンをやらない奴は人間じゃない」と、どんどんとエスカレートしてしまう始末。
もともと手紙を書くのは好きだった。いや、手紙魔だったといっていいかもしれない。旅行にでも出ようものなら絵葉書を大量に購入して、ホテルやカフェなどで友人宛ての手紙を小さな字で書いて送るのが楽しみだった。これがやりたくて旅行しているのではないかと思ったくらいだ。そんな私だから、パソコンを買ってまず夢中になったのがワープロ機能を使って手紙を書くこと。一本指でキイボードのひらがなを捜しながら一字一字打っていた。字はあまりきれいに書けない方だから、自分の手紙が活字で印刷されて出てくるのは快感だった。何ヶ月か友人に手紙を書きつづけ、その余波でホームページを作り始めた。
いよいよインターネットに繋げると、2ヶ月ほどかかって書き溜めたホームページの文章を一気にアップ。電子メールの使い方も初めて知った。こうなると、今度はメールに夢中になってしまった。手紙と違って印刷の必要がないし、封筒に入れて切手を貼り郵便ポストに入れる手間も無い。友人などにメールを送ると、早く返事が返って来ないかとヤキモキするようになってしまった。ちょっとでも暇が出来るとパソコンを立ち上げメールをチェックする。なんにもメールが入ってきていないとガッカリし、友人からのメールが来ていると、とてもハッピーな気持ちになった。
ところが、上に書いたようにこれを頻繁にやっていると、仕事や他の趣味に時間を割くのに障害になってしまう。そこでメールのチェックも含めて、パソコンを立ち上げるのは毎朝1時間と決めてしまった。このケジメ具合は、精神衛生上良かったと思っている。
今や電車に乗ると、座席に座った人の半分以上(主に若い人)が携帯電話の待受け画面を熱心に見ている。どうやらメールのチェックをしているらしい。以前は車内は格好の読書の場。ほとんどの人が本や新聞、雑誌を読んでいた。それがもう、読書をしている人は少数派だ。みんな一斉に携帯電話を見つめている。別にそれが悪いと言いたいのではない。私がもしメール機能の付いた携帯電話を持っていたら、絶対にはまってしまっているに違いないから。なにせ手紙魔なんだから。実際いままでに何回も携帯メール契約をしようと思ったかわからないが、そのたびに思いとどまっている。ただでさえ好きな読書時間が減っているのだ。電車に乗っているときくらい、現実を忘れて本を読んでいたい。こんな私はもう、時代遅れの人間なんでしょうかねえ。