March.28,2005 ありがとうございます

        本日、明治座千秋楽。今月は三田佳子座長公演『日本橋物語U 恋しぐれ』(ジェームス三木・脚本・演出)でした。水谷八重子様、新橋耐子様、石橋雅史様、川田しのぶ様、豊川博子様、田口守様他の皆様から、出前のご注文をいただき、楽屋までお届けいたしました。ありがとうございます。石橋雅史様、ほとんど毎日ご注文をいただきありがとうございます。今年は、下のような事情もあり、私自らがお届けすることができず、失礼いたしました。それでも、13日には舞台を拝見させていただき、後日、楽屋へ伺わせていただきました。「13日は、井上さんが観に来ているからって聞いてたから、緊張しちっゃたよ」って・・・・・・恐縮です(笑)。


March.23,2005 父の入院

        ご心配をかけては悪かったので、あえてホームページ上には書かなかったのだが、先月、父が入院した。2月に入ってから風邪をひいて具合がわるそうだったのだが、ある夕方、顔に傷を作って夕食の席に現れた。「どうしたの?」と訊くと、道を歩いていて突然に自分でもわからずに倒れたというのだ。裏通りだったので、誰も歩いておらず、自力で立ち上がって帰って来たと言う。父は今年83歳になる。23年前の60歳のときに心筋梗塞を起こし入院した前歴があるので心配になり、さっそく近所の医者に診てもらいに行った。心臓病のことが心配だったのと、顔を地面にぶつけているので脳の具合が心配だった。父はほどなく帰って来た。「どうだった?」と訊くと、心臓も脳も異常ないとのことで、外傷の湿布薬を貰ってきた。

        今から考えれば、この時点で、意識を失ったということにもっと注意をはらっておけばよかったと思うのだが、この医者がどういう診断を下したのか疑問を感じてしまう。意識を失って道に倒れたという症状から、たいした検査もしないで、湿布薬はなかったろうにという気持ちもある。

        その数日後、今度は自宅で倒れた。また突然に意識が無くなったらしい。急いで救急車を呼ぶ騒ぎになった。心筋梗塞で入院したことのある大きな病院に担ぎ込まれた。とりあえず手当てをされて、検査をしたが、命に急を要する症状ではないということから、一週間から二週間の検査入院を勧められた。

        入院数日後に高熱を発する異変が起こり、父の病状は肺炎を起こしていることが判明した。要するに、風邪を悪化させて、肺炎を起こしていたのだ。手当ての結果、父はすっかり回復した。「メシが不味い」と愚痴をこぼしだし、先生も、「もう退院していいでしょう」と言ってくれ。父は無事に病院を後にした。

        家に帰ってからしばらくは、体力が弱ってしまっていて元気がなかったが、一週間もすると元気が出てきて、すっかり元どおりになった。「何が食べたかった?」と訊くと、「納豆で御飯が食べたかった」と言う。今では、またいつものように毎朝、納豆で御飯を食べている。

        老人の風邪は、くれぐれも用心しなければならないという、教訓を、今回得た。


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