May.30,2005 ありがとうございます

        本日、明治座千秋楽。今月は風間杜夫座長公演『火焔太鼓〜お殿様一生一度の恋患い〜』でした。平田満様、萩原聖人様から出前のご注文をいただき、楽屋までお届けいたしました。ありがとうございます。


May.1,2005 PENTAX フラビーノLite

        緑内障をやってから視力が本当に悪くなった。これに老眼まで加わったから始末に悪い。元から軽い近眼だったのだが、メガネをかけるのが嫌いで、外を歩いているときでもメガネはしなかった。それが本当にメガネが無いと苦労するようになってしまったので、最近は休日はなるべくメガネをするようになった。

        趣味で芝居見物をするのが好きな私は、小型の双眼鏡を持ち歩いていた。オペラグラスではなく、バードウォッチング用の小型双眼鏡である。これは重宝だった。何しろメガネをしていても後ろの方の席に座ってしまうと、役者の顔がよく見えない。もっとも、双眼鏡ばかりに頼っていると全体が見えないという欠点があるので、双眼鏡を覗いたり外したりと、いささか忙しい。それでも小道具のひとつひとつをしっかり観るといった楽しみもある。壁に貼られたポスター類なども肉眼では読み取れないのが、双眼鏡を使うとバッチリ読める。

        ところが去年、この愛用の双眼鏡をどこかで忘れて来てしまったのだ。無ければないでいいかと思っていたのだが、たまたま今年になって手に入れた芝居のチケットが、大きな劇場の後ろの方の席。やっぱり欲しくなり劇場へ行く前に、量販店に立ち寄った。双眼鏡のコーナーに行って、そこに置いてあった見本品をひとつひとつ覗いてみた。その中のひとつを覗いてみてびっくりした。フレームが四角なのだ。ええっと、説明が難しいんですが、普通の双眼鏡って覗いてみると丸いフレーム枠で遠くのものが見えるでしょ。ところがこれはまるでテレビの画面を見ているように四角いフレームで見えるんですよ。ペンタックスのフラビーノLiteっていう製品なんですがね。FB−7とFB−9というのがあってFB−9の方が倍率が高くて、値段も高い。ただ観劇用だと倍率が低い方が視野は広いわけで。迷うことなくFB−7の方を買いました。量販店のポイントカードの溜まっていたポイントでこの小型双眼鏡が買えましたしね。

        只今愛用中なんですが、これはいいですよ。まず小さいのがいい。それに驚くほど軽い。それになによりも四角いフレーム。まるで自分がテレビのカメラマンにでもなったように舞台を切り取って観られる。役者さんたちの表情もよく観られる。

        それでですね。ふと思ったんですが、客席って座った位置によって舞台の見え方が違うわけですよね。もし、この双眼鏡が進歩して、相互通信機能を搭載できたらどうかなってこと。客席に座った双眼鏡を持った人との間で、今自分が双眼鏡で観ている画像を送れたらどうだろう。自分が観ている角度だけでなく、送られてきた画像を自由に切り替えられたら、もっと楽しいんじゃないだろうか? もっともそうなると、芝居に熱中するよりも切り替え画像の楽しさに夢中になっちゃっうかも知れないけど。



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