November.27,2005 ありがとうございます
本日、明治座千秋楽。今月は『細雪』(原作・谷崎潤一郎)でした。大空真弓様、紺野美沙子様、磯部勉様他の皆様から出前のご注文をいただき、楽屋までお届けいたしました。ありがとうございます。
November.22,2005 私の『ALWAYS 三丁目の夕日』的風景・1
西岸良平の漫画が原作になっている映画『ALLWAYS 三丁目の夕日』が公開されている。私はまだ観ていないのだが、なんとか時間を作って観に行きたいと思っている。昭和33年を描いた作品。昭和30年代といえば、私の幼稚園時代から小学生時代が丸ごと入っている時代なのだ。私は東京の本郷真砂町で、そば屋の息子として生まれた。このころの写真は残っているのだが、記憶は無い。というのも、何かトラブルがあったらしく、生まれてしばらくの後に、その地を去って、新しい店を日本橋茅場町に出したからだ。私の記憶は、この茅場町から始まる。一時的に、母が妹を出産するために両国の親戚の家の二階を借りて一家で住んだことがあるのだが、そのへんの記憶もある。
両国の家にはテレビは無かったと思う。茅場町の店に戻ったらテレビがあった。私らはテレビっ子の第一世代だったといっていいだろう。中でも夢中になったのは、『ローハイド』 『拳銃無宿』 『名犬ラッシー』 『名犬リンチンチン』といったアメリカのドラマ、そして何といっても日本のヒーロー者ドラマ『月光仮面』だった。私の写真アルバムには、こんな写真が残されている。
これは、私の店の前で撮ったもので、左でカメラに向かって拳銃をぶっ放しているのが私だ。服をマントがわりにしてしているのが今見ると笑える。しかも履いているのはサンダル(笑)。私のイメージする三丁目の夕日的記憶は、両国にいた期間なのだが、実際に住んでいたのは、ほとんどはこの証券会社が立ち並ぶコンクリートの世界。ここに住んで、頭の中は月光仮面やらハリマオやらスーパーマンのことばかり考えていたのだった。