December.25,2005 ありがとうございます

        本日、明治座千秋楽。今月は松井誠座長公演『男の花道』でした。西岡徳馬様、奈良富士子様、新田純一様、谷崎弘一様他の皆様から出前のご注文をいただき、楽屋までお届けさせていただきました。どうもありがとうございます。


December.22,2005 私の『ALWAYS 三丁目の夕日』的風景・2

        小学校に上がって、カメラを買ってもらった。フジペットという子供用のカメラだ。当時、遠足などに行くとき、クラスの男の子はかなりの確率で、このカメラを持っていった。6×6版のカメラで、ピントなんて機能は無かった。ただファインダーを覗いて、大きなシャッターを1、2と押すだけ。このカメラを手に入れたときのうれしさったらなかった。当時、このカメラで撮影した写真は、今でも私のアルバムに貼ってある。最初に撮ったのは母方の実家に遊びに行って、その家の人たちを撮ったもの。もう構図もなにもなくて、家の前に人を次々に立たせて人物に向ってシャッターを切っている。

        2回目に撮ったものは、佃の渡し舟に、わざわざ乗りに行って近辺を撮影した。ほとんど見せられる出来のものは無い(笑)。そのフィルムの最後にあったのが下の写真。どうやら取り残したフィルムを早く現像に出したくて適当にシャッターを切ったものだと思う。茅場町の店の2階の窓から外を撮ったのである。



        なにげなく撮った、こういう写真の方が今になると価値が出てくる。どうやら季節は冬らしい。道行く人がみんなコートを着ている。男性は帽子を被っている人が多い。クルマが古い(笑)! 道路にはセンターラインすら書かれていない。いったい1日のうちの何時ごろシャッターを切ったのだろうか? 人が結構出ているから朝の出勤時間帯なのかもしれないなあ。この写真を眺めていると、高度成長で賑わう東京の証券会社街を、都会っ子として走り回って遊んでいた当時を、あれこれと思い出して、幸せな気分に浸ることができる。今はどうでもいいような風景でも、撮っておくべきものなんですね。


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