August.25,2008 リハビリ
骨折から一ヵ月半が経過。「仕事のとき以外はコルセットを外していいですよ」との先生の言葉を貰ったものの、私は一日中、朝起きてから夜寝床に入る直前まで仕事をしているのだ。いつ外せというのだろうか。金曜の夜にコルセットを外した。いつもより念入りにシャワーをする。シャワーから出てもしばらく左足を擦っていた。皮がポロポロと剥けるのだ。たちまち部屋の床が皮だらけになってしまう。掃除機を持ち出して片付け。
土曜日、とりあえずちょっと離れたところにあるスーパーマーケットまで歩いて行ってみることにした。途中で食事に、どこかの店に寄る事にする。歩き出してわかったのは、そんなに早くは歩けなくなっていること。普通の半分くらいの速度でしか歩けない。ショックだったのは昭和通りの信号を渡るのに、青になって渡りだして反対側の歩道にたどり着くのにギリギリの時間しかなかったこと。ここの信号はいつも悠々間に合っていたのに。
失敗だったのはサンダル履きで行った事。左足首は腫れあがってしまっているので靴が履けない。サンダルの方がいいだろうとサンダルに左足を入れて歩き出した。当初はよかったのだが、帰りの道を歩いているうちに左足の側面が痛み出した。我慢して歩いていたがついに悲鳴をあげてしまった。喫茶店に入って休憩をとり、また歩き出した。もう通常の半分のスピードどころか、そろりそろりと足を運ぶことしかできない。家に帰りつくとすっかり疲れてしまっていて布団に倒れこんで眠ってしまった。
日曜日、今度は無理にでも靴に足を通す。左足の腫れで入りにくいのだがなんとか靴を履いた。これは結果的によかった。足が安定して前日よりスムーズに歩ける。それでもビッコを引くようにしか歩けない。前日と同じスーパーマーケットまで歩いてみる。それほどの疲れもなく往復できた。雨が降っていたが傘をさせる。片手には買物袋。松葉杖を突いてではこうはいかない。それにしても今年の夏は雨の日が少なかった。松葉杖無しでも歩けるようになったら雨だ。不幸中の幸いってことかな。
August.8,2008 折り返し点
骨折して一ヶ月目。先生からは全治二ヵ月の診断を受けていたから、あと一ヶ月の辛抱らしい。添え木を外してもいいが、仕事中とか外出するときは必ず添え木を装着することを命じられた。「足をぶつけたりしないように」ときつく言われて帰ってきた。松葉杖の使い方にもすっかり慣れ、途中で休んだりしないでかなりの距離を移動することができるようになってきた。家でくつろいでいるときは添え木をはずしてもいいとのことだが、大事をとってまだしばらくは、このままでいようと思う。
添え木を付けっぱなしにしなければならなかったこの一ヶ月、何が辛いといってシャワーができないかったこと。しかたなく毎晩、寝る前にはタオルを水で濡らして軽く絞り、身体を拭いていた。この暑い毎日、シャワーを浴びれるのが一番の幸せ。ふう〜、昨日も暑かったなあ。
ところで先日書いたタクシー内でシートベルトをするようにとのアナウンスが流れる件だが、運転手さんに聞いてみると、料金メーターを倒すと自動的にあの音声が流れる仕組になっているとのことだった。
August.1,2008 シートベルト
左足を骨折してから三週間。外出もあまりせずに自宅療養を続けている私です。地下鉄で買物に出たいなあと思うときもあるけれど、あの階段やら雑踏を考えると自粛せざるを得ないでしょ。ふと、電車の優先席っていうのが頭に浮かぶ。病人には席を譲りましょうってことなのでしょう。松葉杖に手を包帯で包んだ人の絵が描かれている。実際、そういう人を電車内で見かけたことはないから、やっぱりそんな重症な人が電車を利用することは少ないのだろうけど、会社員なんかは、たとえ足を骨折しても会社まで通わなければならないのだろうから、いるんだろうなあ、こういう人。買物はほとんどネットショッピングを使っている。便利な時代ですなあ。
それでもどうしても外出しなければならないときはタクシーを利用している。松葉杖姿でタクシーを止めると、ことのほか親切にしてくれるような気がする。目的地まで運転手さんの「どうなさったんですか?」の質問から、ひとしきり骨折談議が始まる。「いやあ、私も若い頃にスキーで足を骨折したことがありましてねえ」なんて運転手さんもいて、やたら話に花が咲いてしまったりする。
普段あまりタクシーを利用しないので気がつかなかったのだが、道路交通法が改正されて、後部座席もシートルトをしなければならなくなり、当然タクシー乗車時もシートベルトをしなければならない。タクシーに乗ってシートベルトをしないでいると、しばらくして「シートベルトをお締めください」という女性のアナウンスが流れるときがある。どうやら、シートベルトをしていないと運転手が音声のスイッチわ押すらしい。「ああ、すいません。シートベルトね。へえー、最近はこんな音声が流れるんだ」と言ってシートベルトを締めると、「すいませんねえ。私が言うより女性の声の方がいいでしょ」 はいはい、運転手さんもたいへんですね。