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蕎麦湯ぶれいく

霧降高原大山コース

2017年6月6日

 そもそもが東武日光駅をバスで出発したのが遅かったのがいけなかったのだが、霧降高原を出発が11時20分。もう少し早く歩き出したかったと、あとになってから思う。

 霧降高原にバスで来た人たちは、ほとんどがキスゲ平園地で、ニッコウキスゲを楽しみに来た人たちなのだろう。大山コースに向かう人の姿は見かけなかった。そして、このコースを歩いている間中、誰とも出遭わなかった。

 大山コースはいきなり下り坂から始まった。道の左右は笹がいっぱい生い茂っている。ほとんど、なだらかな坂だが、ところどころ急な所も。慎重に足を踏みしめながら下る。結局このコースは、バスで登って来た途中にある霧降の滝まで戻ることになるのだから、基本下り坂なのだ。ネットでダウンロードした日光市が作ったマップでは初級となっていたので、ウォーキングシューズで来てしまった。これはやはり登山靴が必要なコースだ。それでもところどころ平坦な道が現れる。そこを歩いているときは、こんなに楽しいコースはないのではないかと思われた。
 またこのマップには5月から6月にかけては、ツツジが見ごろとも書かれていたが、ツツジはもうとっくに見ごろを過ぎた感じで、花はほとんど散ってしまったあと。最近は暖かいらしくて見ごろも早くなっているらしい。書き直しておいてほしいよな〜。

 やがて牧場に入るゲートを抜ける。その先はいきなり上り。それも道なんてものはない。坂になっている牧草地帯を、ひたすら登っていく。目標物は上の方に見える、あずまや。なんてこったと思いながら、ときどき後ろを振り向くと素晴らしい眺めが広がっている。これで天気がもう少し晴れていてくれたら。
 あずまやのところが大山山頂。ここでしばらく休憩。次の目的地、猫の平へ向かう。

 しばらく坂を下っていくと、舗装道路に出た。牧場内をクルマが走る道路らしい。先ほどまでの山道に比べると、きわめて楽。やがて、猫の平への標識発見。これは車道とほぼ平行に走る遊歩道らしい。見晴らしは抜群。これは気持ちがいい道だ。と思っているうちに猫の平到着。

 コースタイムより少し遅れながらも、このまま順調に行けば何の問題もなかろうと思っていた。そうしたら、このあとの道がけっこうな難所だった。急な山道を下るところがあって、下りて行くのに苦労した。登山靴を履いていればと思う瞬間が幾度となくあった。

 ようやくのことで地図に載っている玉簾滝へ。観爆台から玉簾滝を眺め、つづじヶ丘を目指したのだが、途中で通行止め。えっ! どういうこと? 道は川を渡って反対側の沢を行くように見える。迂回しろということなのか? そこから先は結構歩きにくい道を通って、突然にまた舗装道路に出てしまった。
 さあて、こっから先、どっちへ行っていいのかわからない。舗装道路に出たところには地図が一枚置かれているが、それは今まで通って来たハイキングコースの道。これからどっちへ行けば、つづじが丘に行けるのかわからない。
 この道を左と判断して歩き始める。しかし途中で道が上り始めたところで心配になりはじめてしまった。こっちに行くと山のなかに入って行ってしまうのではないかと思ったのだ。結果的にはこのまま歩き続ければバス停のある道路に繋がっていたのだが、引き返してしまった。
 さっき出てきた道を今度は右に向かって歩く。しかしこちらもどうも様子がおかしい。またさっきの地図のところまで戻る。
 これは、もしかするとハイキングコース内で、道を見落としたのではないか。もう一度、玉簾滝近くまで戻り、ほかに見落とした道はないかを捜す。何も見つからない。
 ふりだしの舗装道路にまでまた戻り、こうなったら左にどんどん歩き、行けるところまで行ってみようと決心する。時刻はもう16時近い。下手するとバスもなくなる。それに第一、陽が暮れてしまったらどうする。不安がどんどん増してくる。と、突然ゲートが見えた。この舗装道路は牧場内の道路だった。
 ゲートを抜けた先にバス停があった。隠れ三滝入口バス停。つつじが丘バス停のひとつ手前だ。
 バスはまだあるのか? 現在の時刻16時6分。うわ〜! 16時4分、たった2分前に行ってしまったばかり! しかしそんなに絶望することもなかった。最終のバスが約1時間後にあるではないか。どうにか命拾いした感じ。一瞬、東武日光駅まで歩かなくてはならないかと思ったよ。

 この何もないところで1時間待つのも気が遠くなる。ここから2つ先のバス停であり本来の目的地である、霧降ノ滝まで自動車道を歩く。
 しかしそれにしても、この観光用のマップ、つい一昨日、日光市のサイトからダウンロードしてきたもの。どうして玉簾の滝からつつじヶ丘への道が閉鎖されていることを訂正したマップを載せてないのだろう? 下手すると遭難する恐れもあったよ。それと現場ではもう少し丁寧に迂回路の説明書きが欲しかったところ。

 時間があるので、霧降ノ滝を見に行く。なるほどこれは華厳の滝とともに日光三名爆といわれるだけのことはある。

 バスを待っていると、バス停近くでニッコウキスゲが咲いているのを発見。まだ咲くのは先だと言われていたから、現物に出遭えてラッキーだった。

 17時13分。東武日光駅行の最終バスがやってきた。なんとか生還したという安堵感。まったくもうあの不完全なマップと現場の不親切な表示で酷い目にあってしまった。

6月8日記


歩き始めの道。このときは足取りも軽かった


ツツジはほとんど終わってしまっていた


大山山頂。もう少し天気が良ければ絶景だった


猫の平へ向かう道。ここも気持ちが良かった


緑がきれいな道だったのだけど・・・


現在16時6分。2分違いでバスは行ってしまっていた


仕方なく2つ先のバス停まで自動車道を歩く


霧降ノ滝。でも1分見れば飽きる


バス停の近くで咲いていたニッコウキスゲ


ふ〜、最終バスに間に合った


静かなお喋り 6月6日


静かなお喋り

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