蕎麦湯ぶれいく大石公園

蕎麦湯ぶれいく

大石公園

２０１６年１２月７日

　１０時前にチェックアウト。
　１０時の送迎車で富士山駅まで送ってもらって、そこから富士急で河口湖へ出るつもりだった。ところが玄関に行ってみると、送迎車は二台いて、一台は忍野八海行き。もう一台は富士山駅経由で河口湖駅まで行くという。ならば河口湖駅まで乗せて行ってもらうことに。
　忍野八海行きの送迎車には、けっこう人が乗っているようだ。

　河口湖駅到着。送迎車の運転手さんにお礼を言って降りる。
　河口湖駅は人でいっぱい。どうやらほとんどが中国人観光客。やはり富士山方面は、中国人に人気があるらしい。
　前回河口湖に来たのは、調べてみたら2001年の２月。両親を連れてきたんだった。［若草の宿丸栄］という宿に泊まったようだ。ネットに書いておいてよかった。

　河口湖方面に歩き出す。
　あの時は河口湖に着いて、お姫に川津家］という、うなぎ屋に入った。さあて、どこだったかなぁ。もうわからなくなってしまっている。おいしいうなぎだったことは憶えているのだが。

　今日の予定は、河口湖の畔を歩くこと。河口湖は富士五湖のなかでは一番大きな湖らしくて、一周すると約20kmある。ネットを見ると、歩いて一周した人も多くいる。歩いて歩けない距離でもないとは言えるが、無理して歩くこともないか。今回はとりあえず、河口湖駅から大石公園まで歩き、循環バスがあればバスで戻ってくることにした。

　河口湖は山中湖に比べると大きな街があり、温泉も湧いているせいか旅館、ホテルもたくさんある。中心部にはロープウェイがあったり遊覧船乗り場があったりで、いかにもな観光地。そこの「ウォーキング・トレイル」と呼ばれている周遊路を歩いて大石公園を目指す。でも、歩いている人はやはり少ないか。レンタサイクルを使って走っている人が多い。やはり中国人が多いが、ドイツ人の姿も見かけた。

　富士山は今朝方から雲に覆われていたが、なんとか頭が見え始めた。富士山がまったく見えない日も多いんだそうだから、きのうあれだけ見えて、今日もそこそこ見えているんだからラッキー。ここまでやってきて、まったく富士山が見えないで帰って行った外国人観光客だって多いんだろうなぁ。

　いつか泊まってみたいなと思っている、［ラビスタ分富士河口湖］の建物も見えてきた。ここと、昨日、ホテルのラウンジで一緒になった人が泊まったという［風のテラス Kukuna］が当面気になっている宿。いつか河口湖に泊まって富士山五合目や、青木ヶ原にも行ってみたい。

　大石公園には、意外とあっけなく着いてしまった。ここには［河口湖自然生活館］という建物があって土産物などを売っている。もう圧倒的に中国人観光客の数が凄いことになっている。
　ちょっとソフトクリームで一服。
　ここに来て初めて知ったのだが、ここと河口湖駅の間は15分間隔ほどでバスが出ている。それだけ観光客が多いということだろう。このままバスに乗って河口湖駅へ戻ろうかとも思たっが、まだ時間は早い。地図を見ると、この先に、「もみじトンネル」と記されている場所があるので、そこまで行ってみることにした。

　しばらく行くと道は歩道は無くなり、自動車道だけになってしまった。それほど交通量は多くないが、歩くのはちょっと嫌だな。もみじトンネルは確かにもみじの樹がアーチ状になっている箇所があった。しかしもう葉はすっかり散ってしまっていて、丸裸の並木が連なっているだけ。先々月あたりだったら、さぞきれいだっただろう。
　もみじトンネルで、元来た道を引き返す。

　［河口湖自然生活館］の隣に果物などの直売所があったので、帰りに買って帰ろうと思っていたのだが、戻ってきたらもう店が閉まっていた。営業時間は15時までになっていたのに、まだ一時間近く早く閉めてしまったようだ。
　なにか自分へのお土産はないかと［河口湖自然生活館］へいってみると、カフェのカウンターがあり、瓶入りの地ビールが売っていた。「このまま持ち帰りでいいですから売ってください」と言うと、「栓を開けないとお売りできません」とおかしなことを言う。なんだか意味がわからない。問題を起こすのも嫌なので引き下がったが、どういう理由になっているのだろう？

　バスが来たので乗ろうとしたら、Suica は使えないと運転手さんに言われてしまった。Suica のタッチパネルはあるのだが、この路線では使用できないらしい。仕方なく整理券を取って乗車。
　しかしほかに誰も整理券を取る人が見当たらない。どうも全員が周遊券で乗っているようだ。どうやら乗客は全員中国人。しかもほぼ満席状態。河口湖観光の情報はよっぽど中国では詳しく伝わっているらしい。
　カチカチ山ロープウェイの前でだいぶ降りて、河口湖駅へ。整理券を出して、現金で払う人間はほかに誰もいない。み～んな周遊券。

　バスを降りたら、目の前に東京駅行きの高速バスが駐っていた。15時のバスだそうだ。東京駅行きは30分～一時間に一本。なんとかこれに乗車したい。現在14時50分。あと10分た。バスのキップ売場に飛んでいく。「高速バスのキップは自販機でお買いください」と書いてあるので自販機に取りつく。しかしどうパネルを操作しても東京駅行きのキップは買えない。ひょっとして今日の分のキップは全て売り切れなのだろうか？　バスの前に戻り、係員と思しき人に、売り切れなのか訊いてみると、「キップ売場で聞いてください」とのこと。その瞬間にどういうことかわかった。行きのキップも自販機では買えなくて窓口に行ったのだった。東京⇔河口湖線は、なぜか自販機で買えないらしい。
　窓口に行ったら、問題なく買えた。
　バスに飛び乗る。バスは空いていた。きっと富士山駅と伊豆急ハイランド駅でドッと乗ってくるのだろうと思ったら、富士山駅でひとり、富士急ハイランド駅ふたり。それだけだった。

　窓から富士山の姿が見える。さよなら富士山。また来るからね。

　バスは東名高速、首都高を通り、霞が関ランプで降りて、東京駅日本橋口に17時10分到着。お疲れ様でした。

１２月９日記