山中湖湖畔歩き2016 2016年12月6日 東京駅7時40分発、河口湖行き高速バスは、到着時刻予定時刻の9時42分より少し前に、富士山駅に着いた。東京から2時間かからなかったことになる。便利だよなぁ。 バスターミナルの窓口へ行き、10時発の平野行路線バスのキップを買う。 発車まで時間があるので、富士急富士山駅の売店で、ふじやまたいやきと抹茶のセットを注文。普段、甘い物はほとんど食べないが、旅行に出ると突然食べたくなる。 ふじやまたいやきは富士山型の鯛(?)の形をしたたいやき。富士急関連の売店などで売られているらしい。[富士急ハイランド]では、アツアツのものが食べられるんだとか。おそらくもう[富士急ハイランド]に行くことはないと思うけれど、アツアツ、焼き立てのを食べてみたかったな。 路線バスは忍野八海を経由して、山中湖南岸を走り30分ほどで平野へ着いた。 バスから出たら、駐車場にいるネコが一匹目に入った。少し警戒心の強いネコで、近寄ろうとすると威嚇の声を出す。それでいて逃げて行かないのだが、これだけ警戒心の強いネコは久しぶり。よっぽど人間に嫌な事でもされた経験があるのだろうか? [セブンイレブン]があったので、入って肉まんと、山梨限定のおにぎり・甲州ワインビーフしぐれ煮を買う。 駐車場のベンチに座って腹ごしらえ。そうしたらさきほどのネコが近づいてくるではないか。「何か食べ物くれる気があるなら、食べてやってもいいよ」という顔をしているので、肉まんとおにぎりを少しあげたら、ガツガツと食べた。 さあ、それでは出発。山中湖の東から北岸に設けられたサイクリングロードを歩いて西岸まで行く。このルートは一年前に逆コースをやった。あのときは富士山を背中にして歩く形になってしまったので、富士山を見るには、振り返らなければならなかった。今回はその経験を生かして、富士山を前方に眺めながらのウォーキング・・・なのだが、山中湖へ出てみると、富士山の頭の部分が雲で覆われてしまって裾の部分しか見えない。ついてない。 サイクリングロードとは名付けられているが自転車はほとんど走っていない。いや、それどころか歩いている人の姿も少ない。快適な遊歩道のようなもので、しかも前方には富士山独り占め。これで雲さえかかっていなければいいのに・・・と、そのうちにだんだんと雲が取れ始めた。「雲よどこかに飛んでいけ!」と息を富士山に向かってフーフーと吐きかけていたら、ついに富士山にかかっていた雲はきれいに取れた。雄大な富士山の姿。立ち止まって、思わず富士山に手を合せる。山岳信仰なんていうのが起きるのも無理ないと思える瞬間ですね。 それにしてもこの道は気持ちがいい。何回でも歩きたくなる。そんな魅力いっぱいのサイクリングロード。いや、自転車で通過してしまってはもったいない。湖岸沿いを富士山と山中湖を観ながら、ゆっくり歩いて行くに限る。 山中桟橋まで歩いて、そこからタクシーに乗って宿へ行くつもりだったが、桟橋まで来てみたら付近にタクシーがいない。去年は旭ヶ丘桟橋の方ではあったがタクシーが駐車していたから、山中桟橋の方にもいるだろうと勝手に思い込んでいたのに、アテが外れてしまった。 それではバスで富士山駅へ行って、そこから送迎車がいればそれに乗るし、いなければタクシーに乗るとするか、それで次のバスの時刻を確かめると、富士山駅を経由して河口湖まで行くバスが8分後に来ることになっている。 去年この桟橋で白鳥と鴨と鯉に、かっぱえびせんをあげたのだけど、今年もあげようと持ってきている。急いで桟橋へ行って、かっぱえびせんを撒く。かっぱえびせんは鴨や鯉には少し大きくて持て余しぎみなので、去年はひとつひとつ半分に千切って放ってあげたのだが、今年はそんなことをしている時間がない。袋から一掴み取り出すと、そのまま手で握りつぶして撒く。今年も白鳥と鴨と鯉が大騒ぎして、かっぱえびせんを奪い合う。桟橋の手前には鯉がギッシリ。そこに白鳥もいて、鴨はなかなか近寄れないでいる。ときどき場所を移動して鴨が取りやすいように撒いてあげるのだが鴨は苦戦。生存競争は厳しいね。 急いでバス停に戻る。今回は焦っていたので白鳥、鴨、鯉の写真を撮り忘れてしまった。 バスが来たので Suica を使って乗車。初めてバスで Suica を使った。 途中のバス停で降りようとした中国人らしい若い女性の一人旅。一万円札を運転手に差し出した。一万円札は使えないと断られている様子。ついに運転手さん「どなたか、両替できませんか?」とアナウンス。このままでは発車できない。私は旅行に出る時は千円札を多く持ち歩くようにしているのでポケットから取り出して両替してあげた。外国人だとなかなか細かいお金を用意できなかったりするけど、せめてバスに乗る前は小銭をなんとか用意してほしいものだ。 忍野八海で、たくさん乗って来た。ほとんどが中国人。個人旅行でこれだけの人が路線バスでここまで来ているんだなぁ。ガイドブックに出ているに違いないのだろうけれど。 富士山駅で下車。宿の送迎車は見当たらなかった。とりあえず駅に隣接したショッピングビルの屋上から富士山が見えるので、そこから富士山を眺め、それからタクシーに乗ることにした。 屋上へ行ってみると、富士山の真上に太陽が来ていて、まぶしくて見ていられない。富士山はさっきしっかり見たので、もう今日はいいか。 階段を下りながら各フロアを見て歩き、「さあて、タクシーで宿へ向かうか」と思った時、[鐘山苑]の送迎車が目に入った。ちょうどお客さんを迎えに来て出発するところ。これぞ渡りに船ならぬ、渡りに送迎車。一緒に乗せてもらった。 今日はなんて乗り換えがスムーズだろう。先月、丹沢湖に行ったときは、何回も直前で電車やバスが行ってしまうという不運に見舞われたが、今回はついているぞ。 12月8日記 |