July.7,2002 宝塚記念



「ツルマルボーイの単勝? バカだねえ。こいつ2着だったじゃないか!」
「うーん、4番人気馬。1着に入っていれば8倍見当だったんだけどね。ダンツフレームとの差は鼻差」
「なんでツルマルボーイの単勝なんて買ったんだ?」
「ほほう、さすがにこれはわからなかったかい? ツルマルボーイの母方のおじいさんの名前知ってるか?」
「母方のおじいさんだって? ええっとサッカーボーイ・・・ああっ! ワールドカップ開催期間中なもんだから、これ買ったんだあ」
「ふふふ、そういうこと。でも惜しくも来なかったなあ」
「サッカーの日本代表も決勝リーグで敗退しちっゃたんだもの。競馬のサッカーボーイの孫は2着になれば健闘した方だよ。複勝にしとけば良かったのに」
「ゴールしたときは、ツルマルボーイの方が抜けてたように見えたんだけどなあ。思わず『ゴ――――――――――ル!!!』って叫んじゃったよ」
「写真判定では鼻差でダンツフレームだったぜ」
「写真判定なんて野暮なことは止めればいいんだ。オレが審判だったらツルマルボーイの勝ち」
「なんで写真判定にしないで、審判なんだよ。そんなことしたら暴動が起こるぜ」
「サッカーのオフサイドの判定なんて副審がやってるじゃないか。今回のワールドカップだってオフサイドラインのジャッジミスが多かったぜ」
「サッカーの場合は、試合を続けて行かなくちゃいけないから、いちいち写真判定なんてしてられないの!」
「それにしてもオフサイドって変なルールだよなあ。攻撃側が相手のゴールキーパー以外にひとりでも相手側のプレーヤーがいなければ攻撃できないってのはなあ」
「それがジョンブル魂ってもんさ。卑怯なことはいけない。先走ってはいけないんだよ」
「よし、これで春のG1は終了。とりあえずは勝ち越しだ。秋のG1も頑張るぞ―!」
「まだやる気なのかよ、こんなコーナー」
「あのね、もうすでにボクの頭の中では天皇賞も有馬記念も見えているんだ」
「おいおい、まだ先の話だろうが!」
「ええっとね、天皇賞で優勝する馬は絶対に・・・」
「ピー! オフサイド!」


June.12,2002 安田記念

「驚いたよなあ。こうなると大外は不利だなんて言えなくなってくる。1着が18番のアドマイヤコジーン(7番人気)、2着が17番のダンツフレーム(2番人気)だもんなあ」
「うん、ぼくもダンツフレームはともかく、アドマイヤコジーンはコジーン的にはいらないと思ってた」
「以前使ったオチをもう一度使うんじゃなーい! どちらにしても、またしょーもない馬券を買ったんだろ!?」
「えーと、これなんだけどね。自信はあったんだよ」



「ジューンキングプローンの単勝? ははあ、当ててみせようか。レースがあったのは6月2日。Juneだ。そこでキング(1着)になるってゴロ合せだろ!?」
「うっ、うぐっ」
「やっぱり図星だな。11番人気で、結局は10着。そんなものなんだよ」
「でも、いいとこ行ったんだぜ。ずーっと3番手をキープしてて、直線に入ったときは一度トップにたったんだから」
「ジューキングプローンって、一昨年の安田記念で1着になったフェアリーキングプローンと同じ香港からやってきた馬だよな」
「そうなんだよね。こうムシムシと暑くなってくると、蒸し暑い香港の馬が日本でも有利なんじゃないかと思ったんだけどね」
「今回、香港からはジューキングプローン以外にも、レッドペッパーという馬が参戦してきてたな。13番人気12着で終わっちゃったけどね」
「ねえねえ、ところでジューンキングプローンのプローンってどういう意味?」
「さあー、何なんだろうねえ? Prawnだとすれば車エビなんだけどね」
「香港のレッドペッパーに車エビかあ。ねえねえ、これからエビチリ食べにいかない?」


May.31,2002 ダービー



「ゴールドアリュールの単勝だってえ! ははあ、これはゴールド(1着)アリウルってシャレで買ったんだろう!?」
「おいおい、オチを先に言わないでくれよー。別にシャレばかりで買ったんじゃないんだからさ。調教の感じが良かったんで、ひょっとするとと思ったんだよね」
「ほんとかあ?」
「ああ、実際大外からのスタートで心配したんだけど、揉まれないで、いい感じで3番手をキープし続けて、直線では一旦トップに立ったんだぜ」
「うん。でも他の馬が強すぎたよな。結局5着」
「でも一応、掲示板には出たんだぜ。13番人気の馬にしては凄いだろ? 1着のタニノギムレット(1番人気)は2着のシンボリクリスエス(3番人気)に一馬身の差をつけてゴールしたけれど、2着から5着まではダンゴ状態。頭差、頭差、首差だもんな」
「ゴールドアリュールって芝で今一つだったんで、このところダートに行って2勝したんだったよな」
「ダートだけじゃなく、きっとこのところ実力をつけてきていると思ったのになあ。憶えてるかい? 1993年のエリザベス女王杯。ダートでは砂の女王と言われるようになるホクトベガ。芝では無理だろうと言われていたのに、1番人気のスターバレリーナも2番人気のベガも制して1着になった。アナウンサーが『ベガはベガでもホクトベガ』って絶叫してたっけなあ。あのときの2着が名馬と言われたまま引退しちゃったノースフライト」
「何、想い出話してるんだよ」
「あれから、ホクトベガはダートでは敵なしだったっけなあ。ゴールドアリュールも、ダートに転向するらしいね」
「ああ、ゴールドアリュールは、7月、大井のジャパンダートダービーに出るらしいな」
「大井なら、1着もおおいにアリュール」
「おーい」


May.23,2002 オークス

「ウワッハハハハハ、ヒャッハハハハハ。愉快愉快。ズバリ適中しちっゃたもんねー」
「ええっ! あの大荒れだったオークス取ったのかあ?」
「ウヒャヒャヒャヒャ・・・ねえ見て見て」


「なあんだ、馬連かと思ったら、スマイルトゥモローの単勝かあ」
「そう言うなよ。これでも4番人気馬。配当だって10.5倍。1000円で10500円だ。このG1十番勝負、一回に千円ポッキリ勝負と決めているから、これで黒字確定。高松宮記念で2280円取ったから合計で・・・12780円。すでに2780円の黒字だもんね。ウハハハハ」
「18頭だて。2着が12番人気のチャペルコンサート馬連だったら13590円。この馬連はちょっと買えないよなあ」
「あのね、あのね。オークス当日は用があって買いに行かれなかったわけ。それで前日発売で買いにいって、明日笑えるといいなあと思ってスマイルトゥモローにしたんだよ。それがまさかドンピシャだったとはなあ。ヒャハハハハ。うーん笑いが止まらねえや」
「お前、またそんな買い方をしてるのか? 今は笑っているけどな、今に笑えなくなるぞ」
「ウヒャヒャヒャヒャヒャ。ウワーハハハハハ」
「品のないやつだなあ。いいか、SMILEというのは微笑という意味だぞ。声を出して笑うのはLAUGH。少しは考えろ!」
「それじゃあ、オークスだけに・・・大クスッ」


May.16,2002 NHKマイルカップ

「大荒れの3歳馬戦のあとが、きっちり決まった天皇賞。そのあとのNHKマイルカップは小波乱という展開。1着が4番人気の1テレグノシスで、2着が5番人気の5アグネスソニックというのは、ちっょと買い辛い馬券だったよなあ。で、お前はどうだったんだ?」
「ええとね、これなんだけどね」



「なんだこりゃ? 五頭の馬連ボックス?」
「うん、今回何を買っていいのか判らなくなっちゃってね。すごく難しいんだもの。それで、ここんとこの競馬は、タイガー・カフェ、マンハッタン・カフェと、カフェ軍団が1着になっているから、今回もカフェでいこうと思ってね。15メジャーカフェ(3番人気)、17カフェボストニアン(7番人気)を買ったというわけ」
「・・・・・メジャーカフェ4着、カフェボストニアン7着・・・・・ダメじゃん。ええと、9は1番人気のタニノギムレットだよな。結局3着で終わっちゃったけど」
「うん、このカフェは夜になるとアルコールも出すの。ギムレットね」
「・・・・・あのな・・・・・11・・・・・11って何だ?」
「カヤノバトルクロス。14番人気だったけど、5着に入ったんだよね」
「5着・・・・・5着じゃしょーがないだろうが! 何でこれを買っただあ!?」
「カフェにはテーブルクロスが付き物でしょーが。だからカヤノバトルクロス」
「・・・・・ううっ、頭がクラクラしてきた」
「こう負けが続くと、カフェで食事ってわけにもいかなくなっちゃってね。ボク、痩せちゃう」
「10・・・・・10って、まったく記憶がないぞ」
「堂々の18頭だて18番人気で、やっぱり18着だったエンドレスデザート。美味しいと思ったんだけどなあ」
「こっ、この! デザートの食べ放題なんてやっているから、最近また太ってきたんだろうが! 痩せろ痩せろ。少しは痩せろ、バカ!」


May.2,2002 天皇賞

「大荒れだった3歳馬戦が終わって、実力を問われる天皇賞。さすがに1着〜3着まで、3強で決まっちゃったね。マンハッタンカフェ、強いなあ。ジャングルポケットと首差でワンツー。今年の4歳は本当に強い。で、何買ってたの?」
「うーん、これなんだけどね」



「1からの流し?」
「うん、11頭だてだから、総流しにしてみたんだけどね」
「1・・・・・1って何だっけ」
「トシザブイ」
「ああっ! あのベケ人気の馬かあ!?」
「うん、3強だと堅すぎて、配当悪いからさあ、一発狙いだったんだけどね。馬連で3強の組み合わせだと、4〜5倍見当にしかならないからねえ。トシザブイからだと、どの組み合わせでも万馬券」
「無理だって! 春でも秋でも、天皇賞は実力のある馬でなきゃトップには食い込めないんだって!」
「序盤、いい位置にいたんだけどなあ。4コーナーからの直線で抜かれていっちゃって、結局7着」
「もう、競馬なんて止めたら? こんなコーナー読んでいる人いないし」
「いるって! 先日も「読んでます」ってメール貰ったもの! まだ続けるもんね。大儲けするまで」
「お前は、トシザブイじゃなくて、[ざ・しぶとい]」


April.24,2002 皐月賞

「♪六甲おろしに颯爽と・・・・・輝く我が名ぞ阪神タイガース オウ、オウ、オウオウ 阪神タイガース フレ、フレフレフレ」
「なに『六甲おろし』なんて歌ってるんだよ」
「今年のタイガースの快進撃、すごいじゃないの。やはり野村から星野になってタイガースは変わった。言っちゃナンだけど、タイガース・ファンの私としては、こうなることを何年待ったことか!」
「ウソつけ! 去年はスワローズを応援してたじゃないか!」
「そうだったっけかなあ? オレはそのとき一番強いチームのファンなの!」
「こっ、この! コウモリみたいなやつだな」
「なんとでも言え」
「野球の話はいいんだよ、ここは競馬のコーナーなんだから! で、皐月賞だ。これまた大荒れだったなあ」
「18頭だての15番人気ノーリーズンが1着だもんなあ。単勝でも万馬券11590円だ。いくら名前がノーリーズンでも、勝った理由がわからない」
「2着が8番人気のタイガーカフェで、馬連だと53090円。たまげたよなあ。で、お前は何を買ってたんだ?」
「当然でしょう! タイガースですよ!」



「あああっ! なっ、なんで単勝なのー! 複勝にしておけば450円ついたのにー!」
「優勝じゃい、優勝じゃい! 今年はタイガースの優勝じゃい!」
「いやあ、皐月賞で2着ということは、今年、タイガースは2位ってことなんじゃないかい?」
「うーん、競馬場が悪かったな」
「えっ!? どういうこと?」
「中山競馬場だったからいけなかったんだ。やっぱりタイガーといったら、競馬場はやっぱり阪神」


April.11,2002 桜花賞

「荒れたなあ、桜花賞。18頭だて13番人気のアローキャリーが1着。単賞でも4290円。2着がこれまた7番人気のブルーリッジリバーで、馬連だと何と34440円の万馬券。それで、お前は何を買ってたんだ?」
「うーん、結構自信あったんだけどなあ、これ」


「6番人気タムロチェリーの単賞? 結局いいとこ無しの12着だろ」
「桜花賞。桜といえばチェリー。チェリーブロッサムじゃないか」
「そういう買い方しているから、金無くすんだよ。だいたい前走が悪すぎるぜ。16頭だての12着」
「でも前々走は1着だぜ」
「その前は10着もっともそのさらに前は1着だったけどな」
「だろ? 1着、惨敗、1着、惨敗ときて、今度はまた1着の順番だったんだけどなあ」
「ふう、付き合ってられないな、もう」
「桜はついに咲かずか」
「咲いたよ。今年の桜は咲くのが早すぎて、もう散っちゃったけどなあ」
「ほんと、3月のうちに咲いちゃって、早々と散っちゃった」
「強い風が吹いたことも早く散った原因だな」
「それでいて競馬のツキの風は、こっちには吹かずか」
「花に嵐の例えもあるさ。さよならだけが人生さ」
「そんなこと、前にも言ってなかったか? えーい」
「ハハハ、ハズレ馬券破いてどうするんだ?」
「くそー、タムロチェリーのハズレ馬券で桜吹雪だあ! 飛んで行けー!」


March.29,2002 高松宮記念



「ほほう、2番人気の9アドマイヤコジーンから、1番人気の12トロットスター、3番人気の5ショウナンカンプ、4番人気の16スティンガー、5番人気の6サイキョウサンデー、7番人気の14ディヴァインライトへの流しかあ。固い馬券だなあ」
「実際、ショウナンカンプが逃げ切って、そのあとを粘っていたアドマイアコジーンがそのままついて行って決まったレースだったでしょ」
「うん、ショウナンカンプ、きれいに逃げたよね。アドマイアコジーンとの差、3馬身半の大差をつけての1着」
「ショウナンカンプの後ろで外から、猛然と突っ込んできたスティンガーをなんとか制して2着につけた芦毛のアドマイアコジーンもかっこよかったでしょ」
「うーん、1番人気に押されていたトロットスターはだめだったなあ。結局5着」
「前走が悪すぎるよ。そこへいくと、ショウナンカンプ、アドマイアコジーンはここのところ昇り調子。トロットスターからじゃなくて、アドマイアコジーンから買ったのは当然」
「でも、2、3番人気で決まっちゃったら配当は少ないだろ、こんなに買っちゃって」
「とりあえず、馬連1140円ついたから200円で2280円。今期まだ損はしてないよ」
「お前なあ、場外馬券売り場へ行く交通費などを含めたら、赤字だろ! もう止めたらどうだ? 誰も読んでないんだし、こんなコーナー」
「そんなこと言うなよ。ああ! アドマイアコジーンの芦毛の馬体が駆け抜けて行ったシーンが今でも目に浮かぶ」
「アドマイアコジーンなんてどうでもいいだろ。今に泣きを見るぞ」
「いいじゃないか、それはあくまでコジーン的問題」


March.10,2002 フェブラリーS

「ソルトレイク・冬季オリンピック終わっちゃったね。メダルはたった2個。何やってんだかねえ。ジャンプ陣惨敗。それにフィギュアの本田武史だ。世界フィギュア選手権で、一昨年10位、昨年5位。当然期待するやなあ。それがショート・プラグラムではミスなしで、これはいけるぞと思わせておいて、フリーでまさかの転倒。この時点でメダルの可能性は無くなっちっゃたもんなあ」
「お前、何話してるんだよ。ここでフィギュア・スケートの話してどうするんだよ。ここは競馬のコーナーだろうが。それにしてもまだやるのか? こんなコーナー誰も読んでないって!」
「まあ、本田くんには今月は長野で世界フィギュアがあることだし、こちらで頑張ってもらせいたいものだ」
「いいから、早く馬券見せろよ」
「まあ、いいんじゃない? 本田くんも頑張ったことだし」
「フィギュアはどうでもいいんだよ! 早くしろよ!」



「イシヤクマッハ? これって16頭だてで、ベケ人気だった奴? 結果は・・・っと、15着! 複勝としてもまったく届かなかったよな」
「うん、今年の4歳は行けると思ったんだけどなあ」
「無理無理。今年の4歳は強いけれど、2着に入った4番人気のトーシンブリザードならまだしも、イシヤクマッハじゃ力不足だ。ん? 待てよ・・・イシヤクマッハの騎手は本田。ははあ、本田繋がりで買ったのか?」
「まあ、本田くんも頑張ったことだし。イシヤクマッハも4回転で転倒したのはしょーがない」
「馬は転倒してないよ! 馬が4回転してたまるか!」
「それにしても氷が割れなくてよかった。450kgだもんね」
「氷じゃないの! ダートコース! 話をフィギュアに持っていってごまかすんじゃないよ!」
「あのさ、フィギュアの選手って鼻の穴、でかくないか?」
「何、言い出すんだよ」
「ほら、この本田武史の写真見てみろよ。鼻の穴、でかくないか?」
「そういえばそうだな」
「オレ思うにさ、フィギュアの選手ってジャンプするだろ? それで鼻にフンッて力が入って、鼻の穴が大きくなるんじゃないかと思ってさ」
「まさか」
「馬もさ、きっと走るときに鼻に力を入れてるんじゃないかと思うんだ。それで鼻の穴が大きい」
「何バカなこと言ってるんだよ!」
「まあ、イシヤクマッハは長野で頑張ってもらうということで」
「長野は競馬じゃないの! フィギュアスケート!」


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