このページは、中央競馬G1レースを毎回1000円ずつ買っていくものです。別に真剣に馬券を買っているわけではなくて、競馬をサカナにして漫才のようなものが書けないかという意図で始めたものです。真面目に競馬を考えいる方はごめんなさい。

July.6,2008 宝塚記念

「さあ、春のG1最終戦、どうだった」
「うん・・・」

「ロックドゥカンプの複勝。確かに2番人気だったから、可能性は高かったけど来てたとしてもいくらにもつかなかったろうな」
「まっ、今期黒字が決まっていたから無理せず逃げ切ろうかと思ってたんだけどね。天気よくなかったしロックドゥカンブは重馬場得意だっていうし」
「それが4コーナーまではきっちりとつけていたのに直線でズルズル後退して、12着。なんでも[左後けい靭帯断裂]というから怪我しちっゃたんだな」
「今期、最後のレースは取れなかったけど、まあとりあえず3400円の黒字で終了。よかったとするか。ところで、ロックドゥカンブって、どういう意味?」
「カンブは地名、ロックは岩。カンブの岩ってことだけど、ワインの銘柄にそんなのがあるそうだ」
「ウォッカだとか、最近はアルコールの名前のついた馬が増えてきたな。じゃあ、今期の勝利を祝って儲けた3400円でロックドゥカンブっていうワインを買って祝おうか」
「う〜ん、インターネットで調べた限りではロックドゥカンプはもう少し高いみたいだぜ」
「そうかあ。じゃあ何でもいいや。手持ちのワインで乾杯しよう」
「よし」
「それじゃあ、今期の黒字に、それとロックドゥカンブの患部が早く治りますように。乾杯!」
「乾杯! やれやれ」


June.19,2008 安田記念

「おっ、5番人気アルマダの複勝。2着だったから的中か。えっ、待てよ。配当470円だから、4700円の払い戻し。ええーっ、すると今までの累計9700円の払い戻しに4700円を足すと14400円。今期黒字確定かよ」
「ふう、なんとかなったな」
「しかし今期当初、春のG1は色の名前が付いている馬が来ると言っていたのはどうなんだよ。アルマダじゃあ色は関係ないだろ!」
「うふふ、騎手は誰だっけ」
「ホワイト。お前はやっぱりそんな買い方を! それにしても今回の安田記念に出走した外国馬3頭は全てせん馬」
「せん馬ってなんだ?」
「知らないのか? タマ取っちゃた、いわばオカマ馬のことさ。生殖能力が無くなっちゃっているから、引退後は種馬になれない。こうやって現役のうちに、あちこち賞金稼ぎするしかないんだな」
「せんば? ああ、船場吉兆のことか? 馬も使いまわししているのか?」
「バカ!」
「でも、実はアルマダは、せん馬じゃなくて本当は牡馬なんじゃないか?」
「どうして?」
「アルマダだけに、まだある」
「お前なあ、そういうシモネタやめろって、こないだも言ったろ! それにしも驚いたなあ、あんないい加減な賭け方をしていて今期も黒字とはなあ」
「うふふ、宝塚記念が・・・アルマダ」
「こ、このー」
「ポスターの砂時計の砂もアルマダ」
「ひょっとして、それがヒントだったのか!?」


June.15,2008 日本ダービー

「6番人気ブラックシェルの複勝。皐月賞で単勝を買って失敗したから、今度は複勝か。3着だ。的中おめでとう。配当350円で3500円」
「そうそう、あのころはガソリンの暫定税率が一時的に廃止されてシェル石油の黒いガソリンは値下げされたからなあ。ブラックシェルまで6着になっちゃった。今回はまたガソリンが上がったからブラックシェルも3着に浮上。しかも人気薄になったから複勝350円はうれしい」
「ということは、これまで9戦して3勝6敗。フェブラリーステークスで1600円の払い戻し。ヴィクトリアマイルで4600円の払い戻し。ダービーで3500円の払い戻し。9000円出して9700円払い戻し」
「♪やばばばい、やばばばい、やばばばいやいやい、聞いて」
「なんだよ!」
「ということは、やばくな〜い?  すげくな〜い? あと残り2戦でおそらく一勝すれば勝ち越し。1300円払い戻せればプラマイゼロ。両方とも負けるむしろマイ」
「はい、ダメー!」
「こりゃめでてーな、かよ! ガソリンの暫定税率も一時的に廃止されてガソリン価格は一時的に下がったものの、最近はガソリン価格どんどん値上げしてるもんなあ。むしろマイ」
「はい、ダメー!」


June.2,2008 オークス

「2番人気のレッドアゲートの単勝か。そう来ると思ったよ。だが残念だったなレッドアゲートは6着だ」
「こんなに荒れたレースになるとは思わなかった。1番人気のリトルアマポーラは7着、3番人気のソーマジックが8着だもんな」
「まあ馬並みのお前だもの、このレースは無理だったな」
「な、なんてシモネタ言ってるんだよ。えっ、オレのあそこが馬並みだなんてよくわかったな」
「バカ、何言ってんだよ。オークスは牝馬のレースだぞ。それにこのコーナーはなんと女性も読んでいる人が複数存在しているというのが最近わかってきたんだ」
「だったら、そんな話振るなよ」
「お前なあ、レッドアゲートってどういう意味か知ってるのかよ」
「し、知ってるわい! レッドアゲートだろ。レッドアゲートといったら、レッドは赤だろ。ドアは扉、ゲートは門だから赤い扉の門じゃないか」
「だから馬並みだって言うんだよ」
「シモネタやめろって」
「いいか、レッドアゲートというのは[赤めのう]のことさ」
「赤めのう? めのうって宝石のめのうか?」
「そう、アゲートはめのう。その赤いのがレッドアゲート。めのうを漢字で書けるか?」
「うっうう、書いた事ないもんなあ、そんな漢字」
「いいか、めのうは瑪瑙って書くんだ」
「うそつけ、お前はただ変換キーを押しただけだろ!」
「瑪瑙は、馬の脳味噌に似ているから、こう呼ばれるようになったんだ。だからお前の脳味噌は馬や鹿並だってこと!」
「うーんそうだったのかあ。脳味噌はしょうがないとして、これからはいろいろ勉強して知識をオークスるよ」


May.25,2008 ヴィクトリアマイル

「2ブルーメンブラットと9ウォッカのワイド。おおっ、的中じゃないか」
「1番人気のウォッカは鉄板だと思ったし、目をつけていたブルーメンブラットは4番人気。単勝や複勝で買うには利幅が低いんで、ここは馬連かと思ったんだけど、いまいちブルーメンブラットが信用できないかなと思ってワイドにしておいたのが良かった。結果、ウォッカ2着、ブルーメンブラット3着だもんな」
「配当460円で4600円。久しぶりの勝利だな。ブルーメンブラットを選んだのは、やっぱり色が関係しているからだろ」
「と思うだろ。うふふ、実はポスターが回答を出してたんだよ。ブルーメンブラットってドイツ語で、花びらのことなんだ」


May.24,2008 NHKマイルカップ

「おい、このポスターの写真、おっさんの頭が写っているじゃないか」
「ポスターの前に座っている人がいて写り込んじゃったんだな」
「どくまで待てなかったのかよ」
「そんなの待ってられるかよ」
「せっかちな奴だな」
「というわけで、NHKマイルカップはこれ」

「セッカチセージ、16番人気16着。せっかちに過ぎるわ!」
「もともとダート馬なんだって。芝は無理だったと言われているから、やっぱりせっかちだったのかな」
「せっかちはいいとして、セージって誰かの名前みたいだな。オレたちの仲間にもセージっ奴いるし」
「ああ、馬主さんの名前が松田整二なんだって。この人せっかちな性格なのかな」
「せっかちにならずに、すこし待つだ」


May.18,2008 天皇賞

「1番人気アサクサキングスの単勝。手堅く買ったんだろうけど残念ながら3着だったな」
「1着が3番人気のアドマイアジュピタ。2着が2番人気のメイショウサムソン。ちょうど人気と着順が逆になった感じだ」
「1番人気馬を買うなんて、お前にしては珍しいんじゃないか?」
「まあね。なにしろ天皇賞だからキングス。王様ってことで」
「でも残念ながら天の王だ。天の王っていったらジュピター、木星ってわけだっんだな」
「木星って惑星の中でも王様なのかよ」
「ああ、木星ってのは太陽系最大の大きさの惑星なんだ」
「へえー、それは知らなかった」
「マメ知識だよ! よく憶えとけよ。またな!」
「桜塚やっくんかよ!」


May.12,2008 皐月賞


「いよいよゴールデンウイークだな。どこかへ遊びに行かないのか?」
「ああ、久しぶりにドライブでもしようかなと」
「おいおいそれならガソリン税の暫定税率が期限切れで廃止されるけど、ゴールデンウイークに入るとまた復活するそうだから今のうちにガソリン入れておけよ」
「う〜ん、それがさあ。オレ、クルマ持ってないだろ。レンタカーだからさ、それができないんだよ」
「それじゃ、しょーがないか」
「まっ、と゜ちらにしてもゴールデンウイーク前に皐月賞でひと稼ぎをしたいところだったんだけど」
「だったって、やっぱりダメだったのか?
「ああ」

「2番人気ブラックシェル。皐月賞荒れたからなあ。ブラックシェルは6着。ところでまだお前は色にこだわっているのか? ブラックシェルって」
「それもあるんだけど、オレの近所のガソリンスタンド、シェル石油だろ。それでどうかなあと思ったんだけど」
「シェルだけにゲンを担いだ甲斐(貝)もなかったか」


May.1,2008 桜花賞



「荒れたなあ、桜花賞。1着が12番人気のレジネッタ、2着が15番人気のエフティマイアだもんな」
「う〜ん。これには驚いた」
「てことは、外れたのか?」
「ああ」



「4番人気ブラックエンブレム、10着。お前、まだ色にこだわっているのか?」
「うん、それもあるんだけどさ。スポーツ新聞の競馬欄見ていたら、この週から封切りになった映画の広告が載っていたんだよ」
「えっ!?」
「『王妃の紋章』っていう映画なんだけどね」
「ああ、チャン・イーモウが監督したやつだ。チョウ・ユンファ、コン・リー主演作品。それがどうしたんだ?」
「だからさあ、紋章だろ。エンブレムって紋章のことだろ。これは買うっきゃないだろ」
「そ、そんな理由かよ」
「しかもだよ、この映画の英語タイトル見てみろよ。Curse Of The Golden Flowerだろ。桜の花ならぬ金の花だぜ」
「あのなあ、その前にCurseってのは呪いっていう意味だぞ。そんなの買うバカいるかよ。呪われてるんじゃないか?」
「そうなんだよなあ。走り出したらノロい(呪い)んだ」


April.20,2008 高松宮記念

「高松宮記念、お前の買った馬、当ててみようか。前回色の名前の付いた馬なんてほざいていたから、きっとブラックバースピンだろ。残念ながら8着だったな」
「う〜ん、ちょっと違うんだな」

「2番人気ローレルゲレイロの複勝。あっ、最後にイロがあるってことか?」
「うん、よくわかったな」
「でも、4着。惜しかったなあ。もう少しで取れたものを」
「でもさあ、あとからこのレースで、ローレルゲレイロは骨折していたことがわかったんだよな。骨折さえなけりゃ、悠々3着までには入れたかも知れない」
「まあ、負けは負けさ」
「それにしても、 今年の[CLUB KAIBA]のポスターはカラーの使い方が面白いよな」

「お前、これ、カメラを下に下げすぎていて上の方が切れているじゃないか。相変わらずヘタクソだなあ」
「うるせえ! そんなことどうでもいいだろ! それに、なんだって大泉洋の頭が切れているんだ! ?マークってなんだよ!」
「おい、何キレてんだよ!」


March.2,2008 フェブラリーS

「やっぱりヴァーミリアン圧勝だったな。タ゜イワスカーレットが出走回避しちゃったから、もう敵なしだったな」
「強かったなあ、ヴァーミリアン」
「お前もヴァーミリアンを買ったのか?」
「いや、違うんだ」

「3番人気のワイルドワンダーの複勝。堅いなあ。3着だったから的中してるんだけど、でもこれ160円しかつかなかったろ」
「まっ、春のG1最初のレースはこんなもんでいいかなと。それにほら、ワイルドワンダーのおかあさんの名前ワルツダンサー」
「なんだと!?」
「ほら、忘れちゃったのかよ。JRAのCM、織田裕二。『踊る大捜査線』だからダンスが来るってジンクス」
「おいおい、今年からCMタレントが変わった知らないのか?」
「えっ!」
「ほら、ポスターをよく見てみろよ!」

「えっ? これ誰?」
「大きく写っているのが小池徹平、それと今回は[CLUB KEIBA]というコンセプトだそうで、これに後に小さく写っている佐藤浩市、大泉洋、蒼井優の4人がイメージキャラクター。なんでもストーリーがあるらしくて4人は会社の同僚でみんなで競馬クラブを作っているということらしい」
「そうかあ、それで今回2着に7番人気のブルーコンコルドが入ったんだ。ブルーコンコルドの複勝なら360円になったのに」
「なっ、何の話をしている?」
「蒼井優だからブルーコンコルドだろ」
「こっ、この!」
「1着がヴァーミリアンで、朱色って意味だろ。2番人気だったけれど競争中止になってしまった馬はフィールドルージュ。そうか、今年は色の名前がらみの馬が強いんだ」
「残念だったな、ダンスがらみじゃなくて」
「でもやっぱり『踊る大捜査線』だったんだよ」
「えっ?」
「蒼井優、青だろ。『踊る大捜査線』の織田裕二の役名は青島刑事」


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