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イルミナシオン
rouge
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4
ゾロはサンジの体を夢中でむさぼった。
たまらねえな、コイツは。
いつまでもヤっていたいが、
そうもいかねえ。
やがてぐったりしたサンジの体を解放すると、
簡単に服を着せた。
ボタンやファスナーはそのままで、
あちこちから素肌が覗いている。
「おい、起きろ!!」
頬をたたいて、
ゆっくりと青い瞳が開くのを確認した。
ぼんやりとゾロを見上げる子供のような視線。
汚れのない視線とは裏腹に、
顔には精液がどろどろにかけられ、
淫らにすべり落ちていた。
それから、
煙幕の出る装置をセットして、
撹乱のための簡単な爆発装置のスイッチを入れた。
ドオオオオン!!
クロコダイルはコンピュータの画面から目を離した。
あちらの方向には・・・。
Mr.プリンス!?
その場を離れ、
続きの部屋に向かう。
部屋の奥からは真っ白な煙があふれ出していた。
ナミは合図の音を聞いた途端、
チョッパーとクロコダイルの執務室にとびこんだ。
向こうの部屋からは白い煙が流れてくる。
そのままになった画面を見て、
素早く情報を探す。
レインディナーズと同タイプのコンピュータ。
あそこにない情報だけを探す。
クロコダイルが起動し、
ロックを解除した状態になっているから、
探すことができる。
急がないと・・・。
ココヤシ村の財宝・・・。
あったわ!!
ヒルルクの桜機・・・。
同じ所だわ!!
レインディナーズの近く!!
航海日誌は・・・。
この館の・・・特別室!!
ルフィたちの檻の鍵は!!
あったわ!!
「チョッパー!!!
サンジ君に伝えて!!
地下の8A-43!!」
「私はレインディナーズの近くに行ってから、
ルフィたちを助けに行く!!」
もう反乱は明らかだ。
館のあちこちから火の手が上がり始めた。
まったく派手にやったもんね。
クロコダイルはゾロを追っている!!
急がなくては!!
ナミは走りだした。
もう動くしかないのだ。
チョッパーはサンジの姿を探した。
妙な煙が渦巻いている。
サンジとともに逃げるのなら、
心強い。
どこに・・・・。
!!!!
その姿を見つけて、
チョッパーは固まった。
乱れた髪、
破れた服、
顔や肌からしたたり落ちる白濁の液。
あきらかな陵辱の後。
どこかで爆発音がし、
チョッパーは我に帰る。
サンジを連れていくしかない。
「サンジ!!
航海日誌は地下の8A-43だ!!」
サンジの目が一瞬見開かれる。
「道を!!」
抱き上げて、
やっとのことで言葉を発しているサンジの案内の元、
地下の特殊倉庫へ向かう。
ナミの見つけたパスワードを入れ、
イライラしながら待つと、
古惚けたノートが現れた。
サンジはそのノートを抱きしめた。
あった・・・。
み・・・つかった。
ゼフの・・・。
意識を失ったサンジを抱えて、
チョッパーは懸命にかけた。
それから・・・。
空を飛んだ。
次は自分の宝、
ヒルルクの思い出を取り戻すために。