こばやし号

かねてよりアドバイスをいただいたり
色々お世話になっている
こばやし@神奈川さんのビートです




私とてもこばやし号を尊敬します
理由はいくつかあるんですが

なんといってもまず
「むやみに社外パーツに手を出していない事」
でしょうか・・・
クルマをいじることが即ち
エアロパーツの装着や
脚回りを交換する事ではないはずです

こばやし号は
「いかに長く続けて乗るか」
「E07エンジンをいかに気持ちよく回すか」
を目的に
これに必要なものは着ける
不要なものは着けない
としっかり線を引いていらっしゃる・・・

これすごいことだと思うわけです
かっちょええエアロ売ってたら
つい眼がそっちへいってしまう
・・・でしょ(笑)
それにあえて手を出さない勇気を持ち合わせている・・・
やっぱすごいっす
マネできないっす


ではこばやし号を観てもらいましょう




内装

ステアリング ギブリ3(モモ)
シフト インテR用チタンシフトノブ
RSマッハ製クイックシフト
フロアマット ホンダプリモ千波製

ステアリングはHONDA純正オプションの・・・ではなく
いわゆるMOMOのギブリ3だそうです
純正オプションはすでに売り切れていたらしいです



あしまわり

ホイール TE37(RAYS 特注色)
5J×13 +35(フロント)
5J×14 +45(リア)
タイヤ GRID2
(ブリヂストン 純正サイズ)
フロントタワーバー ホンダツインカム製
リアスタビライザ バックヤードスペシャル

私の記憶が確かなら
TE37の装着はずいぶんと早かったように思います
世間的にはまだ全然騒がれていない頃
すでに装着されていました
おまけに特注色だし・・・

脚回りをかためるとスポーティーな走りと引き替えに
どうしてもシャーシボディへ加わる応力や衝撃が増えます
ここでもこばやしさんのポリシーによって
明確な線引きが行われているように思います

スプリングやダンパーを硬くせず
バネ下重量を減らすことによって
乗りごごちやシャーシボディへの負担軽減が充分期待できます
(TE37は登場当時最も計量なホイールでした)
その上でリアスタビとフロントのタワーバーで
旋回性能やフィーリングの向上も期待する

また
シャーシボディの強化パーツの装着による
ボディ剛性の強化が
モノコックボディでは裏目に出ることも考えられます
つまり強度の連続性を失わせて
剛性強化していない部分への
応力の集中が懸念されるわけです
冒頭で述べた
「出来るだけ長く乗り続けたい」というこばやしさんにとって
タワーバーまでがボディ強化の許容範囲なのでしょう


吸気系・点火系・排気系

フィルター フィルターチャージャー
K&N 純正インテークパイプを加工 自作ファンネル内蔵して取り付け
プラグコード ノロジーホットワイヤー
アース線は自作ステーでヘッドカバーへ
プラグ マルチエキサイトプラグ
(東亜システムクリエイト)
オイルキャッチタンク オクヤマ製
エキゾーストマニホールド ステンレスエキマニ
(ホンダツインカム)
マフラー セラミックサイレントマフラー
(山恵)
アーシング TIMエレクトロニクス製
タイミングベルト パワーエンタープライズ製
スーパーストロングタイミングベルト



フィルターはかなり工夫されてました
このカタチになるまで
色々試行錯誤があったようです
以前見た時とはカタチが違いますから・・・

テストのためにわざわざ
おはみか」までいらっしゃった事もありました・・・

画像中の白いコードは
デジタル温度計のコードです
今回こばやしさんは
エンジンルーム内の温度測定に
余念がない様子でした


さらに2000年11月時点での仕様



エンジンからの遮熱とさらなる吸気効率を求めて(と思いますが)
チューブが取り付けてありました




これが「ノロジーホットワイヤー」の
自作ヘッドカバー端子(?)です
ノロジーってアース線をどこに落とすか
みんな悩みますからねぇ・・・

プラグはフックのない
「360゜マルチエキサイトプラグ」です
うん?ノロジーとマルチエキサイトプラグ?
とお思いのあなた
あなたは鋭い!
そうです
すぴーでぃーわんだー号の
エンジン点火強化メニューは
こばやしさんに教えられたものなんです

だから私はこばやしさんを
「師匠」と呼ぼうと思ったんですが
ご本人に丁重にお断りされてしまいました(笑)



 



そしてこれがモディファイの要
自作の「オイルキャッチタンク」です
(画像中の円内)

ご存知の通り
エンジン内でガソリンは完全には燃えません
ブローバイガスに含まれる
この燃えそこねたガスは
通常吸気側へ戻され再燃焼される・・・
はずなのですが
実際にはエンジン内部や吸気部の汚れの原因になります
この汚れのためにエンジン不調などが起こったりもします
そこで!
吸気側へ戻るパイプの途中に
油分をためるトラップ つまり
オイルキャッチタンクを取り付けるわけです
こばやし号には「オクヤマ」製のタンクが
まるで純正部品のようにきれいに
取り付けられてました




これが「アーシング」のバッテリー接続部分です
私はあまり効果を感じなかったアーシングですが
こばやしさんは
「回転がなめらかになった」
そうです


タイミングベルトは強化タイプになってます
ベルト切れに対する安心感だけでなく
エンジンのなめらかーな回転に
非常に効果的だとか・・・
タイベル交換される時は
ちょっとだけ奮発されてみては?
このメーカーのサイト)



その他

純正フォグ
純正スペアタイヤバケット
純正エアプレーンタイプフューエルリッド
フルボディカバー(アルカディア)
電子防錆装置
マフラー遮熱板切り欠き




おお これが電子錆止め装置!
異種金属がふれあう部分には
必ず自然に電流が流れ
この電流によりさびが発生します
金属部材同志を溶接したり
ネジ留めしたりすれば
必ずさびが発生します
これを防ぐには
100%単一の金属材料でボディーを造るか
あらかじめ電流を流す方法しかありません
(土中の配管の腐食を防ぐ手段として
これは既に実用化されています)
効果のほどは長期の観察を要するため
どれほどのものかはわかりませんが
「ビートに20年乗り続けたい」と
こばやしさんは以前より言われてましたからねぇ


トランクの収納

こばやし号を私が尊敬する理由が
トランク収納にもあります



この見事な収納!
何てきれいなんでしょう!(笑)
一歩のスキもないってカンジ
オーナーの性格なんでしょうねぇ
私にはとうてい無理な話(笑)


さ いかにしてこの収納がなされるのか
見て下さい


【1】  【2】



【3】  【4】



【5】

何回やっても同じ所に同じものが納まる・・・
ハンドモップなんて(画像中の青いヤツ)
納まる場所にピッタリのカタチにクセついてます(笑)
まるで立体パズルみたい(爆)

モディファイでもなんでもないんですが
いつ見ても感心してしまいます・・・
何度も言いますが
私にはじぇったいマネできない・・・


どうです?
なりはおとなしいけど
目一杯オーナーの思いが詰まったビート
というカンジがします

すごく良識あるおとなのビート
ってイメージで好感度高し!(笑)
私はそう思いますね




撮影平成12年9月「おはみか」会場にて



ほーむ


ビートとっぷ