あらかじめ言っておくと、このコーナーは講座ではありません。
私は趣味で3DCGをしているだけで、本格的なカーモデリングは「ディーノ206GT」と「童夢-零」くらいしかありません。
そんなカーモデリング初心者が四苦八苦しながら一台のオリジナルカーを製作していく過程を公開してしまおうというものです。
おかしな点が多々あると思いますので、そこは反面教師だということでご勘弁を・・・
なにはともあれ、オリジナルカーですから自分でデザインしなければなりません。
そこで適当な紙に適当に走り書きをしていきます。
<・・・こんなのとか <・・・こんなのを
そう、今回は2シーターミッドシップライトウェィトスポーツカーを作りたいなぁなんてね・・・
ところでいきなりデザインするといっても各部のバランスをとるのが結構難しいものです。
そういうときは実車のデータを参考にしましょう。
全長・・・・・・4.0〜4.5m(小型車なら4m未満くらいで、大きめのセダンで4.5mを目安に)
全高・・・・・・1.0〜1.5m(スポーツクーペで1mちょっと、セダンで1.3m+α、背の高いミニバンなどで1.5mくらい)
全幅・・・・・・1.7〜2.0m(セダンで1.7m前後、スーパースポーツクーペなどでも2.0mまではいかないでしょう)
タイヤ・・・・・・直径60cm前後、幅20cm前後
クーペのデザインをするときのワンポイントです。
キャビンの前の傾斜(Aピラー)を延ばした先を前輪の中心あたりにして、キャビンの後の傾斜を延ばしていって内側にくるりと円を描いたあたりにタイヤを配置するとだいたいのバランスがとれます。
だいたいこんな感じで。(箱は4mx1.2m、円は直径60cm)
ここから各部のバランスをずらしていくことでオリジナリティーが出てきます。
だいたいのイメージが固まったら三面図を描きます。
まあ、これもあくまで目安ですので、気楽に描きましょう。
だいたい想像だけで三面図を正確に描けるくらいなら苦労はないですよ・・・
出来上がった三面図をスキャナで取り込んでバラバラにし、メタセコイアに下絵として設定した状態がこちら。
といいながら、前のステップでメタセコイアを起動してしまっていますが・・・
モデリングには使い慣れているメタセコイア(シェアウェア版)を使用します。
ただし、タイヤとホイールはhamaPatchを使用する予定です。(理由はそのときに)
まだまだ先の話になりますが、レンダリングにはMegaPOVを使用する予定です。
車をモデリングする方法といっても様々な手法があります。
例えば側面の輪郭を作ってから、横に広げて形状を整えていく方法。
▲輪郭線から「面張り」を行った図
この方法だと大雑把な形状から細かくしていくことになるので、全体的なバランスは取れるかもしれませんが、細かく作りこむのは大変かもしれません。
大変というよりも、細かい部分を作り込む前に満足してしまう可能性があるというべきでしょうか・・・
あと、私としては、細かくしていく段階で訳の解らない分割をしてしまいそうなので、この方法はほとんどしません。
ディーノや童夢をモデリングしたときは、パーツごとに製作していく方法でモデリングしていきました。
▲ 童夢-零(フロントカウル、シート、リアカウル)
言ってみれば、プラモデルのパーツの一つ一つを作って組上げる感覚でしょう。
パーツごとに製作するので、完成後にドアを開けた状態やボンネットを開けた状態などに変化させることもそれほど大変ではないでしょう。
ドレスアップパーツを作って改造するのも、実車と同じようにできて楽しいかなと・・・
問題点としては、一つ一つのパーツの完成度を揃えないとチグハグな感じになりますし、それなりの完成度にしようとすると全体像が見えるまでに時間がかかってしまうということでしょうか。
ま、そこは車に対する愛情で乗り切りましょう。
趣味でやっているかぎりは締め切りもないし、じっくり楽しんでモデリングするのもよいのではないでしょうか。
ということで、今回のオリジナルカーはパーツごとに作っていこうと思います。
さて、完成するかどうかは定かではないですが、のんびりと作っていこうかと思いますので、気長にお待ちください。