月姫集中攻略回顧録
「三咲町の最も長い100時間」
2月15日
月姫をやってるハチ。が、同人スケジュールの都合なんかであんまり時間が残されてない。んで、前から考えていた構想を実現しようかと。まぁ、そんな大ゲサなものじゃないけどね。早い話が、土日で一気に遠野家ルートを制覇して、完全攻略の足懸かりを掴もうって事。それに備えて、今夜は早めに寝るかな…
2月16日
「私の兄さんは遠野志貴、貴方だけです!」
昨夜は結局寝たのは4時前…自身のおバカ加減にあきれた(笑)
さ…て、時間は過ぎて2245時。満を持して遠野家攻略独断命名「月姫トライアスロン」を開始。手始めに、遠野家キャラで一番好みの琥珀さんを考えたけど、急に気が変わり、秋葉ルートをチョイス。
ルート序盤で、さっちんこと弓塚さつきが目立ちまくり。志貴君への恋慕と吸血鬼になった自身への戸惑い、そして最後に見せた笑顔…表ルートでは存在感皆無だっただけに、印象的だったな。
夜も更け、秋葉ルートを進める。カチカチカチカチ…マウスをクリックする音が妙に響く。秋葉のCGは、萌えとかじゃなくて『美』を意識したようなものが多いような感じがする。文字通り紅葉(もみじ)をバックにしたのや、夕日にポーズを取ってるのとか。秋葉自身、可愛さよりも美しさ先行のキャラって事もあるんだろう。(ま、紅葉と言っても、こみパの彩CGとは比較しようが無いけど。あれは極上に美しいナリ)
このルート、秋葉の鋭い瞳の奥の、本当の秋葉の姿がクローズアップされている。同じに、遠野家ルートのチュートリアルとも言えるかな?遠野家に隠された運命に翻弄されつつも、血が繋がらない兄・志貴への恋慕を募らせる秋葉。それにメイド姉妹の謎を織り交ぜつつ、夜観紅葉の夜は更けていく。
0300時。そろそろ疲れたんで、気分転換にチャットをば、と思ったんだけど…こことか、こことか、行き付けのチャットが軒並み全滅(汗)しかし、一人寂しくお茶を飲みながらの休息は虚しいので、ネットを歩いてチャットを探す。で、少し前に見つけた、月姫コンテンツのあるサイトがチャットを持ってたんで、試しに入室。嬉しい事に歓迎されてしまい、不覚にも涙が出そうになった☆
0615時。プレイ再開。う…む、チャットが楽しすぎて、予定を3時間近くオーバー。さて、サクサクと秋葉ルートのクライマックスいってみよう!
丁度、Hシーン直前。三つ指立てての秋葉にちょっとドキッとする。愛しい人に、その有りのままをさらけ出した秋葉。月夜に照らされたるその姿は、貧乳…もとい綺麗だった。いやしかし、相馬さんが本命でないのが不思議。ま、乳は大きければ良いって事も無いし、秋葉はこのサイズが似合ってると思うよ。
しかし…月明かりに裸体を映えさせる手法をとるキャラに限って、貧乳が多いような気がするのはハチだけだろ……ん?部屋の温度が下がったり上がったりするような…??!!!!
千鶴さん「楽しみにしてくださいね、ゆっくりと殺してあげますから(はあと)」
由宇 「千鶴姐やん、ウチの分も残しといてや〜、ハリセンが血に飢えとるねん」
秋葉(赤)「楽しい夜になりそうですわね♪」
しばらくお待ち下さい(笑)
(ボロ雑巾状態のハチ帰還)は…はひぃ……ま、そんなワケで、一気にクライマックスへと進むワ…ケ…で…(絶命)
0730時。秋葉エンディングを両方見る。…悲しすぎる。許されない愛に堕ちた代償、と言ってしまうのは容易いけど…救いが無い!無さ過ぎるよ!遠野の血はそんなに呪われてるのか?!もうちょっと幸せにしてくれたって良いじゃないか?!様々な考えが脳内を駆け巡るも、肝心の脳がそろそろ限界。ここは一旦休んで、メイド姉妹の話に備える事にしよう。
2月17日
「琥珀さん!あなたは本当にそれで良かったの?!本当にそれで…嫌だよ、そんなの…悲しい…じゃない……」
目を覚ましてみると、1505時。TVをつけると、丁度、フェブラリーSのパドックの模様が。昨日買ったカレーパンの残りを食べながら、ぼんやりとレースを見る。何だかんだ言っても、アグネスデジタルは強かった。あれなら、堂々とドバイへ行ける。
1630時、攻略再開。次は翡翠をチョイス。琥珀さんまでは、時間的に厳しいか。ま、とにかく始めよう。
1805時。ちょっと気分転換に散歩しに外出。…参ったね。翡翠ルートへの道がわからず、あれから1時間近くの足止め(涙)仕方が無いので、攻略サイトの世話になり、ようやく翡翠ルート確定。この「月姫」、各キャラのルート確定後は、比較的簡単にエンディングまで進める事が出来る。マトモにテキストを読み進めると6〜8時間はかかるだけに、このバランスは賢明だと思う。
日が落ちていき、外も暗くなる。やっぱ、月姫は夜にやるのが一番だわな☆さて、この翡翠ルート、事は志貴の幼少時代に遡る。当時、彼の遊び仲間だった、紅い髪の元気な女の子。双子の孤児で、将来屋敷で働く事を前提に引き取ってるらしい。そして、その片方が、いつも窓の奥からその光景を覗いてる。時は流れ、志貴が勘当されて屋敷を出て行く、当にその瞬間、その娘は自分のリボンを志貴に渡して、言った。「貸してあげる。返してね」あれから8年後、屋敷に戻る事になった志貴。その想い出と、リボンとを手に、再び屋敷へと足を踏み入れた…ってのが、翡翠(って言うかメイド姉妹)ルートの、大まかなあらすじって所かな。
流石に翡翠メインの話だけに、翡翠の表情が良い。他のルートでは無表情だっただけに、笑った顔の可愛さが一層引き立つ。が、その反面、シエル先輩の影が薄くなる(涙)秋葉ルートではペイントバージョンでのご登場と相成ったが、翡翠ルートではロハの脇役に留まった。あああ…
秋葉ルートで複線が張られてたメイド姉妹の謎が、ここに来て、徐々に明らかになっていく。件のメイド姉妹、『感応者』と呼ばれる異能者で、体液の交換を行った異性に力を付加できるのだそうだ。う…む、琥珀さんにまつわるあんまり良くない事前情報、って言うかウワサの真相が何となく分かってきたぞ?!
序盤において、元気な女の子の方が琥珀さんで、窓で見てた方が翡翠だ。と、誰もがそう思う筈。が、実際のところは全く逆で、ある事情により、途中から性格が入れ替わるようになったんだという。幼少時代の志貴くんは、元気な女の子に好意を抱いてたようだ。時が巡った現在は、翡翠に好意以上の感情を抱くようになった志貴くん。事情が明るみになるにつれて、翡翠への淡い想いを縦糸に、そして過去の思い出を横糸に、やがて愛を織り成していく。
最後の最後で、自力でシキ問題を解決しようとした秋葉のまさかの死。そしてエンディングで、琥珀さんの笑みの奥底に潜む闇が、ついに明らかに。琥珀さんの話を聞き、愕然となるハチ。事前情報は仕入れてたとは言え、かなりショッキングな事実を衝き付けられると困惑してしまう。自分を苦しめた遠野一族への復讐と言うと、茜のようだが…否、琥珀さんをあんな頭でっかちボウヤと一緒にするのは失礼千万ナリ。実際の琥珀さん自体には、実は怨みは無い。それどころか庇ってくれた秋葉に好意を持ってるぐらい。只、このような事をしないとアイデンティティを維持できないぐらいに、心が磨り減ってしまってるって事。
結局は、目的を果たしてしまい生きる意味を忘失してしまった琥珀さんは、(自身が抱く想いを妹に託すように)自ら命を絶つ。この一連の出来事とその後日談が、翡翠トゥルーエンドとなる。
2315時。両エンディングを見終わり、翡翠ルート終了。思わず目頭が熱くなる。……悲しすぎるね。遠野家破滅専用オートマターになるしか、自己を維持できないなんて、はっきり言って間違ってる。ハチは認めたくない!どうにかして救済できないのか?!その答えは琥珀さんルートにあるかも知れない。そう信じて、今夜の所は眠りにつく事にした。
2月18日
「行けェ!志貴!!お前が愛した女の子の心の奥の闇を、遠野家の呪われた呪縛を、お前の魔眼で、みんな殺してしまえ!!」
今日は絶対に琥珀さんルートを終わらせる!0712時、ガバッと起きだすや、洗面台の鏡に向かって堅く決意表明するするハチ。
「今夜こそ琥珀さんとの決着をつけてやる!琥珀さんは絶対に幸せにしてやる!」と言い続け、仕事をハイペースで片付ける。驚いた事に、いつもよりも仕事を早く切り上げて早めに帰る事が出来た。ホウレン草を得たポパイの如く、全身が活性化するが感じ取れた。つまりは、プレイへの期待が駆り立てたのだろうと思う。ゲームは、人を励まし、その可能性を引き出すよう存在であるのが理想だと、彼の芝村氏が言っていた。ならば、少なくともハチにとって、この「月姫」は良いゲームと言える存在であるのだろう。
1920時。琥珀さんルート開始。いよいよ、オートマター琥珀さんとの決着をつける時がきた。ハイになりつつある感情をグッと抑えつつ、ディスプレイに写し出される、遠野家のこども達の叫びを、ひたすら見つめるハチ。今までの秋葉・翡翠各ルートで蒔かれていた種が、次第に芽を息吹き始めた。果たして、この芽がどのように育ち、どのような花を咲かせるか?尤も、この時点では、花を咲かせるのかどうかも分からないが。
2030時、途中食事休憩を1次間ほど挟む。休憩ついでに、ここでちょっと余談。ファーストプレイで散々苦労しまくったハチ。あの時は死ぬほど疲れた…(汗)その経験を元に、シエル先輩再プレイ(バージョン更新でセーブデータがダメになったので、グッドエンドを見るためにやり直した)の時からの教訓で、55分のプレイで5分の休憩のペースでやってる。んで、プレイ後半(話のクライマックスが近づく7〜9話)で20分程度の大休止を取る事にしてる。これだと、比較的快適にプレイできたナリ。少なくとも精神的負担は軽くなったかな。
2130時、プレイ再開。遠野家に深く憑く闇が、志貴の出生の謎が、琥珀・翡翠姉妹の悲劇が、徐々に顕わになっていく。ここで志貴は、幼き日にリボンを渡してくれた相手が琥珀さんだと悟る。琥珀さんに好意を抱いていた志貴は、それが愛情に変化するのを感じてた。一方、秋葉は志貴に明らかなる愛情を抱いていた。その想いとは裏腹に、琥珀さんに惹かれる兄に、嫉妬の炎で、文字通り真紅に染まる秋葉。志貴くんとしても、秋葉の心はよく分かってただろうし、妹として深く愛していただろうから、志貴くんの心境は辛かったのだろう。
でもねぇ、志貴くんは琥珀さんへの愛が勝るんだよねぇ。秋葉も、琥珀さんを隔離して抵抗するも、結局は結ばれる両名。ここで、秋葉は強硬手段に踏み切ったりするんだよね。「どうせ手に入らないなら…」と、琥珀さんを囮に、志貴を呼び寄せて始末しようとする…が、これも琥珀さんの謀る所であるのが悲しい。翡翠のところでも書いたけど、琥珀さんは、遠野家の破滅、(感情は関係無く)只それだけを自身の存在理由(レーゾン・デートル)としてる。
しかし、彼女の最大の誤算は、志貴が琥珀さんを愛してしまったし、自身も志貴を愛してしまった事。愛してしまった以上、彼を騒動に巻き込みたくない。しかし、自身が蒔いた種は刈らないといけない。結局、志貴に一服盛って動けなくして、秋葉の元に向かった。つまりは、愛する人に手を汚させたくない一心で、自己での解決を図ったんだと思う。つまり、自分が秋葉に殺される事により、感応者の琥珀さんに依存してた秋葉を結果的には始末して、志貴を助けようとしたのだろう。
ま、さっちんの血に抵抗してのけた志貴くんの事だ。それまでのルートで数多くの試練に打ち勝って来た事だし、たかだか薬物ぐらいでは、志貴くんを止める事は出来ないわな☆秋葉の元に向かった志貴。琥珀さんを助けようとするも、乱戦の中、最早嫉妬で理性を喪失した秋葉の手で琥珀さんが討たれる。これで完全にキレた志貴、今までの妹は無く、既に魔に堕ちたと認識した秋葉を殺そうとする。流石は最高の殺人鬼だけあって、秋葉を追い詰め…るん…だけ…ど……
やっぱ、ここが遠野志貴が遠野志貴である所以なのだろう。最後の最後で、情が出てしまうんだよねぇ…志貴くんには、秋葉を殺す事が出来なかった。秋葉のほうも、この兄の姿に、嬉しくも悲し、という複雑な感情を抱きながら自ら死を選ぼうとする。彼女は「もう、元の遠野秋葉は戻れない」と言う。って言うか、元の秋葉は捨ててないじゃん。だって、秋葉が殺したはずの琥珀さんが、突然秋葉を止めたもの。秋葉は寸での所で、琥珀さんの急所を外したのだそうだ。
全てが終わった。琥珀さんの描いた本来のシナリオが、志貴という不確定要素によって大きく書換えられて、終わった。誰も死んでいない。本来なら、目的を失って生きる価値を見失う筈の琥珀さんには、遠野志貴という新しい未来絵図が見えてきた。琥珀さんの、そして遠野家の生き残り達の忌々しき過去は、志貴の魔眼によって、殺されてしまった。今までの遠野家ルートから見ると、あっけないような気がしないような気もするが、ここはガンパレの言葉を引用して、ハチなりに納得したいと思う。
とりあえずは、めでたしめでたし
2245時、エンディングを見る。無数の向日葵をバックに立つ琥珀さん。その笑顔は、紛れも無く、本当の笑顔。なるほど…ね。遠野家ルートの至る所で蒔かれた種は、このような見事な大輪の華を咲かせて、遠野家の物語の完結と、彼等が歩むべき明るい未来を彩った、と言えるね。
…おっと、ハチ的には「月姫」の話はまだ終わってはいない。アルクェイドとの決着が残されている。いよいよ明日で、全てが完結する!そう信じ、その向こうの感動に期待しつつ、眠りについた。
2月19日
「陳腐かもしれないけど、一見無駄な日常を過ごす。その当たり前な事が、すっごく幸せって事は…ある意味、悲しい」
今朝も、早めに目が覚めた。気合入れて仕事を終えて、早めに帰宅。連日の寝不足に、流石に疲れが出てる。今夜はきっちりと終えたいな。…いや、早めにゲームを終えた日も、チャットに興じてたんで(笑)
2015時、早めの食事を終えて、ようやくプレイ開始。本来はファーストプレイ時にアル姐でのクリアを目指してたんだけど、シエル先輩に強烈に萌えてしまう不確定要素が発生してしまい、アルクェイド探求は、今まで延び延びになってしまってた。しかし、今夜こそ決着をつけたい。何故にゲームタイトルと同じエンディングをつけられてるのか?真祖の姫と呼ばれた純白の吸血鬼の真理は?第7世界三咲町吸血鬼探求の旅を締めくくるにふさわしいお題に、ドキドキしながら、ゲームを立ち上げる。
アル姐の魅力と言えば、そのあーぱー振りが挙げられる。シエル先輩ルートでも奮ってたが、アルクルートでは容赦無し(笑)志貴が留守のうちに遠野邸に上がりこんで、志貴の目の前で秋葉とツーショットしてみるわ、志貴の学校に堂々と乱入するわで、もぉ大暴れ☆後に続くヒロイック性と相乗効果をなして、人気投票での揺るぎ無い支持となっている。
あーぱーが目立った序盤とは代わって、中盤以降、徐々にアルクの心の内が見え隠れしてくる。対吸血鬼マッシーンとして生を受け、それだけの目的で存在しつづけるアルク。それを受け入れていた筈だけど、志貴に出会ってから全てが狂い始めた。
ここで厄介な要素が浮上、アルク自身の吸血衝動がここに来て大きくなる。アルクにとっては衝動は抑えたい、でも志貴との別離は内心拒んでる。一方の志貴は、彼女を信じてる。人外でありながら、生きる楽しみを知らない彼女を何とかしたいという一心に駆られる。その両名のジレンマと熱意とが中盤以降のキーワードとなる。更にシエル先輩が両名の間に入り、物語を複雑かつ美しく織り成していく。
終盤に近づくにつれて、もう一本の横糸、ロアの影が次第に迫ってくる。アルクもシエル先輩も、元々は、ロアを追ってはるばるここまで来ていた。しかし、ロアが放った戦闘員に苦戦するアルク。もう、アルク単独ではロアに対処する力は残ってない。志貴に殺されたのが原因といった所だんだろうけど、それだけではないように思う。現に、シエル先輩ルートではムチャクチャな強さが戻ってたからね。簡単に言ってしまえば、志貴への恋が邪魔して回復を阻害してしまったと、ハチは見てる。志貴が近くにいる事により急浮上してしまった吸血衝動を、志貴の為に抑える事で無駄な労力を消耗してしまった。つまりは、そういう所ではないだろうか。
戦いの直後、アルクは志貴の率直な愛を受け入れる。ここで決めちゃったんだろうな、「志貴が好きだから、もう人外の騒動に巻き込みたくない」ってね。結局、アルクは、(半ばシエル先輩に彼を託すように)志貴の元を去る……このアーパーめが…志貴にとってはそんな事は関係無いだろうに。人だろうがそうでなかろうが、志貴には関係無い。命を賭ける価値を見出してる筈なのに。…やっぱ、アルクにはそれが耐えられないんだろうな。折角相思相愛なんだから、苦痛を分かち合っても善いものだとは思うんだけどねぇ…愛するが故、か(ため息)
当の志貴くんは、同調関係にあるロアに精力を横取りされて弱りきっていたんだけど、シエル先輩の言う事も聞かずに、アルクを助けに行く。しかし、シエル先輩は自力で歩く事さえも苦しい志貴を、ロアのアジトである学校に送ってくれる。いやいや、先輩も粋な計らいをしてくれるものだ。「貴方とアルクェイドが殺された後で、私がロアを殺します」と言ってたけど、何だかんだ言ってアルクを嫌っては無いんじゃないかな。更に志貴には、利用する対象とかじゃなく、それなりの好意を抱いてるのは言うまでも無いか。
アルクを助けようと、最後の力を振り絞ってロアに挑む志貴だけど…あのあーぱーめ!最期まで志貴に頼るのを拒んで死にやがった!!ネロ戦で厚かましく責任取らせたように、頼ったらよかったんだよ!志貴も拒むわけが無かったのは、分かってた筈だ!!…ま、分かってたから拒んだのだろうけどね(舌打ち)
志貴の胸の中で、悲しすぎる運命に幕を閉じたアルク。これで、至高の殺人鬼・遠野志貴にスイッチが入った!最早、ロアに逃げ場無し!!
ロアも直死の魔眼を使いこなすらしいが、彼のは命あるものが対象。一方、志貴のは、この世に存在する千羅万象、全てを殺す事が出来る。勝負は呆気ないほど一方的に終わった。人の領域を超越した力を行使した代償で、今力尽きようとする志貴に、瀕死のロアは往生際悪く志貴を襲おうとするが、先輩の手でKO。「貴方を人殺しにはさせませんよ」と先輩は微笑む。
0245時。アルクの両エンディングを見終わる。トゥルーでは、マジで涙が出たね。救われなかったけど、美しい結末。グッドでは、何事も無かったように、元のあーぱーの笑顔を見せつつ、志貴を引きずりまわす。うん、アルクはあーぱーの笑顔が一番♪
…ここでちょっと疑問。トゥルーにしてもグッドにしても、アルクはどうして首が繋がったのだろうか?志貴はロア戦直後に気を失ったのだし、シエル先輩の前で、アルクは完全に無防備な姿を晒した事になる。シエル先輩としても、アルクを殺せる最大にして最後のチャンス。やっぱ、先輩が見逃したのだろう。グッドでは、アルクの部屋まで送り届けたのかもしれない。逆もまた正なり。もしかしたら、先輩トゥルーでも似たようなことがあった知れない。つまり、志貴が自身のロアを殺した直後、グッドみたいにアルクが血を分けたって事も予想できる。
全てのエンディングを見終わり、タイトル画面を…あれ?画面に出てる『月蝕』って何だろ?ま、今度の機会にしようか。とりあえずチャットに入室して、エンディング制覇のご報告をば。「おめでと〜♪で、『月蝕』はやった?」ん?いや、やってませんが…「『月蝕』やらなきゃダメだって」今夜はもう遅いから、後日に回そうかと…「ダメダメ!エンディングの余韻が残ってる内にやらないと意味無いんだってば」あ、あう…「時間かからないから、ガタガタ言わずにやれ!ゴルァ!!」…ふえぇぇん(涙)
やれやれ…あ、実際にあんな風には脅迫されてないから。念の為に。時計は既に、0300時を回ってる。完徹も止む無し…か。ゲームを立ち上げ、『月蝕』を開始。
プレイそのものは、10分ほどで終了。……忘れてた。志貴くんにとっては、愛する人に宿る闇を魔眼で殺し、命を賭けて愛することと同じぐらい、『あの一言』を言う事が大事な事だったんだよな。…マジでプレイして良かった。運が良かった、と言うべきだろうな。チャットに行かなきゃ直ぐに寝てただろうしね。すっかり気分が晴れた。今までのダークな展開、救われないエンディングに胸を痛めた、その痛みが引いていくのを感じる。とりあえずは、『全てが終わった』のを実感できたナリ。
チャットに戻ると、皆から拍手喝采を受けた。軽く飲んで、ベッドに崩れる。数日振りの心の安らぎと、平和な眠りにありついた。さて、今度はプラスディスクと「歌月十夜」ナリ。今まで、画力トレーニングを捨てて挑んだんだけど…当分止められないな(汗)