どんな病気? 原因は? 症状は? 治療は? お家ではどうする?
水痘(水疱瘡)が治った後水痘ウイルスは体の神経節というところに潜んでいます。過労やストレスなど何らかの原因で免疫力が落ちると、神経節に潜んでいた水痘ウイルスが再び活動を始め、顔や胸、背中などの神経にそって痛みを伴う発疹や水疱が帯状に現れる病気。 一般にはお年寄りに多い病気とされますが、若い人や子供でも、水痘を経験した人なら誰でも発症する可能性はあります。 |
神経節に潜んでいた水痘ウイルスが、なぜ再び活動を開始するのかわかっていません。何らかの原因で免疫力が低下したために発症するのではないかと考えられています。 |
顔(三叉神経節=顔の神経)、胸や背中(脊髄後根神経節=背骨から出る神経)にそっての痛み、同じ部位に帯状に発疹や水疱ができる。 通常左右どちらか一方に現れる。 痛みが現れてから、2〜3日後にその場が帯状に赤くなり、小さな発疹や水疱、膿疱(膿がたまった発疹)ができる。発疹は10日〜2週間ほどでかさぶたになり治癒するが、時には水疱が破れてびらんや潰瘍となって痕を残すことがある。 痛みは風が吹いても痛みを感じたり、服がすれても痛い。時には帯状疱疹が治っても神経痛が残ることもある。(特に老人) |
最近は抗ウイルス剤(ゾビラックス)を服用する。 軽症のものは消炎鎮痛剤の内服と消炎外用薬の外用、重症のものは入院し抗ウイルス剤の点滴を必要とする。 痛みが強いときは神経ブロックをすることもある。
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抗ウイルス剤による治療は早ければ早いほうがいいので、体の片側に激しい神経痛が起こったり、水疱が集まって発生した時には、帯状疱疹を疑い、症状の程度にかかわらず皮膚科を受診する。 服がすれても痛みが増したり、水疱が破れることもあるので、包帯などで保護すると痛みは緩和されるでしょう。水疱が破れてしまうと瘢痕(あと)が残ることがあるので、できるだけつぶさないように。 温めると痛みが和らぐこともあります。体が冷えないようにしましょう。 帯状疱疹の人と接触しても、帯状疱疹を発症することはありません。これは自分の神経の中に潜んでいた水痘ウイルスが活動したために発症したものであるからです。しかし帯状疱疹の水疱の中には水痘ウイルスが存在するので、水痘にかかったことのない人が帯状疱疹の水疱の液に直接触れたりすると水痘を発症する可能性がありますが、その確立はかなり低いとされています。 |