Premiertek社の2.4GHzパラボラアンテナ破損と修理(May 17. 2017)
2017年3月に購入したPremiertek社の2.4GHzパラボラアンテナ(グリッド型)を組み上げた後、置き場所代わりに庭先の3角タワーに引っ掛けていた。
5月14日午前、所用のため軽ワゴンをバックでタワーに寄せたところ後方でバキッ音。
庭に侵入する細い道の左右ばかりに気を取られ、背後のクリアランスを十分みていなかったのだ。
アルミダイキャストで出来たパラボラアンテナ2個の内1つは3ヵ所が破断するも部材の脱落は無かった。
しかしもう1つは6ヵ所の破断とパラボラメッシュが2ヵ所が脱落していた。また1次輻射器の反射プレートも其々変形していた。
仮留めして2.4GHzの無線LANを受信しスペアナ表示させると、ほぼ理論値通りの値でホッはしたが、まったく酷いトホホ状態でその後1日中凹んでいた。
翌々日、購入先へ事情を伝えパラボラ反射面だけの購入が可能かメールで打診したが、反射面だけの在庫は無いと即答があった。
このままにする訳にも行かないので、自分で修理を試みることにした。
一般的な接着剤は絶えず振動があるアンテナには不向きで、繋げたとしてもポキッとなるのは時間の問題。
イオンケミー等の化学材料も考えられるが、電気的特性は取れているのでそこまでするメリットもない。
結局破断部に0.7mm程度の子穴を空け、ステンレスワイヤーで縛る古典的な外科手術で対応することにした。
写真は破断部に0.7mmの穴を空けた様子。
穴開けはサンハヤトのミニドリルが作業し易い。
ドリルは0.7mmだが、手持ちのミニドリルで開けると、ブレにより後述する0.9mmステンレス線が丁度収まるサイズになる。
写真は穴に0.7mmのステンレス線を通し縛り上げた様子。
反対側は出てきたステンレス線をペンチ等で捻じり込んで締め、最後は程良き長さに切断し寝かせる。
そしてアルミの腐食を抑えるため穴に塗料をしみこませて更に上塗りする。
最終的に自己融着テープ等を撒き接合部を保護する。
なお、破断した部分はパラボラの片方に寄っているので、2枚のパラボラの良い方を組み合わせて1枚を正常な部材で構成し、もう1枚に破断部材を集中さえる方法もある。
状況を見ながら対応する予定。写真はステンレス線で固定後自己融着テープで処理した様子。 以上、落下等の不測の事態で発生した破損等の修復でお困りの方の参考になれば幸いである。