3-500ZGC/144MHzアンプの特性


Information欄記載の、3-500ZGC/144MHzアンプの特性グラフです。各パラメータを同じグラフに展開することで、全体の状況が容易に把握できます。
受電電圧が95Vまで低下する環境のため、これが全体のリニアリティを悪くしています。安定な商用電源が確保できればもう少し改善されるものと思います。
出力カーブをご覧になって分かるように、500W出力時はリニアリティが大分崩れております。これを改善するには受電電圧の安定化と共に、プレート電圧を3.5KV付近まで上げる必要があります。但しリニアリティを必用としないCW運用では問題無いでしょう。
このアンプのプレートタンク回路は、直列共振半波回路を採用し、プレートのリードインダクタンスを、直列共振回路に自然な形で組み込んでいるのが特徴です。
この回路に至る前に、並列共振によるタンク回路を幾つか試みましたが、動作が不安定なため諦めています。球の外形が大きいため、並列共振回路とプレート間のリードインダクタンスが悪戯をするためです。