3-500Zについて


各社の3-500Zを並べてみた。左からFAL(ファインアンテナ研究所)、Eimac、Ampelexの順。FAL製の電極はTriton製(Eimacと同じ)との事である。Ampelex製はフランスで製造している模様、またプレートキャップの造りが他社と違う。なおAmpelexのプレート材質はグラファイト(黒鉛)製である。FAL製も現在はグラファイト製に変わっている。

やや俯瞰気味に見る。手前がAmpelex、左がFAL、右がEimac。プレート上部の違いが良く分かる。
この他にCHINA製のOEM版(3-500C等・・・国内では新生金属工業で扱っている)やロシア製(出版情報)等が出回っている。CHINA製のプレートロッドは、キャップの芋ネジが滑り難いように側面を平らに削り込んだ物がある。3-500Zはゼロバイアス管で、でフィラメントとプレート電源さえ用意すればアンプが出来てしまう。 入門用として最適で、過去Kitで一番多く採用された球である。
フィラメント配線は@番がリードD番がフィラメントで、等価でないので直列接続には注意が必要・・・直熱管特有の現象に悩まされる。 無線をやると、低周波(ベースバンド)での現象を忘れがちだがRFでも同じ事、そうならない様に心がけたい。
ピン配置はFig1に示す通り、@番:フィラメントリード、ABC番:グリッド、D番:フィラメント、TOP:プレート。

3-500Zのソケットは多くの種類があるが、写真はSK-410Sの表と裏。
Pin周辺の風通しが良く、またリーズナブルなため私は好んで使っている。
タイトベースの物に比べラフに扱え、ネジ締めでタイトを誤って割ってしまう事も無い。
RF PARTSFARI RADIO SALESで入手できる。


3-500Zのスペック



















晩秋の日の縁側で、逆行に映える3-500Z群。
手前からストロボを当てて撮影(2001年11月4日)。
左からFAL、Eimac、Ampelex製。


関連情報
3-500Zの動作比較・・・Eimac・FAL・Ampelex管でのテスト実例。