3-500Z/50MHzアンプの特性
Information欄記載の、バリLを使った3-500Z/50MHzアンプの特性グラフです。各パラメータを同じグラフに展開することで、全体の状況が容易に把握できます。
受電電圧が95Vまで低下する環境のため、これが全体のリニアリティを悪くしています。安定な商用電源が確保できれば改善されるものと思います。
出力カーブをご覧になって「これはリニアアンプではない!」とのご指摘をOMより頂戴致しましたが、ここでは現象やデータを忠実に表記しております。
大型のタンクコイルでロスが少ないため、プレート効率は最大で75%にも達しました。プレート損失も未だ十分な余裕があります。プレート電圧を3kV以上に上げれば、最大プレート損失内でリニアリティを改善できるでしょう。
プレート同調はバリLで、ワンターンのショートリングをプレートコイルの中で回転させ同調を取っています。出力は、ワンターンのリンクコイルと直列給電用のロードVCを経由で取り出しています。いわゆる並列同調直列給電方式です。
なおこの回路は、π型タンク回路と異なり原理的にLPF効果がありませんので、出力にはLPFの挿入が必須です。