ADSLが開通した。ライン上にどのような周波数が乗っているのか興味があり、スペアナで拾い上げてみたのが左の写真。右中央はNTTからレンタルのモデム。
100KHzを超えた辺りまでエネルギーが集中しているが、700KHz近くまで何かしらの成分がある。1MHz前後のヒゲはPCや電化製品からの飛込みではないかと思われる。HFで無線をやるには問題ないが、中・長波愛好家にはちょっと辛いかも知れない。試しにIC-756で100KHz付近にある長波放送を聞いてみたが、ANTが屋外で給電部がシールドされたものなら問題は無さそう。しかし室内ANTや、携帯ラジオではこの限りでは無いと考えられる。
測定は、NTTライン受けのローゼットから、1KΩの抵抗を介してスペアナ(ADVANTEST:R4131A/50Ω)に接続し、ホストとコネクト状態で測定した。
左はケースから取り出したModem基板、ネジ4個外せばケースとフロントパネルが外れる。中はデータと電話を分別するスプリッタで、上のモジュラーがNTTライン、下左が電話で下右がデータ(ADSL)。右はケースから取り出したスプリッタの基板。全てパッシブ素子で構成されている。見た感じではLCによるLPFとHPF、それにオーバーレベル制限用と思われるダイオードが乗っている。何時かLPF/LPFの特性を測定してみたい。NTTさんごめんなさい。