Making HF All Wave Radio Receiver(0.5〜32MHz)・・・少年時代の夢再び!
少年の頃夢に見た本格的HFオールウェーブ受信機を現在の技術で実験・製作するページです
(一般的なIF=455KHzの「高1中2受信機」とは一線を画しますのでご注意を!)
Aug 23. 2007 JOFG/JOFCの受信テスト
何とか1年前の状況に戻そうと四苦八苦。DDS-VFOの設定も忘れておりマニュアルを引き出して確認。D/A変換のDC出力が途中から折り返し現象があるが、この調査は後回しにする。
とにかく新天地福井で地元のAMラジオを聴いてみたい。その一心でDDS-VFOに周波数をプリセット。表示周波数に対して発振周波数を455KHz高い位置にセット。親受信機はIC-756で既に455KHzをプリセットしてある。
この状態でDBM(ADE-1)を取り出しRFにはアンテナ、Loには927+455=1382KHzを入力し、IFをIC-756につなぐと927KHzのJOFG(NHK第一)が心地よく受信できた。ちなみにLoを1976KHzにすると1521KHzのJOFC(NHK第二)も良好に受信できる。
当たり前と言ってしまえばそれまでだが、違う周波数の組み合わせで目的周波数を受信するスーパーヘテロダインの仕掛けを勉強するのにこれ以上の環境は無い。また、何でも音が出てくるとラジオ少年の心が蘇ってきてウキウキし出すから不思議だ。
試しにDBMのIF出力をスペアナで観測すれば、周波数変換したIFで和と差のヘテロダインが確認でき、其々が逆方向に動いていく様や、折り返してくる様が非常に面白い。
写真は福井に来て久しくお蔵入りになっていたスペアナやオシロを出してきて、製作中の受信機を見ている様子。
Aug 19. 2007 D/A変換ボードに-5V電源を実装
OPアンプの動作上どうしてもマイナス電源が必要だった。今までは外部から供給する事にしていたのだが、基板をシールドボックスに収める実装の段になると、複数の電源を供給する事が面倒になり12〜15Vの単一電源にしぼりたくなった。
それでD/A変換ボード上の空きスペースを利用して、基板型のSW電源を組み込む事にした。空きスペースと言っても既にまとまった場所は無い。
既製のSW電源と相談しながら検討した結果、COSELのSUS1R51205(入力:9〜18V、出力:5V/0.3A)を立てて取り付ける事にした。この電源は入出力間が完全にアイソレートされているので、入力に12Vを放り込むと出力には絶縁された5V出力を得る事が出来る。プラス側を接地すれば容易に-5Vを得ることが出来る。
写真は取り付けたSUS1R51205で、この作業により回路図の一部を変更した(画像クリック)。
12V電源を供給するとDDS-VFOとD/A変換ボードが動作を始めるようであるが、何しろ1年振り以上のことなので状況の全てを把握できないでいる。
とりあえずVFO出力や周波数表示は正常のようだ。しかし周波数に連動して出てくるDC出力が、変化はするのであるが直線性が良くない。
先ずは現状把握と、1年前の状況を復活させる事が当面の作業になる。
May 28. 2007 DDS-VFO・D/A変換をシールドボックスに実装
諸事情により昨年8月より停滞していた当コーナーだが、オーナーの異動を機に再開の機運が高まっている。これからもご迷惑をお掛けすると思われるが優しく見守って頂きたい。
さて復活の最初は昨年夏までに実験試作していたDDS-VFOとサーボ駆動用D/A変換ボードをシールドボックスに収めたところから始りまる。
写真はD/A変換の上にDDS-VFOを乗せた2段型ボードを既に製作済みであったアルミボックスに収納し、メインシャシに収めたところ。アルミボックスには12V用メタルDC-JackとVFO及びD/A出力がRCA-Jackで取り出せるようにしてある。当初はもう少し高級なコネクタを考えていたが、RCA-Jackはバカにならない特性を持っていることと、何より安価であることが決め手となった。DC-Jackはシェルが金属製で、抜き差してもガタが来ない物で、プラグ側は電気的なシールドが良好な物を選ぶ事にする。なお電源は12Vを予定しているが、OPアンプ用のマイナス電源はDC-DCコンバータで生成する予定。ボックスの上面蓋には2006年に印刷し貼り付けた名盤がある。これを見る度に約10ヶ月間の空白の戒めになるに違いない。
この後はDDS出力の確認とD/A変換DC出力を確認して、簡単なシングルスーパー受信機を構成してみる予定。10ヶ月も空白があると随分と色々なことを忘れている。当面はスローペースなるがご容赦頂きたい。