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秋田のJA7GYP/古田氏から懐かしいクラニシのギアダイアルメカの写真が届いた。回転比は25で、ノブを12.5回回すと目盛盤上の指針が180°回転する。30年以上前の製品だが、かつてのラジオ少年達には手が出なかった品ではないだろうか。多くはフリクションを使ったバーニアダイアルでお茶を濁していたはずである。かく言う私も中学時代はバーニアダイアル、高校生になってようやくIDEAL(摂津金属)のギアメカMD-101やMD-88(回転比20)が買えるようになった。古田氏はこれで受信機を作るとか・・・ダイアルノブは60mmもあり、オールドファンにはこたえられない一品だろう。
オーディオ用出力管6CA7と整流管5AR4。6CA7はEL-34とも呼ばれ、オーディオ出力管として久しく使われた。B級プッシュプルで50~70Wの出力が容易に取り出せ、無理すれば100Wも搾り出せた。DynacoのStereo70やLux-Kit等に使われていたのを昔のオーディオマニアなら皆ご存知だろう。5AR4は傍熱型整流管で小型でありながら比較的大電流が扱えた。シリコンダイオードの普及でその座を追われてしまったが、管球マニアにとっては未だ有り難い存在である。写真は両方とも珍しい日立製で、ヤマハのエレクトーン・アンプに使われていた物である。なおそのアンプは6CA7をパラレル・プッシュプルで4本使い、150~200W出力と言う当時としては「超ド級アンプ」であった。
数年前秋葉原ラジオセンターの東邦無線にサービス品として袋詰めされ吊るしてあったもの。汚れも無くタイト製でしっかりとした作りで\100なら手を出さない訳にはいかない・・・即ゲットだった。他にも幾つか同様のVCがあり買い占めた。2B52や2B29等の単管でプッシュプル用に作られた球の同調には最適だった。
東芝製イメージオルシコン(Image Orthicon Tube)E5033/No.93066。カラーテレビカメラ初期の撮像管は、殆どがこのイメージオルシコンだった。これをRGB又はYRGBで3管又は4管でカラーカメラの撮像部を構成していた。その後ビジコン、プランビコン、サチコン等の真空管デバイスを経、現在の半導体CCDに至っている。それにしても大きい図体だ・・・長さ370mm、直径75mmあり、この周辺に偏向用のコイルアッセブリーが取り付けられ、その大きさと重量は大変なものだった。箱には「A product of TOKYO SHIBAURA ELECTRIC CO., LTD.」と記されていて興味を引く。 今年(2003年)はTV放送開始50周年だが、その黎明期を支えた貴重な撮像デバイスである。
就職した1973年の秋に購入。水平掃引がトリガタイプのいわゆる起動掃引型のオシロスコープ。価格は\79,500で月給の倍近くした。垂直軸アンプのf特は10MHzしかないが、それでも各種実験に活躍した。そしてなにより、起動掃引型のオシロがこの値段で買えるなんて信じられなかった。2002年11月、ブラジルのアマチュアから電源トランスについての問い合わせがあったため、久し振りに電源を入れてみたがしっかりと動作した。
1GHz帯まで使える3極管。ヒーターは12.6V/2.95A、グリッド損失は26W、プレート電圧は最大で3KVらしい。プレート損失は空冷で1.5KWあるが、水冷なら2KWとデータシートに記入されている。グリッドとヒーター端子はリング状なので、金属製のクランプを作ればソケットの代替が出来る。トップは銅板を絞ったフィンによるヒートシンクがネジ留めされており結構重たい。その昔2C39を使った事があるが、その親玉といった感じの球である。GGで使う場合はそんなにゲインがとれないかもしれないが、グリッド損失26Wは魅力である。
知人より譲り受けた5B38(左)を5T31/450TH(右)と一緒に並べてみた。5B38はその昔、5T31/450THパラレルの1KW出力AMラジオTXの変調器として、B球プッシュプルで使っていたのを思い出す。製造は5B38がJRCで5T31/450THは東芝。
実家の段ボール箱で眠っている懐かしいガラス球。手前の小さいのが東芝2B52で、その両脇が富士通(ソケット付き)とJRCの2B94。左後ろはお馴染みの3-500Zだが、左がアイマックの通常型で右がAmpelexのグラファイトプレート型。一番後ろは東芝の4P55と4B85。何れも第一線を退いたツワモノ達だが、実力は今でも健在。いや、3-500Zだけは今でも現用している。
JA6YB/坂井OMより古本(失礼!)の写真が届きました。左が1955年度版のJAコールブックで右がRCAの受信管マニュアルです。
前者は何と\170となっており、当時の経済的背景が感じられます。後者は昔本屋さんに並んでいたのを思い出しますが、少年が買うには高く、知りたい所だけメモし密かに持ち帰った事を思い出しています。
これは無線には余り関係ないグッズ。TVスタジオやホールなどで使われている照明用の電球。両者共1KWのハロゲン電球であるが、既に寿命でラメントが断線している。わざわざ使えない物を貰ってきた理由は、ベースに使われている磁器部分がタンク回路のボビンに使えないかと考えたから。ガラス部分は撤去しプラグ部分も使えば、「プラグインのタンクコイル」が出来るかも知れない。
Olivettiのハンマー式タイプライターLettera DL。20歳のころ、静岡市呉服町通りの谷島屋書店で買ったもの。これ以前に清水市の伏見屋で埃まみれで展示してあったOlivettiを格安で買ったが、これは職場にQSYした。キーイングは参考書を片手に独学で学び、カルネリストの作成やCW受信等々に役立った。当時は、今のようなワープロ全盛時代が来るとは夢にも思わなかった。写真のOlivettiはリボンさえ交換すれば、永久に使えるほどしっかり作られている。
東芝のB型やG型のベロシティマイクロフォン、通称「Bベロ」「Gベロ」は余りにも有名ですが、その流れを汲むこのKベロは意外と知られていません。正式名称は「K形可変指向性マイクロフォン」です。Gベロの底部を平らにカットし、そこに低域特性の切り替えスイッチが顔を出し、0~5まで6つの特性を選択できます。指向性は双指向(8の字)と単一指向の切替えが出来ますが、これはメッシュ部分の裏面(ケーブル側)にあります。取り付けネジのサイズは1/2インチです。製造年月日は不明ですが、整理番号152、製造番号6022152となっています。後方に写っているケースは金属製の専用ケースです。
FM放送など未だ始まっていない頃の製品。山水のAM(中波帯)専用のチューナー&プリアンプPR-330です。6BE6の周波数変換段と6BD6のIF増幅1段の後ダイオード検波されます。低周波段は、12AX7のトーンコントロール回路を経て12AU7で増幅され出力されます。また、レコードプレーヤーのプリアンプを12AX7で行い、RIAAやSP用のイコライズを行っています。リソースはMAG/X-TAL/RADIO/AUXの4つの中から選択します。チューニングは横行きダイアルの糸掛け式で、懐かしいマジックアイ(6E5M)によりAGC電圧を表示します。電源は何故か外部電源で、誘導やHumを嫌ったものと思います。2連VCはALPS、IFTはTRIOのT-20を使っており、流石の山水電気も高周波部品の製造には手を着けなかったようです。それにしてもケミコンの紙筒が懐かしく印象的です。
知る人ぞ知る通称「Aベロ」、A型ベロシティマイクロフォンです。1957年7月、目黒音響電気研究所の製造によるもので、製造番号は1411です。四半世紀前に職場の先輩O氏より譲り受け保管中のもので、現在でも動作します。本体の底にはV1/V2と表示があり、低域カットの設定をビスとスライドバーにより行う事ができます。マグネットには強力なアルニコVが使われており、鉄製のドライバーを近づけると音を立てて吸い付きます。このためリボンの張り具合の調整には鉄製のドライバーは使えず、竹とか非金属のドライバーを使いました。知らずに鉄製のドライバーを近づけ、リボンに傷をつけた方もいらっしゃった事と想像します。木製の箱は収納箱です。スタンドへの取り付けには変換アダプターが必要で、写真右の中央が1/2インチネジへの変換、右は吊りマイクとして使う場合のアダプターです。
これも知る人ぞ知る通称「CU1-2」、後のC37の元祖にあたるコンデンサーマイクロフォンです。製造年月日は不明です。3極管AC-701による真空管アンプが本体に内臓され、電源部CP-2からプレート電源とヒーター電源(直流点火)が供給されます。マイク出力は電源部筐体内で10KΩ:600Ωのトランスでステップダウンして平衡出力されます。プレート電源は6X4による両派整流、ヒーター電源はダイオード4個によるブリッジ整流です。東京通信工業は現在のSONYですが、当時のロゴは写真の様に現在のものとは異なります。
懐かしい送信管2B94です。HFで使う人は殆どいなかったと思いますが、50~430MHzで良く使われた球です。入出力はプッシュプルの平衡回路で組むのが一般的で、同調VCにはバタフライ型が良く使われました。ソケットは米Jonson製の落とし込み型で、フィンガーストックが取り付けられています。またSg回路にバイパスコンデンサを内臓した物もあります。出力50W程度のアンプには好適で、半導体アンプが出現するまで業務用連絡無線基地局(FM)の終段管としても活躍しました。アマチュア用としてはまだまだ使われても良い球だと思いますが、50Wを1個のパワーモジュールで実現できてしまう時代には、お呼びではないのでしょうか。
懐かしいケンクラフト(旧トリオのKit部門)のFMチューナーGT-810。1970年代、ケンクラフトはオーディオからアマチュア無線まで様々なKitを販売していたが、何時しかその姿を消してしまった。青少年の科学に対する好奇心を具現化するのに、Kitの果たす役割は大なるものがあった。それを紹介する出版との相乗効果により、エレクトロニクスの知識を得た方は数え切れない。米国のHeath Kitも消え久しいが、物づくりの心は不偏、大手メーカーさんの奮起を密かに願っている・・・青少年のために。その社会的な答え(成果)は十数年経つと必ず返ってくるはずである。写真のGT-810は、1980年に転勤先の名古屋で、後輩の佐々木君から譲り受けたもので完動品である。このシリーズにはステレオプリアンプやメインアンプ等があった。
PanasonicのBCLラジオ、Cougar 2200。1976年頃、職場の先輩柚木氏から「間違って買ってしまったので・・・」と言う事で、新品ながら破格で譲り受けた。特に使用目的も無く四半世紀過ぎてしまったが、秋葉原ラジオセンター2Fのアンチークショップで、定価より高い値段で出ているのを発見。何てこったぁ・・・と言う訳で、実家にあったこのラジオを引っ張り出してきた。VR類に若干のガリがあるものの動作は正常だった。但し、AM受信は問題ないがSSBは流石にアナログVFOで、今のラジオの様には安定ではない。中波受信はバーアンテナを起こして回転させる事が出来、最大感度点にセットできた。オプションのアンテナカップらーもあったが、こちらは友人の外岡氏/JF2KTVへQSYした。オール半導体と言えども、今では骨とう品なってしまった一品である。
Q5'erと聞いてピンとくる方はもう数少ないかもしれない。最終IF周波数を50KHzまでヘテロダインし、選択度を稼ぐことを目的としたものだ。選択度が上がって了解度も上がるから「Q5'er(キュー・ファイバー)」と命名された。QとはQRKの意味。これはTRIOから出ていたものだが、スターや松下電器も50KHzのIFTを販売していたと記憶している。付属のデータシートには、電波科学(1954年10月号)に掲載された製作例全文が掲載されている。構成は455KHzの入力IFT、405KHzの局発コイル、それに50KHzのIFTが2本とPickUpCoilWire(50cm)である。特性は-3dBで900Hz、-31dBで2KHz。ドレークやスターはこの50KHzのIFを好んで使っていたのを思い出す。
待ちに待ったと言ったら大げさだろうか?。札幌の小池氏/JA8FDTのご好意で念願の4CX1600Bを入手した(2001.11.05)。
9月19日、同僚の八原氏/JA9LSZより写真が届きました、懐かしい日立の送信管規格表です。
社団法人ラジオ教育研究所(豊島区池袋にあったらしい)が発行していた「ラジオ工学教科書」。
曖昧な表現や情緒的な表現が無く、普遍的で、まさに教科書であり今でも通用する内容。
松下電器がラジオパーツを製造販売していた時代の傑作、「周波数直線バリコン」です。
ボールドライブ(梅沢製)と組み合わせ、回転比100を誇るギアメカ・・・メーカーは不明です。
1S1543はツェナーダイオードで定電圧放電管VR-150(150V)と同等品。VR-150の保守部品として登場し、写真のようなヒートシンク&ソケットに取り付けて使用した。
反射型クライストロンの7V223。TV中継で使われるFPU送信機(6.5~7GHz帯/0.5~1W)に使用していたもの。
あぁ懐かしのUY-807、写真は東芝製で「発振用」と記されている。
これも懐かしい電池管3A5、写真はRaytheon製である。
上は、懐かしい箱入り真空管・・・左からシルバニア(米)、GE(米)、テン(富士通時代)、テン(神戸工業)、
これも懐かしい4B20、写真左の左が元祖Philips製、右はJRC製で国内でノックダウン生産したもの。
GU-74B/4CX800A用チムニィ、純正ではなく東京世田谷の窪寺氏(CQ誌「ハム交換室」参考)が開発した。
5T31/450THのソケット、UV-211A用と同等品で\1000~2000程度で買える。
米国のRF PARTSより購入した3-500Z用ソケットSK-410S・・・私のお勧め。
米SURPLUS SALESより購入した、Jacksonブラザースの100mmΦバーニアダイアル。
ハムフェア2001で購入した高周波グッズ。