PC用ATX電源のピン番号と単独起動方法
DOS/V-PCを自作しているとATやATX電源がゴロゴロとたまって来る。貧乏性の人は何時か使う日が来るだろうと考えて大切に持っているが殆どはそのままゴミになってしまう。そこでこうした不用になった電源を何とか実験用に使えないかと考えた。AT電源はパワーSWでAC回路をオンオフするので問題ないのだが、ATX電源はPCのソフトタッチ電源SW→PCマザーボード→電源と複雑な制御に依存している。そこで何とか単独で電源が入らないものかと考えた。表はATX電源を分解してDC側のソケットに何がつながっているかを基板面の印刷から拾ったもの。+3.3V/5V/12Vと-12VのDC出力以外に、+5VS・PGS・ON/OFFという名称が目を引く。+5VSは電流容量が大きい5Vラインのマザーボードへの到着電圧をセンスして電源側に返し、電圧制御をする用途に思える。PGSは良く分からないが、ON/OFFは明らかに電源の制御である。ATX電源の場合、電源を切ったつもりでもこうした制御系が働いているので、例えON/OFFといってもAC入力を制御するのではなくDC側を制御しているのではないかと推測する・・・と言うよりは自分ならその様に設計する。
それで、ON/OFF制御はこのグリーンラインを接地する事で実現できる。ON=接地でOFF=オープンであるが、常時待機通電が嫌な場合はON=接地に接続し、AC側をパワーSWでON/OFFすれば良い。自作PC教本にはこのような裏ワザはもとより、DCソケットのPinAsignすら書いてない・・・これじゃ自作の名が泣くと言うもの・・・。