旧BTS音声コネクタ(21PB3)をACラインに使う最近の驚きの機器(May 9. 2010)
2000年に製造された某国産有名メーカーSG(中古)の背面を見てドキッ!。
何とあの懐かしいBTS(BroadcastTechnicalStandard)の3Pinで直径21mmの音声コネクタがACコンセントとして使われていた。
まさかそんな事ぁないよなぁと眺め直すが、何度見ても直径21mmサイズに見える。 長年の経験と感で21mmとか16mmはピンと来るのだ。そうあのシャシパンチのサイズと同じだ。
こんな事があるのかと思いつつ、電源を入れるために相棒となるケーブル側のコネクタ(21PB3)を実家の部品箱から探し出した。
物持ちの良さは、こう言うときに威力を発揮し本当に嬉しいものだ。
ボロボロのゴム打ちケーブル付きだがコネクタはしっかりしていた。
ケーブルを撤去してコネクタを外す。それで3Pinの使い方を確認すると・・・
@ACライン
AACライン
B筐体接地
・・・で、早々にACプラグ付きコードを購入し電源ケーブルを製作した。
写真はBTS21PB3コネクタとACプラグ付きコードをつなげた様子。
ところで本来の音声コネクタとして使うときの接続は・・・
@音声ホット
Aシールド
B音声コールド
・・・これって平衡型でも音声回路にAC100Vを与えてしまい非常に危険だ。それ以前に筐体にACがタッチする。
メーカー殿には物申し上げたいがここでは長くなるので振れない事にする。
BTSは既に2001年に廃止された規格だが、田舎の会館や古い機器にはこのコネクタが残っている可能性があり困惑する。
少しでも過去の事情を知っている人が設計に関わっておればこのような選択は無かったと思うがどうだろう。
長年の経験で感じるのは、世代替わりりしたときにとんでもない忘れ物をする可能性があるので、基本的情報の共有は必須だ。
装置が動作しないばかりか焼損させてしまった事例を幾つも見ている。