Corega CG-BARMXの温度対策(Aug 23, 2007)
CoregaのブロードバンドルーターCG-BARMXを使い始めて暫くすると奇妙が現象に気付いた。2005年7月の購入で、気温が30度を超える暑い日になると必ず動作が可笑しくなった。それで電源の再投入を行なうと回復するのであるが、暫くすると同じ現象が再発した。そして夏が過ぎて気温が下がるとこの症状は出なくなった。これで次の夏が来るまでその症状は忘れられる事になるのだが、必ず同じことの繰り返しになる。
最初は理由が分からず、闇雲にファームウェアのVerUpを行なったが、後になって考えれば改善されないのは当然だった。
それでケースの蓋を外して内部を点検するとRTL8650と印刷のあるRealteck社のLSIが触れない程熱い。あのカニさんマークのだ。指を押し付けていると火傷をするほどの熱である。これだ!と言う事で手持ちのアルミヒートシンクをあてがい様子を見ると見事に救済できるではないか。
それで程よきサイズ、即ちLSIにあてがっても蓋が閉まるサイズのヒートシンクを買い求め取り付けた。
9Vの外部電源が用意されているが、3.3V動作であるRTL8650やその他どうみても標準の5Vで良さそう。試しに携帯電話用の5.8V電源つなぐと問題なく動作。更に5V電源でも良好に動作する。消費電力の低減を図るために5V運用とした。
写真左はCG-BARMXのオリジナル。右はLSIにヒートシンクをあてがった様子。これだけの細工で問題を回避できる。
メーカー批判をする気はないが、私と同じケースの方は結構いらっしゃるのではと疑問が沸いてくる。熱くて触れないLSIの存在が分かっているのなら、それなりの冷却が必須と気付いて欲しいものだ。メーカーサービスの案内によれば、販売店で修理依頼して欲しいと伝えてきた。
状況を克明に記入したメモをお送りしたのだが、そのような事にはあまり興味が無いらしい。という事はあくまで「故障」の範囲と考えられている模様で、「設計不良」とははなから考えていないようだ。もしラジオ少年やエレクトロニクス少年がメーカーの設計やサービスにおれば、もう少し違った対応が取れるのではと残念に思えた。
ところが2008年夏、単身赴任先福井の猛暑では上記ヒートシンクだけでは不足で現象再現。
安定運用のために左の如くCPU用のヒートシンク&ファンを取り付け難を逃れることになった。
写真の左はNTTのレンタルADSLモデム、下はこのCorega/CG-BARMXの後継に選んだBUFFALOのルーターBBR-4MG。(2011.04.20)