IC-756のCI-Vが突然読めなくなった・・・その原因(May 15〜. 2013)

4月24日にIC-756のDATA出力をHamLog用RS-232Cインターフェイスから外して、バンドデータ取得ボードへつないだ。
このボードはアンテナやリニアアンプ切替用に用意したものでJA4BUA桑原氏提供。
確認後元のRS-232Cインターフェイスへつないだ。ところがHamLogを立ち上げてもIC-756のパネル情報が取得できない。
可笑しい…。それでRX-232Cインターフェイスを別の物に交換したり、USBインターフェイス経由でつないだり、揚句はPCを2台も取り換えてみたが全くウンでもスンでもない。
友人のJM7SIL山中氏とのラグチュウでも話題になり、色々とご教示を頂戴したが、その全ては確認済みだった。
やや途方に暮れていたところ、RC-SERVOの実験で使い足元に転がっていたオシロスコープのプローブを、データ端子からのミニプラグへ当ててみると愕然。
コールド側が浮いてるじゃん!。オシロスコープにはあのGNDが外れHumが重畳した波形が映し出された。これかぁ!。
やおらワニ口リードを取り出してミニプラグのコールド側をIC-756の筐体に接地してRS-232Cインターフェイスへつないでみた。
するとどうだろう、何事もなかった様につないだ瞬間から動作が復活したのだ。この数週間の悩みは何だったんだろう。やはりエレクトロニクスの基本は波形(WaveForm)か・・・と呟く。
図はicomより送られてきた回路図の抜粋。背面のMini-Jack(J653/DATA端子)と基板上の行き先であるI/F部分をコピーし1枚にしたもの。
視力が落ちた親父には行き先を発見することが叶わず、実はicomさんに御教示頂く結果になった。
この図から、Mini-Jackのコールド側は基板上の回路でGNDへ接地されていることが分かる。したがって当該機はMini-Jack〜回路間のどこかでコールド側が断線状態にあるものと思われる。
写真は基板を取り出し浮いているDATAジャック(中央、右はSP左はKeyジャック))のコールド側(CIVE)を青リード線で接地した様子。しかし、浮く様になった理由は、基板を目視しただけでは分らない。
過去の経験では、異種電位がアース回路へ侵入し、極細のプリントパターンを焼き切った事が有るが、そのような痕跡は見当たらない。