工房(ユニットハウス)のアース回路について(Mar 1. 2015)
はじめに
ユニットハウスを利用した工房を設置した2年程前、地面に打ち込んだ数十cmの鉄棒に銅線をクランプし、入り口のアルミサッシのセルフタップビスへラグ留めしていた。
まぁ無いよりは良いだろう程度のアース回路だった。これでも、工房の筐体が直接大地に接しているので、浮いた状態は回避でき、筐体に触れたときの感電対策にはなっていた。 丁度冷蔵庫や洗濯機でやる程度のアース回路である。
暫くして廃材の中から1.5m長のアース棒を2本見つけ、工房の接地に使おうと保管していた。工房の敷地は、元々田んぼで、数十cmの客土を行っていて、1.5m打ち込めばそこそこのアースになる。 当然ながら高周波的なアースではなく、あくまでも保安用のアースである。
配電線を引き込み、電気製品を設置した工房で、装置からのアースを筐体に取ると、運用状態により筐体の電位が変動する。電子測定でデータが悪化したり、昨日と今日でデータが異なったりの現象を招いたりする。また時として外乱(誘導雷)の浸入があった場合には人体へも影響を及ぼし大変危険である。
人工衛星や航空機じゃあるまいし、大地(地球)に乗っている以上、それと同電位にするべきと基本に返り、新たにアース回路を設けることにした。
ちなみに工房(ユニットハウス)は、樹脂製のブロックで6箇所を支えており、そのままでは完全に浮いた状態である。高周波的には静電容量があるので意外と大地との結合が良好かもしれない。
接地の実際
1.5m長のアース棒(銅棒)を2本工房入り口付近に打ち込む。
この場所は建物の陰になるため常に土に湿り気がありアースに向く。
アース棒間は8mmの鬼撚り銅線で結び、更にユニットハウスのフレームへボルト締めする。
接地抵抗は測定していないが、大幅な改善が図られたと思われる。
写真は打ち込んだアース棒とその間と筐体を結ぶ鬼撚り電線。そして筐体へのネジ止めの様子。