一方FT-201/201Sは昭和49年発売で、VFOやバンドXtalの発振周波数成分の素通りを抑圧するために、モトローラのDBM-ICであるMC1496Gを使うなどの工夫がなされていた。FT-200/200Sは単純混合回路だけなので、局発出力のスプリアス特性はFT-201/201Sが勝っていたものと推測する。また100KH台のダイル表示は円盤ではなく筒型が使われ、メインダイアル機構からギアで駆動される独特の構造だった。この辺りの造りをみると、八重洲無線の中でもFT-101とは開発部隊が異なり、お互いに競争し合っていたのではないのかと想像する。
FT-201/201Sの存在は、25歳のとき転勤先した名古屋で、先輩のT氏が所持しているのを見て初めて知った。T氏は自慢げにその特徴を説明をされたが、すでに没されている。その時の思いもあり今回千葉市の御仁より譲り受ける事になった。ケース上面に「49.12.5」とフェルトペンで書かれた跡があるが、これは購入年月日だと思われる。全体にチューニングズレやVRとSW類のガリがあるが、時間をかけてレストアしていく予定である。製造から30年を経ているが、シャシには汚れはあるが錆はなく程度は悪くないと見ている。電源を入れるとあのややかん高い八重洲トーンでスピーカーが鳴り出した・・・嗚呼、何と懐かしい響きだろう。
八重洲無線(株)はその後平成12年(2000年)になって、社名をバーテックススタンダードに変更したが「YAESU」のブランド名は残されている。
以上の事情があり新HDDの先頭ドライブにWindows2000Proを新規インストール、旧HDDの先頭ドライブは圧縮データからWindwosMEを再インストールする事にした。
現用HDDの先頭ドライブにWindows2000Proを入れてあったので、それを新HDDの先頭ドライブに移そうと考えたが、結局はOSとアプリケーションソフト含め再インストールするはめになった。またHDDのPrimary&Secondary間の相性がいまいち良くなく、新HDDはBios組み込み段階でもSecondaryを認識してくれない。また現用HDDをWindowsMEに戻したがファイルが壊れているのか起動しなくなり、また上書きインストールを試みても再起動途中でハングアップしてしまう。新HDDからの起動でPCingはできているものの、未だ目論見通りにはなっていない。
作業をしていて感ずるが、Windowsの知識だけでは作業が進まず、どうしてもMS-DOSの知識が必要となり、これが無いと何もできない事が分かる。写真は作業中のスナップ。手前の白い箱はHDDカートリッジで、旧HDD(30GB/WindowsME/FAT31))はこれに格納されている。OSの切り替えはカートリッジで行うがこの他にLinux(Vine)も起動できる。PCの中で立っているのは購入したばかりの新HDD(80GB/Windows2000Pro/NTFS)で、2パーティションに割り、先頭ドライブにWindows2000Proをインストールしてある。
注文してあった「日本の業務用受信機(改訂第9版)」が届いた。A4版で225ページもある大作で、過去に製造された国産の業務用受信機とその製造メーカーの資料や解説で満ち溢れている。出版は国産の業務用受信機に詳しい金道英雄氏とそのグループの支援により行われたものです。資料としても、また読み物としても無線ファンなら見逃せない一冊です。改訂第9版になって内部写真の充実と写真のカラー化を図ったそうです。
オーナーは、出身地である静岡市清水にある小林無線製作所の受信機に興味があり発注に至りましたが、読んでいるとアマチュア無線用受信機とは全く異なる業務用受信機(主に船舶関係)の世界に迷い込みます。絶大な信頼を得たかつての名受信機は、アマチュア無線からみたらどうなんだろうか?、こんなにシンプルな回路で大丈夫なんだろうか?、聞き比べたらどうなんだろうか?とする疑問が湧きます。また人命を預かるプロの通信士の目には、アマチュア用受信機は一体どのように写るのだろうか?とする疑問に自然に至ります。その結論の記述はありませんが、それを想像させるプロセスが心を躍らせます。アマチュア無線家やユーティリティ受信ファンの皆さん一冊いかがでしょう。
写真は「日本の業務用受信機(改訂第9版)」と、その中でも紹介されている小林無線製作所最後の傑作で8台しか製造されなかったAS-80型受信機です。クリックするともう少し詳しい情報を閲覧できます。
時間があると判りきった事をやってしまい、ついつい回り道をしてしまうものである。写真は問題のマザーボードGA-6VX-4Xであるが、どなたかWindows2000との組み合わせで正常に動作する情報をお持ちでしょうか?。
判明したのが4560に組み込んだウーファー(Roland&Pioneer/C-2038)のボイスコイル断線と、コンプレッションドライバー(CORAL M-104/16Ω)の1個がダイアフラム・リード断線。前者はオーバードライブによるものと思われ、内部の事なので交換するしか手がない。コーンを手で押すと時々音が出るが直ぐ断になる。最後に使ったのは20年近く前の「清水港祭り」に貸し出した時だが詳細は不明・・・ユニットは200W(RMS)だがアンプは一体何を使ったのだろうか。後者はリードにヒビが入り断線していた。分解してもボイスコイルや振動板は正常なので製造上の欠陥も考えられる。並列駆動していた他のドライバーは問題ないのでオーバードライブではない。リード断線部分は、ハンダを流すにも”シロ”が殆ど無く対策を検討中。CORAL社は既に無く純正部品の入手は困難と思われるが、サイズが同じALTECのを流用できる。
と言う事で久しぶりに音を聴いたが不良箇所の発見が多く、たまには鳴らすべきだと反省している。それに音が随分と丸くなったのが気になったが、これは自分の耳のf特の問題かも知れない。
オヤジのAudio Lifeが子供達の目にどう映ったかは分からないが、CORALのホーン(AH-501)とドライバー(M-104)は長男に狙われている。写真は音出しテストの様子である。併せてM-104のダイアフラムとALTECのNGダイアフラム(802-8D/A-7用)を参考までにアップしている。
午前0時を越えた頃、GU-84Bとオークションで入手した高圧VCをシャックの机上に並べてみた。バックにはHF〜50MHzのメイントランシーバーであるICOMのIC-756が写っている。明かりは地明かり(部屋の照明)以外にトップからZスタンドを当てている。
IC-756で背景を決め、主役であるGU-84BやVCを程良き位置に微調整する。アンプ作りと直接関係無いが、こうしている間も色々な事を想像させてくれる実に楽しい時間である。
この組み合わせで何を狙っているかって?、アンプである事には違いは無いがバンドは今のところヒミツ。物造りってのは本当に楽しいし、心を豊かにしてくれる。